奈良県・江戸
Edo奈良県 の江戸時代(1603 – 1868)の文化財を一覧で閲覧できます。種類・キーワードで絞り込み、詳しい解説や地図、旅行のヒントもご紹介します。
奈良県橿原市久米町にある江戸時代前期の多宝塔1基である。奈良時代の塔跡に建っており、およそ千年もの隔たりがある。栩葺の三間多宝塔であり、昭和51年(1976年)に重要文化財へと指定された1基になる。る
玉や主屋は奈良県葛城市當麻の當麻寺門前の角地に建つ江戸時代末期のもと旅籠で、登録有形文化財。西を入母屋造、東を切妻造とした2階建で、外周に格子を立て、壁に「松に鶴」の鏝絵、軒の持送りに宝珠の彫刻を飾る華やいだ建物である。
奈良県葛城市當麻にある當麻寺中之坊の鎮守社1棟である。建築面積1.4平方メートルの一間社に、千鳥破風と唐破風、二手先の組物を備え、全体に彩色を施す。小品ながら装飾性に富むとされる。令和4年(2022年)に登録された。
宝暦元年、彭城百川が多武峰の旧慈門院の四室に描いた紙本淡彩の山水四十一面。墨の濃淡と強い陰影で奥行きを立てた、画家晩年の基準作である。初期南画の一方向を示す作として、現在は奈良国立博物館に寄託。もとの座敷は非公開。
尾形乾山作の重要文化財。半筒形の茶碗の一方に滝の景と樹木・楼閣を、他方に滝を詠んだ賛を、いずれも乾山自身の太い筆で銹絵で描く。画と詩がひとつに溶けあった代表作で、京都の福井家に伝来し、現在は個人が所蔵する。
奈良県の個人宅に伝わる重要文化財「紙本著色天台岳中石橋図〈襖貼付六〉」は、江戸中期の南画家・彭城百川(1697–1752)が宝暦元年(1751)に制作した最晩年の傑作です。中国・天台山の天然石橋と五百羅漢伝説を描き、襖六面に展開する大画面の彩色画は、廃絶した塔頭・慈門院に伝来した全41面の障壁画群「旧慈門院障壁画」の一画をなします。日本南画黎明期の最重要作例として、日本人画家が中国南宗画と建築空間をいかに融合させたかを示します。
南宋の宮廷画家・李迪が描いた国宝「帰牧図(騎牛)」。雪道を行く牛と牧童を色紙ほどの絹に精緻に表した双幅の名品で、奈良市の大和文華館が所蔵する。両幅に潜む隠し落款や、東山御物と伝わる伝来の歴史も見どころ。
国宝「紙本金地著色風俗図」、通称松浦屏風は、金地に等身大の遊女18人を描いた江戸前期の屏風一双。22領の小袖やカルタ、ロザリオの描写、平戸松浦家伝来の経緯、奈良・大和文華館での鑑賞のポイントを紹介する。
大神神社拝殿は寛文4年(1664年)に徳川家綱が再建した檜皮葺の拝殿で、大正10年(1921年)に重要文化財に指定された。切妻造の主屋に唐破風付きの向拝を張り出し、本殿を持たない大神神社で三輪山を拝む場となっている。
岡寺書院は奈良県高市郡明日香村の岡寺にある寛永21年(1644年)の書院で、重要文化財。主室に床・棚・書院を備えて鉤の手に4室を並べ、背面側に台所風の場所を設けた珍しい構成で、桃山時代にさかのぼりうる数少ない書院の遺構である。
奈良県橿原市の橿原神宮本殿は、安政2年建立の京都御所内侍所を明治23年に移築した重要文化財。組物を用いず円柱が直接桁を受ける宮殿建築の簡素な構成と、参拝で実際に見える範囲、月別の開門時刻までを整理する。
奈良市月ヶ瀬桃香野の街道脇に建つ菊家家住宅は、十七世紀末から十八世紀はじめの建築と推定される茅葺の民家。桁行10.5メートルの小さな主屋に前座敷三間取りの古式が残り、垂木から扠首へ移る小屋組をとどめる。昭和43年に重要文化財に指定された。
奈良市法蓮町の興福院客殿は、寛文年間の建築とされる桁行13.9メートルの入母屋造檜皮葺。禅宗塔頭方丈に近い間取りをもち、渡辺始興と鶴澤探索の障壁画を伴う。小堀遠州が造営に関わり、昭和48年に重要文化財へ指定された。
西園院上土門は法隆寺の参道の西側に開く子院・西園院の門で、江戸時代前期の国の重要文化財である。上土門という形式と檜皮葺の屋根、6.7メートル隣に並ぶ唐門との見比べ方を参道からの見学とあわせて解説する。
平城京の西に建つ真言律宗総本山・西大寺の中心堂舎。寛政10年から文化5年頃にかけて再建された大規模仏堂で、土壁を一切用いず板壁のみで構成される独特の構造から、平成10年に国の重要文化財に指定された。
奈良県葛城市の當麻寺の西端にある浄土宗の塔頭。慶長9年(1604年)の本堂(御影堂)、慶長17年の方丈、正保4年(1647年)の鐘楼門の3棟が平成元年(1989年)に重要文化財に指定された。古くは往生院と称した。
奈良県十津川村、玉置山の中腹に建つ玉置神社社務所及び台所は、文化元年(1804年)建立の重要文化財。別当寺高牟婁院の主殿で、狩野派の橘保春らが描いた花鳥図の板戸と地階の参籠所をもつ。現在は解体修理中で拝観休止。
談山神社の本殿・拝殿・楼門など13棟は奈良県桜井市多武峰に建つ社殿群で、昭和52年(1977年)に一括して重要文化財に指定。極彩色の本殿(1850年)と、旧本殿を移した東殿・惣社本殿が並び、3代の本殿を見比べられる。
東大寺廻廊は1716年から1737年にかけて建てられた東西2棟の回廊で重要文化財。中門の左右から延長41間で大仏殿の前庭を囲み、江戸の大仏殿再興の締めくくりとなった。形式、指定の理由、拝観の条件を紹介する。
東大寺金堂(大仏殿)は宝永6年(1709年)に落慶した三代目の大仏殿で国宝。正面を11間から7間に縮めつつ奥行と高さは創建時を踏襲し、寄木の柱や唐破風に江戸の工夫が見える。拝観時間・料金・撮影条件も記す。