東院の南面を正す八脚門

法隆寺東院南門(不明門)は、奈良県生駒郡斑鳩町の法隆寺東院の南面に開く室町時代中期の門で、長禄3年(1459年)に建てられ、明治33年(1900年)4月7日に国の重要文化財に指定された。「不明門」は「ふめいもん」と読む。

形式は三間一戸の八脚門で、屋根は切妻造の本瓦葺。文化庁のデータベースでは、東院大垣の南面がこの門を境に東へ26.4メートル、西へ29.4メートル延びると記されている。

八脚門という格式

八脚門は、正面3間のうち中央の1間を通路とし、4本の本柱の前後に計8本の控柱を添えた門である。控柱の数からこの名で呼ばれ、四脚門より一段大きな格式の高い門とされる。法隆寺東院南門は、東院の南を正面として構える門にふさわしい形式をとっている。

長禄3年の建立で、東院の建物のなかでは鎌倉時代前期の礼堂(寛喜3年、1231年)などよりおよそ230年新しい。中世を通じて東院が手を入れられ続けたことを示す建物の一つである。

見るべきところ

正面に立つと、3間のうち中央の1間だけが通路になっている。柱を数えると、本柱が正面に4本並び、その前後に控柱が立つ構成が読み取れる。

両脇には東院大垣が続く。大垣は元禄9年(1696年)に整えられたもので、門とは200年以上の時代差がある。門と塀の瓦や壁の質感の違いにも目を向けたい。

見学のしかた

法隆寺東院南門は外観を見る建物で、東院の南側から正面の姿を確かめられる。東院伽藍の拝観については法隆寺のページを参照してほしい。

拝観時間・拝観料・交通は法隆寺のページにまとめてある。

Q&A

Q法隆寺東院南門の「不明門」は何と読みますか?
A「ふめいもん」と読みます。指定名称は「法隆寺東院南門(不明門)」です。
Q八脚門とはどんな門ですか?
A4本の本柱の前後に計8本の控柱を添えた門で、正面3間のうち中央を通路とします。四脚門より格式の高い形式です。
Q法隆寺東院南門はいつ建てられましたか?
A室町時代中期の長禄3年(1459年)の建立です。
Q法隆寺東院南門の両脇の塀は同じ時代ですか?
Aいいえ。東院大垣は元禄9年(1696年)に整えられたもので、門より200年以上新しいものです。
Q法隆寺東院南門は重要文化財ですか?
Aはい。明治33年(1900年)4月7日に国の重要文化財に指定されました。

基本データ

名称法隆寺東院南門(不明門)(ほうりゅうじとういんなんもん(ふめいもん))
所在地奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺山内
指定区分重要文化財
指定年明治33年(1900年)4月7日
員数1棟
寸法三間一戸八脚門、切妻造、本瓦葺
所有者法隆寺
公開状況外観のみ

参考文献

国指定文化財等データベース(文化庁) — 法隆寺東院南門(不明門)
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/102/2691
国指定文化財等データベース(文化庁) — 法隆寺東院大垣 南面
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/102/2727
文化遺産オンライン — 法隆寺東院南門(不明門)
https://online.bunka.go.jp/db/heritages/detail/146388

最終更新日: 2026.10.01