国宝
National Treasures都道府県、時代、種類別に日本の国宝を閲覧できます。寺院、神社、城、美術館での見どころを分かりやすく解説し、地図や旅行のヒントもご紹介します。
京都・高雄の神護寺金堂に立つ国宝、木造薬師如来立像。像高約170.6センチ、カヤの一木造で、厳しい表情と翻波式の衣文に平安初期の力強い様式が表れる。秘仏ではなく常時拝観でき、その量感を間近で見られる。
京都・千本釈迦堂(大報恩寺)の霊宝殿に並ぶ六観音菩薩像と地蔵菩薩立像。鎌倉時代の六観音で六体が完存する唯一の作例で、貞応3年(1224)肥後別当定慶の作。2024年に国宝へ指定された素地仕上げの群像。
神護寺を中興した文覚が元暦2年(1185年)に定めた45か条の寺の規律を、中山忠親が書いた巻物。巻首と巻末に後白河法皇の朱の御手印、巻末に5行の宸翰がある。京都・神護寺所蔵、昭和29年(1954年)国宝。
京都・醍醐寺に伝わる国宝「理源大師筆処分状」は、延喜7年(907年)に醍醐寺の開祖・聖宝(理源大師)が自ら記した管理権移譲の公式文書です。平安時代初期の僧侶の直筆資料として極めて貴重であり、日本仏教史・書道史の両面から高い価値を持つ一巻。世界遺産・醍醐寺の霊宝館特別展などで公開されることがあります。
京都・醍醐寺が所蔵する国宝「狸毛筆奉献表」は、弘法大師空海が嵯峨天皇に狸毛筆を献上した際の上表文の写し。平安時代初期の書道文化と筆づくりの歴史を今に伝える貴重な古文書の魅力と見どころをご紹介します。
京都・陽明文庫所蔵の国宝「類聚歌合」は、平安時代に行われた200余度の歌合を集成した比類なき文学遺産です。摂関家ゆかりの優美な書跡と和歌文化の神髄をご紹介します。
類聚古集は、京都の龍谷大学が所蔵する平安時代の写本16帖で、昭和28年に国宝に指定された。藤原敦隆が『万葉集』の歌を歌体と題材で分類し直した書で、現存唯一の写本であり、伏見天皇の宸筆といわれる花押がある。
京都・陽明文庫に所蔵される国宝「倭漢抄下巻(彩牋)」は、藤原公任編纂の『和漢朗詠集』下巻の零巻で、色鮮やかな唐紙に三跡の一人・藤原行成と伝わる格調高い書が施された平安書道の至宝です。華麗な彩牋と和漢の書が織りなす美の世界をご紹介します。
紙本著色絵因果経は、京都の上品蓮台寺が所有する奈良時代の絵巻1巻で、昭和27年に国宝に指定された。上半分に絵、下半分に経文を配して釈迦の伝記を説く経で、10歳の釈迦の技くらべの場面から始まる。
京都・北野天満宮の国宝絵巻。学者菅原道真の栄達と左遷、怨霊と化しての清涼殿落雷、天神として祀られるまでを八巻に描く。縦約52センチは現存最古にして最大の絵巻物で、2026年は京都国立博物館で全場面が公開中。
京都市東山区の建仁寺が所蔵する俵屋宗達筆の二曲一双屏風。全面に金箔を押し、右隻に風神、左隻に雷神を描く。落款はないが宗達晩年の最高傑作とされ、原本は京都国立博物館に寄託。昭和27年(1952年)国宝。
京都・智積院に伝わる桃山時代の金碧障壁画で、床貼付4面と壁貼付2面からなる。豊臣秀吉が鶴松の菩提のため建てた祥雲寺の客殿に長谷川等伯一門が描いたもので、松の巨樹と草花を取り合わせる。昭和27年(1952年)国宝。
京都・智積院に伝わる長谷川等伯一門の金碧障壁画で、壁貼付9面と襖貼付2面からなる。等伯の「楓図」と、子の久蔵が25歳で描いた「桜図」を含み、秀吉が建てた祥雲寺客殿を飾った。昭和27年(1952年)国宝。
京都市東山区の智積院に伝わる長谷川等伯一門の金碧障壁画のうち、襖貼付4面に松と梅を描いた作品。豊臣秀吉が長子鶴松の菩提のため建てた祥雲寺の客殿を飾ったもので、昭和27年(1952年)に国宝に指定された。
京都市東山区の智積院に伝わる長谷川等伯一門の金碧障壁画のうち、床貼付4面に松の巨木と黄蜀葵、菊を描いた作品。豊臣秀吉が建てた祥雲寺客殿の床の間を飾ったもので、昭和27年(1952年)に国宝に指定された。
浄土真宗の宗祖親鸞を墨線だけで描いた鎌倉時代の肖像画。延慶3年(1310年)の裏書から藤原信実の子専阿弥陀仏の筆と分かり、似絵の最高傑作の一つとされる。安城御影と副本が附。京都・西本願寺に伝わる国宝。
紙本著色法然上人絵伝は、京都の知恩院が所有する14世紀前半の法然の絵伝48巻で、昭和30年に国宝に指定された。全長548メートルの最大級の絵巻物で、「知恩院」の名が初めて現れる絵伝である。
京都・神護寺に伝わる平安時代の両界曼荼羅2幅。花と鳳凰を織り出した紫の綾に金泥と銀泥だけで描き、現存最古の大曼荼羅とされる。天長年間に制作が始まったと考えられ、文覚が高野山から取り戻した。昭和29年国宝。
京都・妙心寺退蔵院が所蔵する室町時代の水墨画。瓢箪で鯰を押さえられるかという足利義持の問いを画僧如拙が描き、京都の禅僧31人が詩で答えた。室町水墨画の傑作とされる。昭和26年(1951年)国宝に指定。
醍醐寺に伝わる国宝・紙本著色絵因果経は、奈良時代に作られた絵巻で、経文の上に釈迦の生涯を絵で描く。巻第三の上を完本で残し、苦行や降魔成道の場面が鮮やかな彩色で見られる。日本の絵巻物の祖型とされる一巻。