昭和
Shōwa昭和時代(1926 – 1989)の日本の文化財を一覧で閲覧できます。都道府県・種類・キーワードで絞り込み、詳しい解説や地図、旅行のヒントもご紹介します。
旧山繁商店の九棟のうち最も新しい、昭和二十五年に建てられた倉庫である。内部には陶磁器に上絵付を施すための絵付場が設けられ、卸問屋の仕事の一場面を今に伝える。中倉庫の北に並んで建ち、瀬戸川北岸の倉庫群の一棟をなす。
昭和二十二年に建てられ、戦後の輸出の急速な拡大を支えた事務所である。東の新道に面し、漆喰仕上げの応接室と玄関ポーチをそなえる。来客を迎え入れる商いの表の場であり、瀬戸の北新谷に今も残って往時の構えを示す。
山繁商店の中倉庫で、和小屋の架構を内部にそのままあらわしている。電気窯による少量生産の時代に使われた瀬戸の倉庫である。建造年は資料によって食い違い、本文に記すとおり、年代になお検討の余地を残している。
昭和前期に陶磁器を蔵するために建てられた前倉庫である。大振りな和小屋が屋根を受け、内部に柱のない広い床を生んでいる。新小屋の北に並んで建ち、瀬戸川北岸の斜面に静かに連なる倉庫群のなかの、一棟をなしている。
愛知県豊田市の豊田産業文化センター内に佇む喜楽亭は、大正末期から昭和初期にかけて建てられた木造二階建ての料理旅館建築です。高橋是清や高松宮殿下など著名人を迎えた格式高い旅館の風情を今に伝え、2013年に国の登録有形文化財に登録されました。伝統的な地棟工法や瀟洒な外観、洗練された内部空間が見どころです。
1936年竣工のスパニッシュスタイル講堂・金城学院高等学校榮光館は、名古屋大空襲を乗り越えた唯一の学院建築です。赤いスペイン瓦と白壁が美しい登録有形文化財の歴史と魅力をご紹介します。
愛知県犬山市羽黒にある興禅寺山門は、昭和14年建造の国登録有形文化財です。源頼朝の重臣・梶原景時が開基した古刹の歴史、羽黒城跡との関わり、竹中工務店一門建造の本堂など、850年を超える歴史と見どころをご紹介します。
犬山城下町の寺内町に建つ真宗大谷派西蓮寺の書院。昭和初期の木造二階建で、本堂と庫裏のあいだに南面して建つ。国土の歴史的景観に寄与する登録有形文化財で内部は非公開、城下町散策の一場面として味わいたい一棟。
愛知県設楽町の山村に昭和2年(1927年)建てられた木造校舎。渡廊下でつながる小さな特別教室棟は、普通教室棟とともに国の登録有形文化財に登録されている。子ども歌舞伎で知られた小学校は、2024年に惜しまれつつ閉校した。
愛知県設楽町の旧田峯小学校普通教室棟は、昭和2年築で桁行約65メートルの片廊下式木造校舎です。耐震改修を経て保存され、設楽町で初の登録有形文化財となった。令和6年に閉校した奥三河の山村の学び舎を訪ねる。
春江院の庫裏は七棟のうち最大の登録有形文化財である。昭和八年の建築で、中廊下式の近代的な平面をとり、階段の手摺子に洋風の意匠を見せる。北東隅の吹抜土間には豪放な梁組が架かり、伝統と近代とが一棟のなかに同居している。
不老閣は昭和十一年の建築で、七棟のうち唯一の銅板葺である。簡素な外観の内に数寄屋の意匠を収める。床を付けた八畳の一の間と四畳半の二の間からなり、磨き丸太の床柱、網代天井、丸垂木の化粧屋根裏が静かな洗練を見せる。
犬山城下町の南に建つ祥雲寺本堂は昭和9年(1934年)の建築。方丈型六間取の平面に広縁を廻らし、柱上には最も古式の舟肘木を用いた復古的な意匠が特徴。弘法堂・鐘楼とともに国登録有形文化財に登録されている。
豊田市若林の浄照寺書院は昭和9年(1934年)建立の小建築。下見板張の素朴な外観の内に吟味された良材と繊細な板欄間を隠し、8畳と6畳の四室を田の字形に組む。「造形の規範」の基準で国登録有形文化財に登録された。
愛知県一宮市にある墨会館は、世界的建築家・丹下健三が1957年に設計した愛知県内唯一の作品です。ダブルビームの大梁や打放しコンクリートなど丹下の初期作品の特徴を色濃く残し、2008年に国の登録有形文化財に登録されました。現在は生涯学習センター・公民館として活用され、無料で建物見学も可能です。
名古屋市東区の徳川園内にひっそりと佇む蘇山荘は、1937年(昭和12年)の名古屋汎太平洋平和博覧会の迎賓館和館として建てられ、博覧会後に徳川園へ移築された木造平屋建ての近代和風建築。木曽檜の良材をふんだんに用いた贅沢な造りで、戦災を奇跡的に免れ、戦後は結婚式場、現在はカフェとして利用されています。2014年に国の登録有形文化財に登録されました。
愛知県江南市の滝中学校・高等学校敷地内にある滝学園講堂は、昭和8年(1933年)に竣工し、平成13年(2001年)に登録有形文化財に登録された鉄筋コンクリート造の講堂です。創設者・滝信四郎の依頼を受け、村瀬國之助が設計、安藤組が施工。装飾を抑えた近代的な意匠と、3連出入口やペディメント風の妻面に象徴される静謐な格式が魅力で、令和5年の改修を経て今も現役で卒業式や入学式に使われています。予約制で公開見学が可能です。
愛知県江南市の滝中学校・高等学校キャンパスに建つ滝学園図書館は、1933年に建てられた一階部分の上に1965年に二階部分が増築された、戦前と戦後の建築様式が一棟に重なる稀有な登録有形文化財です。創建当時と同じ「学びの場」として今も生徒たちに使われ続け、2023年の丁寧な改修によって創建時の漆喰壁、貸出カウンター、閲覧室の意匠が復原されました。同じ敷地内に建つ本館・講堂とともに、愛知県を代表する近代教育建築群を形づくっています。
愛知県江南市にある滝学園本館は、1926年(大正15年)に滝実業学校の本館として竣工した鉄筋コンクリート造2階建ての校舎です。設計は村瀬國之助、施工は名古屋の安藤組。屋根中央の時計塔は地域の景観のシンボルとして親しまれ、2001年に国の登録有形文化財に登録されました。現役の教室棟が文化財として登録されている全国的にも珍しい例で、学園文化財室への事前予約により内部見学が可能です。
名古屋・覚王山にある爲三郎記念館の母屋「爲春亭」。実業家・古川爲三郎が昭和9年に建てた数寄屋造りで、懸造りで庭にせり出す。2018年に他5棟とともに国の登録有形文化財となった、公開中の近代和風建築です。