平安
Heian平安時代(794 – 1185)の日本の文化財を一覧で閲覧できます。都道府県・種類・キーワードで絞り込み、詳しい解説や地図、旅行のヒントもご紹介します。
高知県大豊町の豊楽寺薬師堂(ぶらくじやくしどう)は、仁平元年(1151年)ごろ建立の五間堂で四国最古の建築。緩い入母屋の屋根と廻縁、内々陣の棹縁天井が平安後期の姿を伝える。内部拝観は予約制で500円。
丹生都比売神社に伝わる銀銅蛭巻太刀拵は、銀を鍍した山銅の板を鞘と柄に螺旋状に巻き、金具に花菱亀甲紋を彫って鍍金した平安時代の太刀外装。刀身は失われている。昭和30年に国宝指定、東京国立博物館が管理する。
東京・皇居三の丸尚蔵館が所蔵する国宝「屏風土代〈小野道風筆〉」。延長六年(九二八年)、醍醐天皇の勅命により和様の書の祖・小野道風が大江朝綱の漢詩を屏風用に清書した下書きの巻物です。千年を超える真筆の魅力、指定の理由、見どころ、訪問情報を詳しく解説します。
京都国立博物館が所蔵する国宝「絹本著色釈迦金棺出現図」は、入滅した釈迦が母・摩耶夫人のため金棺から身を起こし説法する場面を描く平安後期の大幅。この再生説法を独立した大画面に構成した唯一の遺例として知られる。
京都国立博物館所蔵の国宝・山水屏風は、平安時代の屏風絵として現存する唯一の遺品。東寺に伝来し真言密教の伝法灌頂で用いられた11世紀の唐絵で、草堂の老翁を唐の詩人白楽天とする説が知られる。各扇縦146.4cmの六曲一隻。
京都国立博物館が所蔵する、三筆の一人空海が九世紀に記した自筆の草稿本。義浄訳『金剛般若経』の経題を顕略・深秘の二観点から読み解いた六十三行で、抹消や行間への書き入れが筆を運ぶ瞬間そのものを残す。昭和27年指定の国宝。
京都国立博物館蔵の国宝、新撰類林抄巻第四残巻。李白や王維ら唐代詩人21人の詩40首を、9世紀の日本で唐様の草書282行に書写した全長558センチの巻物です。中国で失われた詩集の姿と平安初期の書の到達点を併せて紹介します。
延長5年、醍醐天皇が円珍没後36年に法印大和尚位と智証大師の諡号を贈った勅書。改竄を防ぐため文字の上に天皇御璽を十三顆捺し、三跡の筆頭・小野道風が三十四歳で揮毫したと伝わる国宝。ユネスコ世界の記憶登録。
東京国立博物館の国宝、絹本著色孔雀明王像。平安十二世紀、現存唯一の孔雀明王像で、截金・金箔・金泥を使い分けた華やかな装飾と、柘榴形の吉祥果に込めた安産祈願の図像が見どころ。原本は本館国宝室で期間を限って公開される。
東京国立博物館が所蔵する国宝。日本に現存する虚空蔵菩薩の絵画として最も古く、12世紀の截金や銀泥による繊細な彩色で知られる。海上の蓮華座に坐す姿を、月を表す大きな円光が包む、平安仏画屈指の名品である。
東京国立博物館が所蔵する国宝。平安時代12世紀、絹に描かれた千手観音像で、四十二臂の周囲を小さな手が円形に取り巻く。衣や光背を彩る截金が華やかで、実業家・川崎正蔵の旧蔵品として知られる平安仏画の代表作。
東京国立博物館が所蔵する平安時代12世紀の国宝仏画。六牙の白象に乗る普賢菩薩を描き、条帛や裙に施された截金の精緻な文様、宋風を取り入れた繊細な肉身表現が見どころです。絵画指定番号第一号に置かれた一幅。
奈良国立博物館が所蔵する国宝「絹本著色十一面観音像」は、平安時代12世紀に描かれた絹本仏画の最高傑作です。現存する絹本著色の十一面観音像のなかで最古級に位置づけられ、密教図像にしては珍しい斜め向きの構図、繊細な截金文様、宋から伝わった新意匠など、平安貴族文化の精華を今に伝えています。1992年に国宝に指定された本図の見どころ、歴史、拝観情報をご案内します。
奈良国立博物館が所蔵する国宝「蓮唐草蒔絵経箱」をご紹介します。平安時代後期に制作され、獣皮に漆を塗り固めた希少な「漆皮製」の経箱で、金粉と青金粉を蒔き分けた研出蒔絵による蓮唐草文と飛蝶文が、王朝文化の粋を今に伝えます。福井・神宮寺に伝来した逸品です。
勧修寺聖教は京都市山科区の勧修寺の経蔵に伝来した聖教群で、11世紀から19世紀の2435点が令和2年に重要文化財となった。勧修寺流の祖寛信の自筆本や長暦3年の奥書をもつ経典を含み、附として聖教箱も指定されている。
平安時代後期の歴史物語『大鏡』。文徳天皇から後一条天皇までの宮廷史を、藤原道長の栄華を軸に紀伝体で語る。愛知県の個人が蔵する六巻本「東松本」は記事の少ない古本系の古写本で、昭和28年に重要文化財に指定された。
愛知県の個人が所蔵する『古今和歌集』の古筆「筋切」。金銀の揉箔や銀泥の界線で飾った料紙に、平安後期の能書藤原定実が和歌を書写したと推定される。もとは関戸家に伝わった上巻の一部で、1952年に重要文化財に指定された。
国宝「古今和歌集残巻(関戸本)」の魅力を徹底解説。11世紀の卓越した仮名書道、紫・藍・茶・緑の美しい染紙、藤原行成伝承の書風の特徴、断簡を鑑賞できる美術館情報まで、海外の方にも分かりやすくご紹介します。
古今和歌集巻第九断簡(蝋牋)は平安時代の古筆切で、昭和34年に重要文化財に指定された。黄と朱の蝋牋二枚を継ぎ、羈旅歌416番と417番を十四行で記す。伝称筆者は源俊頼。愛知県内の個人が所有し、公開されていない。
愛知県にある重要文化財、寸松庵色紙(しらゆきの)。継色紙・升色紙とともに三色紙に数えられる平安仮名の古筆で、古今和歌集巻六・第324番、紀秋岑が雪を花に見立てて詠んだ冬の歌を唐紙に散らし書きにした一幅です。