滋賀県・平安
Heian滋賀県 の平安時代(794 – 1185)の文化財を一覧で閲覧できます。種類・キーワードで絞り込み、詳しい解説や地図、旅行のヒントもご紹介します。
滋賀県大津市の園城寺に伝わる国宝で、入唐求法に赴いた円珍に関わる九世紀の古文書群。唐の役所が発給した通行許可証「過所」二通を含み、伝世する過所の実例は世界でこの二通のみ。二〇二三年にユネスコ「世界の記憶」に登録された。
比叡山延暦寺に残る国宝の古文書。最澄が八〇五年に唐から将来した経典や法具を書き上げた目録で、自筆を含み、唐の刺史鄭審則の跋と官印、遣唐使一行の署名が加わる。仏教史にも公文書史料としても貴重な一巻である。
延暦寺が所蔵する国宝。唐の役所が留学僧・最澄に発給した八〇四年の明州牒と八〇五年の台州牒を一巻にまとめた通行許可書である。最澄が自ら記した申請部分はその真筆と認められ、九世紀初頭の唐代官文書としても、日本天台宗の原点を示す資料としても貴重。
延暦寺に残る国宝の巻子。天台宗を開いた最澄自筆の六通の文書を収め、天台法華宗が年分度者の枠を得て国家に公認され、比叡山に独自の大乗戒壇を求めていった経緯を記す。最澄の筆跡を今に残す第一級の同時代資料である。
滋賀県の竹生島・宝厳寺に受け継がれた平安時代の装飾経で、法華経のうち序品にあたる一帖。素紙に金泥で界線を引き、金銀泥で鳥や蝶、宝相華などの下絵を描く。装飾経の初期を代表する国宝で、現在は奈良国立博物館に寄託される。
滋賀県長浜市の向源寺が所有する国宝・木造十一面観音立像。平安初期に檜の一木から彫り出され、腰をひねる優美な姿と後頭部の暴悪大笑面で知られる。全国に七体ある国宝十一面観音の一つに数えられる名品として名高い。
滋賀・三井寺の北院に伝わる国宝・木造新羅明神坐像。唐から帰る円珍の船にあらわれたと伝わる老翁の神を、ヒノキ一木造で彫り、彩色と截金を施す。安置する新羅善神堂は足利尊氏が再建した国宝で、像は秘仏として公開はまれ。
滋賀県大津市の園城寺(三井寺)に伝わる国宝、木造智証大師坐像(通称・中尊大師)。平安時代10世紀の作で像高84.3センチ。比叡山から正暦4年に移され、唐院大師堂に秘仏として安置される。開扉は毎年10月29日の御祥忌のみ。
三井寺(園城寺)に伝わる二体の国宝・木造智証大師坐像のうち、古い方が御骨大師である。荼毘に付した円珍の遺骨を納めるとされ、唐院の大師堂に秘仏として安置される。9世紀末、円珍没後まもない頃の作と考えられている。
滋賀県大津市の園城寺が所蔵する国宝。金剛界曼荼羅の諸尊を白描で描いた密教図像で、円珍が大中九年(八五五)に唐の長安で授かり請来した完本。全長は約十八メートルに及び、二〇二三年にはユネスコ「世界の記憶」にも登録された。