山口県の重 要 文 化 財
Important Cultural Property of 山口県山口県に所在する重要文化財。
重要文化財「過所船旗〈天正九年四月廿八日〉/能島村上家文書」の魅力を紹介。瀬戸内海を支配した村上海賊の通行許可証と、戦国大名との書状群が伝える中世海上世界の実像に迫ります。
山口・常栄寺が所蔵する重要文化財。雲谷派の祖・雲谷等顔が慶長16年から19年の間に描いた常栄寺三世・惟松円融の頂相である。金を多用した華やかな濃彩の禅僧肖像で、雪舟風の墨画で名高い等顔の意外な一面を示す代表作として評価される。
室町の画僧・雪舟の肖像を、雪舟四代孫を称した萩藩絵師・雲谷等益が描いた一幅。雪舟の自画像を典拠とし、大徳寺百八十五世・玉舟宗璠の追賛をともなう。二〇二三年に重要文化財へ指定され、山口市の常栄寺が所有する。
山口県防府市の毛利博物館が所蔵する、雲谷等益筆「四季山水図」。雪舟の国宝「山水長巻」を実寸で写した約16メートルの絵巻で、長く附指定だったが、2023年に作者を等益と改めて単独で重要文化財に指定された。
正治二年(一二〇〇)十月、周防国の在庁官人らの名とともに阿弥陀寺の田畠を書き上げた古文書。東大寺再建を支えた造営料国の経営を映し、筆頭近くには大内氏の祖となる多々良氏の名が見える。昭和十一年指定の重要文化財で、現在は個人蔵。
建久6年(1195)、周防国宮野庄の田畠の境界を定めた一巻の立券文。東大寺再建の大勧進・俊乗房重源の袖判と裏判が据えられ、造営料国となった周防国と大仏殿再建の深い結びつきを示す、山口県ゆかりの重要文化財です。
高洲家文書は、南北朝時代から江戸時代初期(1351年〜1643年)にかけての古文書127通と日明貿易船旗からなる重要文化財です。萩藩士高洲家に伝来し、毛利氏の赤間関代官として国際貿易を管理した高須氏の活動を伝える貴重な歴史資料です。
山口県防府市の東大寺別院阿弥陀寺に所蔵される鉄印〈東大寺槌印〉は、鎌倉時代に東大寺再建用の木材に品質証明として焼き押された鉄製の焼印です。重源上人が周防国で伐り出した材木の検査に使われたこの重要文化財は、800年以上の歴史を今に伝えています。
山口県長門市の王屋敷遺跡から出土した「有柄細形銅剣」は、剣身・柄・把頭飾までを一鋳でつくった弥生時代中期の希少な青銅器です。国内に5例しかない有柄細形銅剣のうち、本州唯一の出土例として国の重要文化財に指定されています。明治34年の発見秘話、吉野ヶ里遺跡との不思議なつながり、そして向津具半島の絶景めぐりまで、長門で味わう古代ロマン旅をご案内します。
山口市の今八幡宮楼門は、翼廊に床を張り門が拝殿を兼ねる「楼拝殿」形式で知られる。明治40年指定の重要文化財。大内義興が室町後期に造営したと伝わり、上層側面には大内菱の連子窓が残る。山口周辺の神社の手本となった。
山口県光市の石城山の頂に建つ石城神社本殿は、文明元年(1469年)造営の重要文化財。大内政弘の再建と伝わり、正面入母屋・背面切妻の珍しい屋根や蟇股の彫刻に室町時代の特色が残る。八合目を巡る神籠石とあわせて訪ねたい。
山口県宇部市の渡辺翁記念会館は、実業家渡辺祐策を顕彰し関係七社が建てた重要文化財。村野藤吾の設計で、曲面を描く正面、坑夫を刻んだレリーフ、飛行機型の平面、大理石のロビーで知られる昭和12年竣工の音楽堂です。
山口県山口市徳地に佇む月輪寺薬師堂は、東大寺再建の大勧進・重源上人が1189年に再興した山口県最古の木造建築物です。国指定重要文化財の堂内には薬師如来をはじめ多数の仏像が安置されています。
山口県萩市の世界遺産・萩城下町に位置する菊屋家住宅は、江戸初期建築の国指定重要文化財。主屋・本蔵・金蔵・米蔵・釜場の5棟が指定され、枯山水庭園や約500点の美術品・民具が往時の豪商の暮らしを伝えます。
山口県山陽小野田市に佇む旧小野田セメント製造株式会社竪窯(徳利窯)は、1883年に建造された日本唯一の現存するセメント焼成用竪窯です。国の重要文化財および未来技術遺産に登録されたこの煉瓦造りの産業遺産は、日本初の民間セメント会社の創業と近代化の歴史を物語ります。無料で年中見学可能。
明治39年(1906年)築、関門海峡を望む唐戸に建つ赤煉瓦の旧下関英国領事館。領事館目的で建てられた建物として日本に現存する最古の一棟で、設計は英国人技師ウィリアム・コーワン。クイーン・アン様式と桟瓦屋根が同居する。
山口県防府市の周防国分寺に建つ国分寺金堂は、安永8年(1779年)に長州藩主毛利重就により再建された重要文化財の仏殿です。全国で唯一天平時代の寺域を維持する国分寺の金堂として、創建当初の礎石を受け継ぎながら1250年以上同じ場所に建ち続けています。堂内には薬師如来坐像をはじめ約50体の重要文化財を含む仏像群が安置されています。
山口県上関町に建つ四階楼は、明治12年(1879年)に維新の志士・小方謙九郎が建てた国指定重要文化財の擬洋風木造四階建て建築です。白漆喰の外壁、フランス製ステンドグラス、龍や鳳凰の鏝絵装飾など、和洋折衷の独創的な意匠が見どころです。入館無料で瀬戸内海を望む最上階からの眺望も楽しめます。
山口県萩市に佇む常念寺表門は、国指定重要文化財の四脚門です。豊臣秀吉の聚楽第の裏門であったとの寺伝を持ち、毛利輝元が寛永10年(1633年)に寄進・移築しました。太い木割と豪壮な蟇股の彫刻に桃山時代の建築美が凝縮された、萩城下町の隠れた名建築をご紹介します。
山口県萩市にある霊椿山 大照院は、萩藩主毛利家の菩提寺です。初代藩主・毛利秀就と偶数代藩主の墓所を擁し、寛延三年(一七五〇)に再建された本堂・庫裏・書院・鐘楼門・経蔵は国の重要文化財。隣接する毛利家墓所には六百数十基の石灯籠が並び、毎年八月十三日の萩・万灯会では幻想的な迎え火の光景が広がります。