東大門の外に建つ寛永の本堂
律学院本堂は、奈良県生駒郡斑鳩町の法隆寺山内にある子院、律学院の本堂で、江戸時代前期の寛永4年(1627年)に建てられ、昭和51年(1976年)5月20日に国の重要文化財に指定された。法隆寺西院の東大門の外に建ち、聖徳太子像を祀る。
聖霊院を写した形
文化庁のデータベースは、律学院本堂を聖霊院に酷似した形式をもつ堂と説明している。聖霊院は弘安7年(1284年)に建てられた聖徳太子を祀る堂で、律学院本堂はそれより300年以上のちに、同じ太子を祀る堂として近い形を選んだことになる。
内陣の後方には、唐破風を付けた檜皮葺の厨子を造る。聖霊院の内陣に造り付けた唐破風付きの厨子とも通じる構えである。
指定にあたっては、部材の保存がよいこと、材料・工法とも優秀であること、細部の意匠が優れていることが評価された。
見るべきところ
入母屋造の妻を正面に向け、向拝を差し出した正面の構えに注目したい。妻入の堂は日本では少数派で、正面に三角形の妻が見える姿は、平入の堂とは違う印象を与える。
同じく妻入で聖徳太子を祀る聖霊院と見比べると、両者の近さがよく分かる。西院の東側を歩く途中で、二つの堂を続けて見ることができる。
見学のしかた
律学院本堂は東大門の外、西院から東院へ向かう道の近くにある。堂内は通常公開されておらず、外観を見る建物である。
拝観時間・拝観料・交通は法隆寺のページにまとめてある。
Q&A
- 律学院本堂はどこにありますか?
- 法隆寺西院の東大門の外、西院から東院へ向かう道の近くにあります。
- 律学院本堂には何が祀られていますか?
- 聖徳太子像を祀っています。内陣の後方に唐破風付きの檜皮葺の厨子があります。
- 律学院本堂はいつ建てられましたか?
- 江戸時代前期の寛永4年(1627年)の建立です。
- 律学院本堂と聖霊院の関係は?
- 文化庁のデータベースは、律学院本堂を聖霊院に酷似した形式の堂としています。どちらも妻入で聖徳太子を祀ります。
- 律学院本堂は重要文化財ですか?
- はい。昭和51年(1976年)5月20日に国の重要文化財に指定されました。
基本データ
| 名称 | 律学院本堂(りつがくいんほんどう) |
|---|---|
| 所在地 | 奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺山内 |
| 指定区分 | 重要文化財 |
| 指定年 | 昭和51年(1976年)5月20日 |
| 員数 | 1棟 |
| 寸法 | 桁行7間、梁間5間、一重、入母屋造、妻入、向拝1間、本瓦葺 |
| 所有者 | 法隆寺 |
| 公開状況 | 外観のみ(堂内は通常非公開) |
参考文献
- 国指定文化財等データベース(文化庁) — 律学院本堂
- https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/102/2735
- 文化遺産オンライン — 律学院本堂
- https://online.bunka.go.jp/db/heritages/detail/175972
- 国指定文化財等データベース(文化庁) — 法隆寺聖霊院
- https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/102/2701
最終更新日: 2026.10.01