東院の西面に開く鎌倉の門

法隆寺東院四脚門は、奈良県生駒郡斑鳩町の法隆寺東院の西面の大垣に開く鎌倉時代前期(1185年から1274年ごろ)の門で、明治33年(1900年)4月7日に国の重要文化財に指定された。文化庁のデータベースでは、東院大垣の西面がこの門を境に南へ43.8メートル、北へ45.8メートル延びると記されている。

形式は四脚門で、屋根は切妻造の本瓦葺。西院と東院を結ぶ道の側から東院の区画へ入る位置にある。

四脚門という形式

四脚門は、門の中心線上に立つ2本の本柱の前後に、それぞれ2本ずつ計4本の控柱を添えた門である。控柱が4本あることからこの名がある。寺院や邸宅の正式な門に広く用いられ、格式のある形式とされる。

法隆寺東院四脚門は鎌倉時代前期の作で、東院では礼堂(寛喜3年、1231年)や舎利殿及び絵殿(承久元年、1219年)とほぼ同じ時期にあたる。東院の建物と大垣、門がどのような順序で整えられていったかを考える手がかりになる。

見るべきところ

門を横から見ると、本柱と控柱の関係がよく分かる。本柱が屋根の棟の真下に立ち、控柱が前後で屋根の荷重を分担している。切妻屋根の妻側に回ると、屋根を支える小屋組の構成も読み取れる。

門の両脇に続く大垣は、江戸時代の元禄9年(1696年)に整えられたもので、門より後の時代の造作である。門と塀で時代が違う点にも目を向けたい。

見学のしかた

法隆寺東院四脚門は外観を見る建物で、門の内外から形を確かめられる。東院伽藍の拝観については法隆寺のページを参照してほしい。

拝観時間・拝観料・交通は法隆寺のページにまとめてある。

Q&A

Q法隆寺東院四脚門はどこにありますか?
A東院を囲む大垣の西面に開いており、西院と東院を結ぶ道の側から東院に入る位置にあります。
Q四脚門とはどんな門ですか?
A2本の本柱の前後に計4本の控柱を添えた門で、控柱が4本あることからこう呼ばれます。
Q法隆寺東院四脚門はいつ建てられましたか?
A鎌倉時代前期(1185年から1274年ごろ)の建立とされています。
Q法隆寺東院四脚門の両脇の塀も同じ時代ですか?
Aいいえ。東院大垣は元禄9年(1696年)に整えられたもので、門より新しい時代のものです。
Q法隆寺東院四脚門は重要文化財ですか?
Aはい。明治33年(1900年)4月7日に国の重要文化財に指定されました。

基本データ

名称法隆寺東院四脚門(ほうりゅうじとういんしきゃくもん)
所在地奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺山内
指定区分重要文化財
指定年明治33年(1900年)4月7日
員数1棟
寸法四脚門、切妻造、本瓦葺
所有者法隆寺
公開状況外観のみ

参考文献

国指定文化財等データベース(文化庁) — 法隆寺東院四脚門
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/102/2692
国指定文化財等データベース(文化庁) — 法隆寺東院大垣 西面
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/102/2729
文化遺産オンライン — 法隆寺東院四脚門
https://online.bunka.go.jp/db/heritages/detail/201619

最終更新日: 2026.10.01