夢殿を囲む鎌倉の廻廊

法隆寺東院廻廊は、奈良県生駒郡斑鳩町の法隆寺東院伽藍で夢殿を囲む鎌倉時代前期の廻廊で、嘉禎3年(1237年)に建てられ、明治33年(1900年)4月7日に国の重要文化財に指定された。指定は東廻廊・西廻廊の2棟で一件である。

東廻廊は折れ曲がりを含めて延長22間、西廻廊は21間。いずれも梁間1間の単廊で、一重の切妻造、本瓦葺である。

東院の輪郭をつくる廻廊

東院は、聖徳太子の斑鳩宮の跡に、太子を追慕して営まれた伽藍である。昭和9年(1934年)以降の修理にともなう発掘調査では、東院創立当初の廻廊の規模も明らかになっている。現在の廻廊は、鎌倉時代前期の嘉禎3年に建てられたものである。

同じ鎌倉時代前期には、夢殿の南に礼堂(寛喜3年、1231年)、北に舎利殿及び絵殿(承久元年、1219年)が建てられ、夢殿自体も寛喜2年(1230年)に大きく改造された。法隆寺東院廻廊は、この時期にまとまって整えられた東院の姿を、夢殿を囲む輪郭として伝えている。

見るべきところ

廻廊は夢殿の八角形を中心に、その周りを四角く囲む。廻廊の内側に立つと、夢殿の屋根と宝珠が、廻廊の屋根の連なりに縁取られて見える。

梁間1間の単廊を、柱と虹梁が規則正しく続く。西院の飛鳥時代の廻廊と比べると、同じ廻廊でも時代による部材の扱いの違いが見えてくる。

見学のしかた

法隆寺東院廻廊は東院伽藍の拝観範囲にあり、夢殿を拝観する際に廻廊の内側から見ることになる。夢殿の秘仏救世観音が公開される春と秋は、東院がとりわけ混み合う。

拝観時間・拝観料・交通は法隆寺のページにまとめてある。

Q&A

Q法隆寺東院廻廊はいつ建てられましたか?
A鎌倉時代前期の嘉禎3年(1237年)の建立です。
Q法隆寺東院廻廊の規模は?
A東廻廊が折れ曲がりを含めて延長22間、西廻廊が21間で、いずれも梁間1間の単廊です。
Q法隆寺東院廻廊と夢殿の関係は?
A廻廊は東院の中心である夢殿の周りを囲み、伽藍の輪郭をつくっています。
Q法隆寺東院廻廊は見学できますか?
A東院伽藍の拝観範囲にあり、夢殿を拝観する際に廻廊の内側から見られます。
Q法隆寺東院廻廊は重要文化財ですか?
Aはい。明治33年(1900年)4月7日に国の重要文化財に指定されました。

基本データ

名称法隆寺東院廻廊(ほうりゅうじとういんかいろう)
所在地奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺山内
指定区分重要文化財
指定年明治33年(1900年)4月7日
員数2棟(東廻廊・西廻廊)
寸法東廻廊 折曲り延長22間、西廻廊 折曲り延長21間、いずれも梁間1間、一重、切妻造、本瓦葺
所有者法隆寺
公開状況東院伽藍の拝観範囲内

参考文献

国指定文化財等データベース(文化庁) — 法隆寺東院廻廊 東廻廊
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/102/2694
国指定文化財等データベース(文化庁) — 法隆寺東院廻廊 西廻廊
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/102/2695
文化遺産オンライン — 法隆寺東院廻廊 東廻廊
https://online.bunka.go.jp/db/heritages/detail/147891
国指定文化財等データベース(文化庁) — 法隆寺東院夢殿
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/102/2684

最終更新日: 2026.10.01

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