国宝
National Treasures都道府県、時代、種類別に日本の国宝を閲覧できます。寺院、神社、城、美術館での見どころを分かりやすく解説し、地図や旅行のヒントもご紹介します。
藤原公任が編纂した国宝「十五番歌合(彩牋)」は、平安時代の装飾料紙に金銀箔を散らした華麗な書跡です。前田育徳会所蔵の至宝の魅力と鑑賞機会、周辺観光情報を詳しくご紹介します。
東京国立博物館・法隆寺宝物館が所蔵する国宝「沈香木画箱」をご紹介。奈良時代8世紀の稀少な木画技法の作例で、貴重な沈香・象牙・黒檀を組み合わせた石畳模様が、シルクロードを通じた東西文化交流の歴史を今に伝えます。経箱として伝えられたこの名品の見どころ、歴史的背景、拝観情報までを網羅。
東京・静嘉堂文庫美術館が所蔵する国宝「太刀〈銘包永〉」は、鎌倉時代後期に大和国で活躍した手掻派の祖・初代包永の代表作。生ぶ茎に銘が残る希少な在銘作で、冴えた地鉄と沸の豊かな刃文は「包永作中の白眉」と称されます。1952年に国宝指定。丸の内・明治生命館1階の展示ギャラリーで企画展時に公開されます。
東京国立博物館が所蔵する国宝・童子切安綱は、天下五剣の一振りに数えられる平安時代の名刀です。源頼光の鬼退治伝説や刀の見どころ、鑑賞のポイント、アクセス情報を詳しくご紹介します。
平安中期の公卿・藤原公任が編んだ私撰の儀式書。宮中の年中行事や太政官の政務、国司の職掌などを記す。前田育徳会本は鎌倉時代までに書写された巻子本十二巻で、藤原伊房筆と伝わる国宝。研究図書施設にあり常時公開はされていない。
浅草寺がもつ唯一の国宝、平安時代十一世紀の装飾経「浅草寺経」。法華経八巻に開経・結経を加えた全十巻が、金小切箔を撒いた料紙や蝶鳥螺鈿の軸首、四種糸の組紐とともに完存し、東京国立博物館に寄託されている。
琵琶湖の竹生島に伝来した平安時代の装飾経。白い料紙に金銀泥で蝶・鳥・草花・霊芝雲の下絵を大らかに描き、端正な和様で法華経方便品を写す。巻末に松花堂昭乗の鑑定書を伴い、現存二巻のうちの国宝一巻。東京国立博物館蔵。
東京都新宿区・早稲田大学図書館が所蔵する国宝「礼記子本疏義 巻第五十九」。中国南北朝期に編まれた全百巻の注釈書のうち、世界で唯一現存する一巻です。唐時代の写本で、奈良時代には日本へ渡り、巻末には光明皇后の蔵書印と伝わる「内家私印」が捺されています。その来歴と学術的価値、訪れ方をご紹介します。
東京・文京区目白台の永青文庫に所蔵される国宝「螺鈿時雨鞍」は、鎌倉時代に作られた黒漆塗りの装飾鞍。新古今和歌集に採られた慈円の恋歌「わが恋は松を時雨の染めかねて真葛が原に風さわぐなり」の歌意を、松と葛の文様と「恋」「時雨」「染」「真」「原」の螺鈿文字で表現した葦手絵の傑作です。
東京・尊経閣文庫に伝わる国宝『類聚国史』四巻は、寛平4年(892年)に菅原道真が宇多天皇の勅命で編んだ205巻の大歴史百科のうち、平安末期に書写された貴重な古写本。祥瑞・地震・仏教法会の記録を収め、失われた『日本後紀』復原と弘仁地震研究に不可欠な第一級史料です。
東京都世田谷区の五島美術館が所蔵する国宝「紙本墨画六祖挟担図」は、中国・南宋時代(13世紀)に描かれた禅画の名品です。画面左下の「直翁」の印で知られるこの一幅は、禅宗第六祖・慧能が『金剛経』の読誦に聴き入る瞬間を、淡墨の中に濃墨を点じる罔両画様式で描き出しています。偃谿黄聞の賛が制作時期を示す貴重な作例で、1952年に国宝指定されました。拝観情報と見どころを詳しく紹介します。
東京・南青山の根津美術館が所蔵する国宝「紙本墨画漁村夕照図〈伝牧谿筆〉」は、13世紀の南宋時代に描かれたとされる水墨画の最高峰。瀟湘八景図の一図で、足利義満の鑑蔵印「道有」を捺す東山御物。夕陽の三条の光と湿潤な大気を墨だけで描き出した、数年に一度しか公開されない幻の名品です。
奈良国立博物館が所蔵する国宝「絹本著色十一面観音像」は、平安時代12世紀に描かれた絹本仏画の最高傑作です。現存する絹本著色の十一面観音像のなかで最古級に位置づけられ、密教図像にしては珍しい斜め向きの構図、繊細な截金文様、宋から伝わった新意匠など、平安貴族文化の精華を今に伝えています。1992年に国宝に指定された本図の見どころ、歴史、拝観情報をご案内します。
奈良国立博物館に伝わる国宝《牛皮華鬘》は、京都・東寺旧蔵の平安時代11世紀の仏具。牛皮を透彫し、表裏に彩色と截金を施した団扇形の荘厳具で、迦陵頻伽や宝相華唐草をあらわします。ほぼ原形を留める13枚が一括で伝わり、団扇形の革製華鬘としては日本最古の遺例です。
奈良国立博物館が所蔵する国宝「蓮唐草蒔絵経箱」をご紹介します。平安時代後期に制作され、獣皮に漆を塗り固めた希少な「漆皮製」の経箱で、金粉と青金粉を蒔き分けた研出蒔絵による蓮唐草文と飛蝶文が、王朝文化の粋を今に伝えます。福井・神宮寺に伝来した逸品です。
奈良市の平城宮跡から出土した木簡3,184点は、2017年、木簡として史上初の国宝に指定されました。編纂された史書では知り得ない奈良時代の行政・経済・日常生活を伝える同時代史料として、世界遺産「古都奈良の文化財」構成資産の地下から蘇った古代日本の肉声を、平城宮跡資料館でご体感ください。
栃木県日光市に位置する輪王寺大猷院霊廟は、徳川三代将軍・家光公の廟所として承応2年(1653年)に造営されました。国宝の本殿・相の間・拝殿をはじめ22件の指定文化財建造物が建ち並び、ユネスコ世界遺産「日光の社寺」の構成資産として登録されています。金と黒を基調とした重厚な意匠、狩野探幽筆の天井画、五つの門をくぐって天上界へ昇るような参拝体験など、東照宮とは異なる静謐な魅力をご紹介します。
奈良県五條市の吉野川のほとりに建つ榮山寺八角堂は、天平宝字四〜八年(七六〇〜七六四年)に藤原仲麻呂が亡父・武智麻呂の追善供養のために建立した国宝建築です。法隆寺夢殿と並び奈良時代の八角円堂として現存する数少ない遺構で、内陣には天平時代の極彩色装飾画も残ります。建立から千二百五十年余、一度も焼失することなく今日まで伝えられてきた貴重な祈りの空間です。
奈良市忍辱山町の古刹・圓成寺に伝わる国宝、春日堂・白山堂をご紹介します。安貞二年(一二二八年)に春日大社から寄進された二棟の小さな社殿は、現存する春日造社殿として日本最古の遺構です。鎌倉時代前期の建築意匠を今に伝える、双子のような朱塗りの社殿の魅力と、その歴史的背景、拝観方法を詳しく解説します。
奈良市法華寺町の海龍王寺西金堂に安置される国宝「五重小塔」。相輪を含む高さわずか4.01mながら、工芸品ではなく建造物として国宝に指定された国内最小の五重塔です。光明皇后宮内に残る唯一の天平時代建造物として、薬師寺東塔に類似する建築様式を今に伝える貴重な奈良時代建築の遺例であり、創建当初から約1,300年にわたり同じ西金堂の中で守り継がれています。