愛知県の重 要 文 化 財
Important Cultural Property of 愛知県愛知県に所在する重要文化財。
古今和歌集巻第九断簡(蝋牋)は平安時代の古筆切で、昭和34年に重要文化財に指定された。黄と朱の蝋牋二枚を継ぎ、羈旅歌416番と417番を十四行で記す。伝称筆者は源俊頼。愛知県内の個人が所有し、公開されていない。
愛知県の個人が所蔵する重要文化財「銹絵松鶴図六角皿」は、尾形乾山が作陶し兄・光琳が絵付けを施した江戸時代の傑作。宝永七年(一七一〇)の制作年が記された、兄弟合作陶器で唯一の紀年銘作品であり、極めて珍しい六角形の器形と、振り返る鶴を描いた光琳の筆致、乾山自身の画賛が一体となった琳派陶器の基準作です。
愛知県にある重要文化財、寸松庵色紙(しらゆきの)。継色紙・升色紙とともに三色紙に数えられる平安仮名の古筆で、古今和歌集巻六・第324番、紀秋岑が雪を花に見立てて詠んだ冬の歌を唐紙に散らし書きにした一幅です。
愛知県に伝わる重要文化財の太刀。南北朝時代の相伝備前を代表する刀工・長船義景の作で、有銘確実の現存作は極めて少ない。身長74.2センチ、大鋒の太刀姿に湾れと互の目交じりの刃文がかかる。昭和29年に指定された。
鎌倉時代後期の名工・来国光が鍛えた太刀。刃長69.5cm、来国光には珍しい細身の姿が特徴で、磨上ながら茎先に小振りの在銘を残す。小乱れに小丁子を交える刃文も見どころ。重要文化財。名古屋刀剣博物館で公開。
名古屋市中区三の丸に昭和13年(1938年)に竣工した愛知県の本庁舎。西洋的な様式に名古屋城大天守を思わせる屋根を融合し「日本趣味」を表した。現役庁舎として初の重要文化財。平日に予約制の県庁見学がある。
愛知県豊田市足助町、香嵐渓に近い足助八幡宮の本殿。文正元年(1466年)建立の檜皮葺三間社流造で、室町時代中期の建築をよく残し、棟札7枚が附として伝わる。国の重要文化財で、境内は終日無料で参拝できる。
愛知県岡崎市の伊賀八幡宮は、徳川家の祖・松平氏が創建した社。家康が本殿を建て、三代家光が幣殿と拝殿を連結し権現造の社殿を完成させた。極彩色の彩色と石造の神橋、北辰信仰に基づく南北の参道が見どころで、夏は蓮の名所。
愛知県南知多町内海の内海船の有力船主、内田佐七家の屋敷。明治2年(1869年)建築で、仏間と神屋を並べた主屋や戎講の寄合が開かれた座敷が残り、太平洋側で希少な廻船主の住宅。平成29年重要文化財。土日祝に公開。
愛知県犬山市の尾張国二宮。寛文元年(1661年)に尾張藩主徳川光友が再興した社殿で、比翼入母屋造の本殿と祭文殿及び東西回廊が尾張地方独特の配置を伝える。昭和56年(1981年)重要文化財。参拝は無料。
愛知県半田市の小栗家住宅は、酒造から肥料商・海運で栄えた豪商の主屋。明治前期の建築で、豪壮な土間の梁組と、数寄屋風に中国風を取り入れた座敷や茶室が評価され、2022年に国の重要文化財に指定された。庭の白モッコウバラも名高い。
愛知県稲沢市の尾張大国霊神社(国府宮)の拝殿。江戸時代前期の切妻造、妻入、檜皮葺で、円柱が並ぶ全面開放の建物。派手な意匠が好まれた時代に、簡素な伝統的な和様の手法をよく守る。昭和30年(1955年)重要文化財。
愛知県稲沢市の尾張大国霊神社(国府宮)の正面に建つ三間一戸の楼門。1階が室町時代後期、2階が正保3年(1646年)と、二つの時代が重なる入母屋造檜皮葺の門で、棟札3枚が附。昭和30年(1955年)重要文化財。
名古屋市中川区の荒子観音寺にある天文5年(1536年)再建の多宝塔。上層を唐様、下層を和様とし、室町末期の禅宗様の特徴をよく表す名古屋市内最古の建物。平成13年の全解体修理で柿葺に戻された。重要文化財。
愛知県東海市の観福寺本堂に据えられた小さな宮殿。背面の墨書が宝治2年(1248年)の造営を記し、斗栱や蟇股に鎌倉前期の特徴をよく残す。年代の判明する基準作として価値が高く、昭和59年に国の重要文化財に指定された。
重要文化財に指定された旧伊勢郵便局舎(宇治山田郵便局舎)は、明治時代の本格的な木造郵便局舎として現存する唯一の建物です。愛知県犬山市の博物館明治村に移築保存され、ハーフティンバー様式の斬新な洋風意匠やV字型平面、円錐ドームなど見どころ満載。現在も簡易郵便局として手紙を投函できます。
愛知県犬山市の博物館明治村に移築保存されている旧西園寺家興津別邸「坐漁荘」は、日本最後の元老・西園寺公望が晩年を過ごした京風数寄屋造りの別邸です。警衛詰所、供待及び門を含む3棟が2017年に国の重要文化財に指定。竹材を駆使した精緻な職人技と、激動の近代日本政治史の舞台としての歴史的価値が高く評価されています。
愛知県豊田市足助の古い街道筋に残る大商家、紙屋鈴木家の屋敷。安永5年(1776年)の主屋ほか16棟と土地が一体で残り、江戸後期から明治にかけての商家の発展過程を示す。平成25年に重要文化財へ指定された。
愛知県岡崎市に大正2年(1913年)に建てられた額田郡の公会堂と物産陳列所。ルネサンス様式的な公会堂とスティックスタイルの陳列所が一組で残る、最初期の郡立公共建築。2010年から耐震不足で閉館中。重要文化財。
明治18年に山梨県日下部村へ建てられ、昭和39年に愛知県犬山市の博物館明治村へ移された木造の擬洋風庁舎。中央棟は洋小屋、両翼は和小屋という混成の架構を持ち、玄関天井には左官土屋庄蔵による漆喰の中心飾りが残る。