子院・薬師坊の室町の庫裡

法隆寺薬師坊庫裡は、奈良県生駒郡斑鳩町の法隆寺山内にある子院、薬師坊の庫裡で、室町時代後期(1467年から1572年)に建てられ、昭和18年(1943年)6月9日に国の重要文化財に指定された。読みは「やくしぼうくり」。

母屋は桁行18.0メートル・梁間7.9メートル。八畳4室、六畳1室、四畳2室と縁、土間、勝手などからなる一重の建物で、屋根は東面を切妻造、西面を寄棟造とし、桟瓦で葺く。

寺の暮らしを支えた建物

庫裡は、寺で僧が暮らし、食事の支度などを行う建物である。仏を祀る堂とは違い、生活のための部屋と土間を備える。法隆寺薬師坊庫裡は、子院の生活の場が室町時代後期の姿で残る例として価値がある。

畳敷きの部屋が7室並び、土間と勝手が付く構成からは、僧の居室と台所が一つ屋根の下にまとめられていた様子が読み取れる。法隆寺の境内には、北室院太子殿や西園院客殿など、子院の住まいの建物がほかにも残る。

見るべきところ

屋根の形が東と西で違うのが特徴である。東面は切妻造、西面は寄棟造とし、一つの建物で二つの屋根の形を組み合わせている。

桟瓦葺の屋根は、本瓦葺の堂塔とは違い、民家に近い軽い表情を見せる。子院の生活の建物らしい姿である。

見学のしかた

薬師坊は子院で、法隆寺薬師坊庫裡の内部は一般に公開されていない。

拝観時間・拝観料・交通は法隆寺のページにまとめてある。

Q&A

Q法隆寺薬師坊庫裡とはどんな建物ですか?
A子院・薬師坊の庫裡で、僧が暮らし食事の支度などを行った室町時代後期の建物です。
Q法隆寺薬師坊庫裡の間取りは?
A八畳4室、六畳1室、四畳2室と縁、土間、勝手などからなります。母屋は桁行18.0メートル・梁間7.9メートルです。
Q法隆寺薬師坊庫裡の屋根の特徴は?
A東面を切妻造、西面を寄棟造とし、桟瓦で葺いています。
Q法隆寺薬師坊庫裡は見学できますか?
A子院の建物で、内部は一般に公開されていません。
Q法隆寺薬師坊庫裡は重要文化財ですか?
Aはい。昭和18年(1943年)6月9日に国の重要文化財に指定されました。

基本データ

名称法隆寺薬師坊庫裡(ほうりゅうじやくしぼうくり)
所在地奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺山内
指定区分重要文化財
指定年昭和18年(1943年)6月9日
員数1棟
寸法母屋 桁行18.0メートル、梁間7.9メートル、八畳4室・六畳1室・四畳2室・縁・土間・勝手等、一重、東面切妻造、西面寄棟造、桟瓦葺
所有者法隆寺
公開状況非公開

参考文献

国指定文化財等データベース(文化庁) — 法隆寺薬師坊庫裡
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/102/2730
文化遺産オンライン — 法隆寺薬師坊庫裡
https://online.bunka.go.jp/db/heritages/detail/123737

最終更新日: 2026.10.01