こけら葺の屋根をもつ室町後期の本堂
寶珠院本堂は、奈良県生駒郡斑鳩町の法隆寺山内にある子院、寶珠院の本堂で、室町時代後期の永正9年(1512年)に建てられ、昭和17年(1942年)12月22日に国の重要文化財に指定された。読みは「ほうじゅいんほんどう」。
桁行3間・梁間2間の一重の入母屋造で、屋根は薄い木の板を重ねたこけら葺である。
山内の小堂のなかで
法隆寺の山内に残る子院の本堂や小堂は、多くが方三間の平面をとる。寶珠院本堂は梁間を2間とし、奥行きの浅い平面をもつ点で、それらとは少し違う。
屋根のこけら葺も、瓦葺の多い法隆寺の中では珍しい。山内でこけら葺の屋根をもつ指定建造物には、鎌倉時代の新堂(弘安7年、1284年)がある。約230年を隔てた二つの堂が同じ葺き方を伝えている。
寶珠院本堂は、16世紀初めに建てられた子院の本堂として建立年が分かり、中世の終わりの小堂の姿を伝える点に価値がある。
見るべきところ
こけら葺の屋根は、割った薄い板を少しずつずらして重ねていくため、軒先に板の重なりが細かな線として現れる。入母屋造の妻と軒の線の軽さに注目したい。
桁行3間に対して梁間2間という横長の平面は、正面から見ると幅に比べて奥行きの浅い、引き締まった姿をつくる。
見学のしかた
寶珠院は子院で、寶珠院本堂の内部は一般に公開されていない。
拝観時間・拝観料・交通は法隆寺のページにまとめてある。
Q&A
- 寶珠院本堂はいつ建てられましたか?
- 室町時代後期の永正9年(1512年)の建立です。
- 寶珠院本堂の屋根の特徴は?
- 薄い木の板を重ねたこけら葺の入母屋造です。
- 寶珠院本堂の平面は?
- 桁行3間・梁間2間で、方三間の堂が多い山内では奥行きの浅い平面です。
- 寶珠院本堂は見学できますか?
- 子院の建物で、内部は一般に公開されていません。
- 寶珠院本堂は重要文化財ですか?
- はい。昭和17年(1942年)12月22日に国の重要文化財に指定されました。
基本データ
| 名称 | 寶珠院本堂(ほうじゅいんほんどう) |
|---|---|
| 所在地 | 奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺山内 |
| 指定区分 | 重要文化財 |
| 指定年 | 昭和17年(1942年)12月22日 |
| 員数 | 1棟 |
| 寸法 | 桁行3間、梁間2間、一重、入母屋造、こけら葺 |
| 所有者 | 法隆寺 |
| 公開状況 | 非公開(子院) |
参考文献
- 国指定文化財等データベース(文化庁) — 寶珠院本堂
- https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/102/2719
- 文化遺産オンライン — 寶珠院本堂
- https://online.bunka.go.jp/db/heritages/detail/186866
- 国指定文化財等データベース(文化庁) — 法隆寺新堂
- https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/102/2708
最終更新日: 2026.10.01