愛知県・昭和
Shōwa愛知県 の昭和時代(1926 – 1989)の文化財を一覧で閲覧できます。種類・キーワードで絞り込み、詳しい解説や地図、旅行のヒントもご紹介します。
愛知県設楽町の山村に昭和2年(1927年)建てられた木造校舎。渡廊下でつながる小さな特別教室棟は、普通教室棟とともに国の登録有形文化財に登録されている。子ども歌舞伎で知られた小学校は、2024年に惜しまれつつ閉校した。
愛知県設楽町の旧田峯小学校普通教室棟は、昭和2年築で桁行約65メートルの片廊下式木造校舎です。耐震改修を経て保存され、設楽町で初の登録有形文化財となった。令和6年に閉校した奥三河の山村の学び舎を訪ねる。
春江院の庫裏は七棟のうち最大の登録有形文化財である。昭和八年の建築で、中廊下式の近代的な平面をとり、階段の手摺子に洋風の意匠を見せる。北東隅の吹抜土間には豪放な梁組が架かり、伝統と近代とが一棟のなかに同居している。
不老閣は昭和十一年の建築で、七棟のうち唯一の銅板葺である。簡素な外観の内に数寄屋の意匠を収める。床を付けた八畳の一の間と四畳半の二の間からなり、磨き丸太の床柱、網代天井、丸垂木の化粧屋根裏が静かな洗練を見せる。
犬山城下町の南に建つ祥雲寺本堂は昭和9年(1934年)の建築。方丈型六間取の平面に広縁を廻らし、柱上には最も古式の舟肘木を用いた復古的な意匠が特徴。弘法堂・鐘楼とともに国登録有形文化財に登録されている。
豊田市若林の浄照寺書院は昭和9年(1934年)建立の小建築。下見板張の素朴な外観の内に吟味された良材と繊細な板欄間を隠し、8畳と6畳の四室を田の字形に組む。「造形の規範」の基準で国登録有形文化財に登録された。
愛知県一宮市にある墨会館は、世界的建築家・丹下健三が1957年に設計した愛知県内唯一の作品です。ダブルビームの大梁や打放しコンクリートなど丹下の初期作品の特徴を色濃く残し、2008年に国の登録有形文化財に登録されました。現在は生涯学習センター・公民館として活用され、無料で建物見学も可能です。
名古屋市東区の徳川園内にひっそりと佇む蘇山荘は、1937年(昭和12年)の名古屋汎太平洋平和博覧会の迎賓館和館として建てられ、博覧会後に徳川園へ移築された木造平屋建ての近代和風建築。木曽檜の良材をふんだんに用いた贅沢な造りで、戦災を奇跡的に免れ、戦後は結婚式場、現在はカフェとして利用されています。2014年に国の登録有形文化財に登録されました。
愛知県江南市の滝中学校・高等学校敷地内にある滝学園講堂は、昭和8年(1933年)に竣工し、平成13年(2001年)に登録有形文化財に登録された鉄筋コンクリート造の講堂です。創設者・滝信四郎の依頼を受け、村瀬國之助が設計、安藤組が施工。装飾を抑えた近代的な意匠と、3連出入口やペディメント風の妻面に象徴される静謐な格式が魅力で、令和5年の改修を経て今も現役で卒業式や入学式に使われています。予約制で公開見学が可能です。
愛知県江南市の滝中学校・高等学校キャンパスに建つ滝学園図書館は、1933年に建てられた一階部分の上に1965年に二階部分が増築された、戦前と戦後の建築様式が一棟に重なる稀有な登録有形文化財です。創建当時と同じ「学びの場」として今も生徒たちに使われ続け、2023年の丁寧な改修によって創建時の漆喰壁、貸出カウンター、閲覧室の意匠が復原されました。同じ敷地内に建つ本館・講堂とともに、愛知県を代表する近代教育建築群を形づくっています。
愛知県江南市にある滝学園本館は、1926年(大正15年)に滝実業学校の本館として竣工した鉄筋コンクリート造2階建ての校舎です。設計は村瀬國之助、施工は名古屋の安藤組。屋根中央の時計塔は地域の景観のシンボルとして親しまれ、2001年に国の登録有形文化財に登録されました。現役の教室棟が文化財として登録されている全国的にも珍しい例で、学園文化財室への事前予約により内部見学が可能です。
名古屋・覚王山にある爲三郎記念館の母屋「爲春亭」。実業家・古川爲三郎が昭和9年に建てた数寄屋造りで、懸造りで庭にせり出す。2018年に他5棟とともに国の登録有形文化財となった、公開中の近代和風建築です。
名古屋・池下に残る古川爲三郎邸の正門。間口約1.6mの小さな数寄屋の門で、節付丸太の柱に土壁、花狭間の板扉、扇状の磨き丸太垂木を備える。平成30年に登録有形文化財となり、爲三郎記念館の入口として公開されている。
名古屋の爲三郎記念館の庭に建つ、わずか1.8平方メートルの杉皮葺の便所。はじめから使うことを想定しない観賞用の砂雪隠で、2018年に登録有形文化財となった六棟のひとつ。茶の湯がもてなしと清らかさを託した小さな一棟を訪ねる。
名古屋・千種区の旧古川爲三郎邸の庭園に建つ登録有形文化財の茶室、知足庵。昭和初期の建築で、国宝の如庵に学んだ二畳半台目を基本に、台形の床の間や点前座の落天井など独自の意匠を凝らした小間。母屋や庭園とともに一般公開されている。
名古屋・古川美術館の分館、爲三郎記念館に建つ間口約1.2メートルの腕木門。磨き丸太とこけら葺の数寄屋意匠をもち、2018年に他の五棟とともに登録有形文化財となった昭和初期の小門の魅力と見どころを紹介する。
実業家古川爲三郎の旧邸庭園に立つ茶室知足庵の待合。杉皮葺の片流れ屋根や疎垂木の深い軒、東面の下地窓を備えた野趣のつくりで、平成30年に爲春亭など邸内6棟とともに登録有形文化財となった名古屋の小さな茶庭の建造物です。
愛知県知立市の知立神社に建つ拝殿は、昭和29年造営、平成26年に登録された登録有形文化財。三河では珍しい尾張造の社殿配置の正面に位置し、檜皮葺の屋根を境内の古い社殿と共有する。重要文化財の多宝塔もすぐ近くに建つ。
名古屋市東区の東海中学校・高等学校敷地内に建つ東海学園大講堂は、昭和6年(1931年)に昭和天皇御大典を記念して竣工した鉄骨鉄筋コンクリート造の講堂建築です。ライト調にドイツ表現派の意匠を融合させた重厚かつ華やかなファサードが特徴で、平成10年に国の登録有形文化財に登録されました。
名古屋市南区の道徳公園に佇む全長9.7mのクジラ像噴水は、1927年にコンクリート造形家・後藤鍬五郎が制作した登録有形文化財。かつて伊勢湾の干潟だった土地の記憶を伝え、ハンドルを回すと頭頂部から水を噴き上げる仕掛けが世代を超えて愛されています。