大講堂の北に建つ鎌倉の仏堂

法隆寺上御堂は、奈良県生駒郡斑鳩町の法隆寺境内に建つ鎌倉時代後期の仏堂で、文保2年(1318年)に建てられ、明治31年(1898年)12月28日に国の重要文化財に指定された。指定名称は「法隆寺上御堂(上堂)」で、どちらも「かみのみどう」と読む。西院伽藍の大講堂の北に建つ。

桁行7間・梁間4間、一重の入母屋造で本瓦葺。寺の伝えでは、天武天皇の皇子である舎人親王が創建を発願したとされる。前身の堂は台風で倒れたといわれ、現在の建物は文保2年の再建である。

重要文化財としての価値

法隆寺上御堂の価値は、正面7間を数える鎌倉時代後期の仏堂が、建立年の分かる形で残っている点にある。

入母屋造の大屋根を本瓦で葺き、低めに構えた軒が伽藍の北の端を引き締める。大講堂の背後という位置もあって、西院伽藍の諸堂を見た目で一巡した最後に、この堂の屋根が奥に重なって見える。

堂内の仏像

堂内には、平安時代の釈迦如来像とその両脇に控える2体の菩薩像からなる釈迦三尊像が安置されている。像は桜の木から彫り出されたとされ、珍しい作例である。これを、室町時代に造られた四天王像が囲んで守る。

外観だけを見ると地味な堂だが、扉が開く日には、その奥に平安の三尊が並ぶ。建物と仏像の時代が異なることも、法隆寺の堂の多くに共通する見方の一つである。

見学のしかた

法隆寺上御堂の堂内が公開されるのは、毎年11月1日から3日までの3日間に限られる。令和8年(2026年)も11月1日から3日の公開で、拝観料は通常の拝観料と同額とされている。そのほかの日は外観を見ることになる。

拝観時間・拝観料・交通は法隆寺のページにまとめてある。

Q&A

Q法隆寺上御堂はいつ公開されますか?
A堂内の公開は毎年11月1日から3日までの3日間です。令和8年(2026年)も同じ日程です。
Q法隆寺上御堂の読み方は?
A「かみのみどう」と読みます。指定名称は「法隆寺上御堂(上堂)」で、上堂も同じ読みです。
Q法隆寺上御堂にはどんな仏像がありますか?
A平安時代の釈迦三尊像と、それを守る室町時代の四天王像が安置されています。
Q法隆寺上御堂はいつ建てられましたか?
A現在の建物は鎌倉時代後期、文保2年(1318年)の再建です。
Q法隆寺上御堂は重要文化財ですか?
Aはい。明治31年(1898年)12月28日に国の重要文化財に指定されました。

基本データ

名称法隆寺上御堂(上堂)(ほうりゅうじかみのみどう)
所在地奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺山内
指定区分重要文化財
指定年明治31年(1898年)12月28日
員数1棟
寸法桁行7間、梁間4間、一重、入母屋造、本瓦葺
所有者法隆寺
公開状況堂内は毎年11月1日~3日に公開。ほかは外観のみ

参考文献

国指定文化財等データベース(文化庁) — 法隆寺上御堂(上堂)
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/102/2685
文化遺産オンライン — 法隆寺上御堂(上堂)
https://online.bunka.go.jp/db/heritages/detail/175922
観光庁 地域観光資源の多言語解説文データベース — 上御堂
https://www.mlit.go.jp/tagengo-db/R1-00203.html
祈りの回廊(奈良県) — 上御堂(釈迦三尊像)
https://inori.nara-kankou.or.jp/inori/hihou/horyuji/event/47an5dgron/

最終更新日: 2026.10.01