嘉禎3年に建てられた子院の四脚門

宗源寺四脚門(勧学院表門)は、奈良県生駒郡斑鳩町の法隆寺山内にある子院、宗源寺の門で、鎌倉時代前期の嘉禎3年(1237年)に建てられ、大正10年(1921年)4月30日に国の重要文化財に指定された。指定名称には「勧学院表門」の別名が添えられている。

形式は四脚門で、屋根は切妻造の本瓦葺。法隆寺の子院に残る門のなかでも古い一棟である。

四脚門の形と年代

四脚門は、門の中心線上に立つ2本の本柱の前後に、それぞれ2本ずつ計4本の控柱を添えた門である。寺院や邸宅の正式な門に広く用いられた。

宗源寺四脚門の建立年である嘉禎3年は、東院の廻廊が建てられたのと同じ年にあたる。東院では寛喜3年(1231年)に礼堂が建てられるなど、この時期に法隆寺の各所で造営が続いていた。子院の門にも鎌倉時代前期の造作が残ることが、その広がりを示している。

法隆寺の山内には、大湯屋表門(室町時代前期)や東院四脚門(鎌倉時代前期)など、ほかにも四脚門の指定建造物がある。宗源寺四脚門は建立年が嘉禎3年と特定されている点で、比較の基準になる。

見るべきところ

門を横から見ると、本柱と控柱の関係、切妻屋根を支える構造がよく分かる。13世紀前半の部材の扱いに目を向けたい。

「勧学院表門」という別名は、この門がかつて勧学院の表門として使われていたことを示すものとみられる。

見学のしかた

宗源寺四脚門は外観を見る建物である。宗源寺は子院で、門の内側は一般には公開されていない。

拝観時間・拝観料・交通は法隆寺のページにまとめてある。

Q&A

Q宗源寺四脚門はいつ建てられましたか?
A鎌倉時代前期の嘉禎3年(1237年)の建立です。
Q宗源寺四脚門の「勧学院表門」とは?
A指定名称に添えられた別名で、かつて勧学院の表門だったことを示すものとみられます。
Q四脚門とはどんな門ですか?
A2本の本柱の前後に計4本の控柱を添えた門で、寺院や邸宅の正式な門に用いられました。
Q宗源寺四脚門の内側に入れますか?
A宗源寺は子院で、一般に公開されていません。門は外から見学します。
Q宗源寺四脚門は重要文化財ですか?
Aはい。大正10年(1921年)4月30日に国の重要文化財に指定されました。

基本データ

名称宗源寺四脚門(勧学院表門)(そうげんじしきゃくもん(かんがくいんおもてもん))
所在地奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺山内
指定区分重要文化財
指定年大正10年(1921年)4月30日
員数1棟
寸法四脚門、切妻造、本瓦葺
所有者法隆寺
公開状況外観のみ

参考文献

国指定文化財等データベース(文化庁) — 宗源寺四脚門(勧学院表門)
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/102/2710
文化遺産オンライン — 宗源寺四脚門(勧学院表門)
https://online.bunka.go.jp/db/heritages/detail/123717
国指定文化財等データベース(文化庁) — 法隆寺東院廻廊 東廻廊
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/102/2694

最終更新日: 2026.10.01