全国の史跡名勝天然記念物
全国の史跡名勝天然記念物を一覧で検索できます。都道府県、時代、カテゴリーで絞り込み、詳しい解説を読み、地図や旅行のヒントで訪問計画を立てましょう。
愛媛県新居浜市・標高約1,300メートルの銅山峰に広がる「銅山峰のツガザクラ群落」は、日本固有種ツガザクラの分布南限にあたる希少な自生地です。約80万年前の氷河期に日本列島に到来したツガザクラが、低山ながら大群落を形成する植物地理学的・生態学的・遺伝学的に貴重な存在として、平成31年(2019年)2月26日に国の天然記念物に指定されました。別子銅山の産業遺産が点在する登山道を辿り、5月下旬の花の盛りには稜線一帯が淡いピンクに染まります。
愛媛県新居浜市の中心部にある一宮神社の境内には、約90本のクスノキが生育し、昭和26年に国の天然記念物に指定されました。樹齢推定800〜1000年とされる「一番楠」をはじめ、根回り10メートルを超える巨木が15本も並ぶ社叢は圧巻。新居浜太鼓祭りの中心地としても知られ、歴史と信仰、自然が織りなす特別な空間です。
愛媛県松山市の丘陵上にひっそりと佇む葉佐池古墳は、6世紀中頃から7世紀初頭に築かれた長円形の古墳で、未盗掘の横穴式石室を有することで全国的にも極めて稀な国指定史跡です。1992年に偶然発見されて以来、5次にわたる発掘調査により、最終埋葬時の様子や古代の葬送儀礼「モガリ」の物的証拠など、貴重な情報が次々と明らかにされました。葉佐池古墳公園として整備され、1号石室の見学施設やガイダンス棟を通じて、1400年の時を超えた古代人の死生観に触れることができます。
愛媛県宇和島市伊吹町の伊吹八幡神社境内に立つ「八幡神社のイブキ」をご紹介します。源義経が家臣の鈴木三郎重家に植えさせたと伝わる二本の巨樹は、樹齢八〇〇年を超える国指定天然記念物。町名の由来ともなった神木の魅力と訪ね方をお届けします。
星ヶ森(横峰寺石鎚山遥拝所)は、愛媛県西条市の四国霊場第60番横峰寺の境内にある霊峰石鎚山の遥拝所で、平成29年に国の名勝に指定された。標高約820メートルの鞍部に江戸時代以来の鉄の鳥居と石龕を配している。
愛媛県松山市の勝山にそびえる松山城跡をご紹介します。江戸時代最後の完全な城郭建築とされる現存天守、21棟の重要文化財、全国でも珍しい登り石垣、そして瀬戸内海を望む絶景まで、その魅力をたっぷりとお届けします。
愛媛県伊方町の三崎港にそびえ立つ国指定天然記念物「三崎のアコウ」。亜熱帯性のアコウが自生できる北限域のひとつとして、1921年に四国最古級の天然記念物として指定されました。最大の樹は推定樹齢約600年、幹周り約14メートル。気根が石垣にからみつく姿から「タコの木」とも呼ばれます。佐田岬半島観光の起点としてもおすすめです。
愛媛県今治市大西町の藤山健康文化公園内にある妙見山古墳は、4世紀初頭に築造された全長55.2メートルの前方後円墳で、平成22年に国の史跡に指定されました。発掘当時の姿を保つ竪穴式石槨をガラス越しに見学でき、瀬戸内海の眺望と1700年前の埋葬文化を同時に体感できる希少なスポットです。
愛媛県久万高原町にある八釜の甌穴群は、川幅25m・長さ65mの黒川河床に大小35個の甌穴が密集する、日本で唯一特別天然記念物に指定された甌穴群です。最大直径12mに及ぶ釜状の穴が織りなす絶景と、その形成にまつわる地質学的価値、地元に伝わる龍王伝説まで、訪れる魅力をたっぷりとご紹介します。
湯築城跡は、愛媛県松山市の道後公園にある伊予国守護河野氏の城跡で、平成14年に国の史跡に指定された。二重の堀と土塁を巡らせた平山城で、発掘で武家屋敷や輸入陶磁器が見つかり、道後公園として公開されている。
陸平貝塚は、茨城県美浦村の霞ヶ浦南岸の台地にある縄文時代の貝塚で、平成10年に国の史跡に指定された。明治12年に日本人による最初の学術調査が行われ、8か所の貝塚が台地を取り囲む大規模な環状貝塚である。
茨城県鹿嶋市の鹿島神宮、坂戸神社、沼尾神社という3つの境内と、南約1.5キロメートルの台地で発掘された鹿島郡家跡をあわせた史跡。昭和61年(1986年)に指定され、指定面積は620546.46平方メートルに及ぶ。
茨城県ひたちなか市中根、凝灰岩の崖面に500基以上が穿たれた東日本最大級の横穴墓群。7世紀前葉に造営が始まり、9世紀前葉まで追葬で使われ続けた。彩色壁画で名高い虎塚古墳と一体の遺跡景観をなし、2024年に国の史跡に指定された。
茨城県筑西市の関城跡は、南北朝動乱期に北畠親房が籠城し『神皇正統記』を完成させた国指定史跡。1343年、高師冬の大軍に二年の攻防の末落城した古戦場で、現在も土塁・空堀・全国でも珍しい坑道戦の遺構が残る。
水戸市にある常磐公園は、現在「偕楽園」と呼ばれる日本三名園のひとつ。徳川斉昭が天保13年(1842)に開園し、大正11年に史跡名勝に指定された。孟宗竹林の陰、梅林の陽が織りなす陰陽の構成と、自ら設計した好文亭が見どころ。
茨城県筑西市と桜川市にまたがる新治廃寺跡は、奈良時代に常陸国新治郡で建立された古代寺院の遺跡。金堂を中心に東西に塔が並ぶ独特の伽藍配置で知られ、瓦を焼いた上野原瓦窯跡も合わせて昭和17年に国史跡に指定された。
水戸藩二代藩主・徳川光圀が、家督を譲った翌年から没するまでの九年余りを過ごした隠居所。茅葺き平屋の御殿と、白蓮池・紅蓮池が広がる主庭は元禄期の風致を保ち、平成二十八年に国の史跡および名勝に二重指定された。
稲敷市飯出の広畑貝塚は、霞ヶ浦南西岸の丘陵の裾に営まれた縄文後期から晩期前半の集落跡。土偶や骨角器が多く出土し、薄手の深鉢形土器は縄文時代の製塩説の根拠となった。昭和57年(1982年)に国の史跡に指定された。
茨城県桜川市の国指定史跡。坂東平氏の流れを汲む真壁氏が承安2年(1172)から寛永5年(1628)まで居城とした中世平城で、本丸を囲む四重の堀と「折」を多用した戦国期の縄張、12.5haの広大な遺構が良好に残る。
茨城県水戸市元吉田町にある吉田古墳は、日本で唯一、八角形の墳丘内部に線刻壁画を有する古墳です。古墳時代終末期(7世紀中葉)に築造され、横穴式石室の奥壁には靫・刀子・鉾などの武具が線刻で描かれています。大正11年(1922年)に国の史跡に指定された、装飾古墳研究上の貴重な遺跡です。