東室に並ぶ27間の僧坊

法隆寺妻室は、奈良県生駒郡斑鳩町の法隆寺西院の東、東室の東側に並んで建つ平安時代後期の僧坊で、保安2年(1121年)ごろに建てられ、昭和17年(1942年)6月26日に国の重要文化財に指定された。読みは「つまむろ」。

桁行27間・梁間2間の細長い一棟で、一重の切妻造、本瓦葺。東隣には綱封蔵が建つ。

大房に付く小子房

奈良時代から平安時代の大寺では、僧が暮らす僧坊が講堂の周りに配された。中心となる大房に対し、そのそばに並べて建てられた細長い僧坊を小子房と呼ぶ。法隆寺妻室は、大房である東室に対する小子房にあたる建物とされる。

桁行27間に対して梁間はわずか2間という細長い平面は、小さな部屋を一列に並べた住まいとしての性格をよく示している。東室が保安2年(1121年)に大修理を受けたのと同じころの建立とみられ、平安時代後期の僧坊の実例として貴重である。

見るべきところ

東室と妻室の二棟が平行に並ぶ様子に注目したい。梁間4間の東室に対し、妻室は梁間2間と幅が半分しかなく、屋根も低い。大房と小子房の格の違いが、建物の大きさにそのまま表れている。

長い切妻屋根が一直線に続く姿は、華やかな堂塔とは違う、僧の日常の場の落ち着いた景観をつくっている。

見学のしかた

法隆寺妻室は東室の東、綱封蔵の西にあり、外観を境内の道から見られる。内部は通常公開されていない。

拝観時間・拝観料・交通は法隆寺のページにまとめてある。

Q&A

Q法隆寺妻室とはどんな建物ですか?
A平安時代後期の僧坊で、大房である東室に対する小子房にあたる細長い建物です。
Q法隆寺妻室はいつ建てられましたか?
A保安2年(1121年)ごろの建立とされています。
Q「妻室」は何と読みますか?
A「つまむろ」と読みます。
Q法隆寺妻室はどこにありますか?
A西院の東、東室の東側に並び、さらに東隣に綱封蔵が建っています。外観を境内の道から見学できます。
Q法隆寺妻室は重要文化財ですか?
Aはい。昭和17年(1942年)6月26日に国の重要文化財に指定されました。

基本データ

名称法隆寺妻室(ほうりゅうじつまむろ)
所在地奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺山内
指定区分重要文化財
指定年昭和17年(1942年)6月26日
員数1棟
寸法桁行27間、梁間2間、一重、切妻造、本瓦葺
所有者法隆寺
公開状況外観のみ(内部は通常非公開)

参考文献

国指定文化財等データベース(文化庁) — 法隆寺妻室
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/102/2712
文化遺産オンライン — 法隆寺妻室
https://online.bunka.go.jp/db/heritages/detail/201639
国指定文化財等データベース(文化庁) — 法隆寺東室
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/102/2711
国指定文化財等データベース(文化庁) — 法隆寺綱封蔵
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/102/2714

最終更新日: 2026.10.01