岡山県の重 要 文 化 財
Important Cultural Property of 岡山県岡山県に所在する重要文化財。
岡山県に伝わる重要文化財「刀 銘 長曾祢興里入道乕徹」は、新刀期最高峰の名工・虎徹が延宝二年(1674年)に鍛えた晩年「はことら」銘期の傑作。刃長76.3cm、反り2.1cmの堂々たる姿に、数珠刃の華やかな刃文と冴えた地鉄を備え、奥平家伝来の由緒ある一振りです。
岡山市北区の山中に建つ古刹・金山寺に伝わる金山寺文書は、1969年に国の重要文化財に指定された7巻52通の古文書群です。平安末期から江戸初頭までの430年余にわたり、国司安堵状、幕府や六波羅探題の下知状、寺領の寄進状などが収められ、附の『金山観音院縁起』には開山・報恩大師と臨済宗の祖・栄西の生涯が記されています。中世日本の地方寺院と権力との関係を生き生きと映し出す稀有な史料です。
岡山県瀬戸内市牛窓町の宝光寺が所有する国指定重要文化財。中央に不動明王と三十六童子、左右に金剛界・胎蔵界の両界曼荼羅を配した珍しい三幅対で、室町時代初期に絹本へ繊細に描かれた密教信仰の名品です。
岡山県美作市の真言宗御室派・真木山長福寺に伝わる「絹本著色両界曼荼羅図」は、南北朝時代に描かれた縦165cm・横125cmの二幅一対の掛軸で、明治34年に国の重要文化財に指定されました。中世の地方寺院に伝来した両界曼荼羅としてきわめて貴重な作例であり、密教の宇宙観を精緻な筆致と豊麗な彩色で表現した名品です。
三彩壺/伝岡山県出土は、奈良時代八世紀前半に作られた、国指定重要文化財の三彩陶器です。倉敷美観地区にある倉敷考古館の所蔵で、明治三十七年頃に岡山県津山市近郊の横穴式石室から、陶棺などとともに発見されたと伝えられています。最大胴径二十五・三センチメートル、総高二十一・三センチメートルという大形の薬壷形をなし、白泥の化粧土の上に緑・黄褐・透明釉を掛け分けた華やかな三彩釉が、千三百年を経た今も艶やかな光沢を保っています。これほどの大きさで完形を保つ奈良三彩は全国でも数例しか知られず、本来は奈良の宮廷や大寺院でしか目にできなかった最高級陶器が、地方豪族の祖先墓に火葬骨蔵器として納められていたという、当時の中央と地方を結ぶ歴史を今に伝える貴重な一品です。
岡山県新見市の真言宗古刹・三尾寺に伝わる国指定重要文化財「木造千手観音両脇士像」。鎌倉時代の優れた木彫技法と寄木造による中尊千手観音坐像、両脇に配された不動明王・毘沙門天像が織りなす三尊形式の魅力、明治34年(1901)指定の歴史的価値、参拝のご案内、新見市の周辺観光スポットまで詳しくご紹介します。