奈良県・平安
Heian奈良県 の平安時代(794 – 1185)の文化財を一覧で閲覧できます。種類・キーワードで絞り込み、詳しい解説や地図、旅行のヒントもご紹介します。
奈良市にある平安時代の八稜鏡1面で、径15.1センチメートル、縁厚1.2センチメートル。表に九体の仏像を毛彫りし、裏には花鳥の文様を刻む。昭和28年に重要文化財、昭和29年(1954年)に国宝へ指定された。
奈良県奈良市学園南にある平安時代の絵巻1巻で、所有者は近鉄グループホールディングス株式会社である。会社が所有し、同社の運営する美術館が保管している。昭和37年(1962年)に国宝へ指定された絵巻である。
近江御息所歌合は、醍醐天皇の更衣とされる近江御息所が催した和歌の歌合を記す巻子一巻である。左右に分かれて歌を競い、判者が勝負を定めた次第を留め、平安の宮廷文化と仮名の書を今に残す重要文化財として、昭和四十年に指定された。
奈良県の個人が所蔵する花鳥文磬は、平安時代に鋳造された青銅製の磬である。磬は法要で導師の脇に懸け、撞木で打って合図とする打楽器で、本品は中央の撞座の左右に花と鳥の意匠をほどこす。昭和28年に重要文化財に指定された一面である。
奈良国立博物館が保管する黒漆平文冠笥は、平安時代十二世紀の漆箱である。銀と金の薄板を漆地と同じ高さに収める平文で飾り、春日大社の神宝として大東家に伝わった。蓋は安政の地震で失われたが、平安漆工を知る貴重な遺品として残る。
鳥羽法皇や待賢門院ら平安宮廷の人々が結縁した国宝・法華経(久能寺経)。金銀箔を散らした華麗な料紙に書写された装飾経の歴史的価値、見どころ、鑑賞できる場所をご紹介します。
国宝「一字蓮台法華経〈普賢勧発品〉」は、経文の一字ごとに蓮の台座と金の円光を描き添えた、平安時代後期を代表する華麗な装飾経です。金銀箔・野毛・砂子をちりばめた料紙と、吹抜屋台で法要を描いた見返し絵が美しく、1952年に国宝指定。奈良市学園前の大和文華館(近鉄グループホールディングス所蔵)に伝わります。
南宋の宮廷画家・李迪が描いた国宝「帰牧図(騎牛)」。雪道を行く牛と牧童を色紙ほどの絹に精緻に表した双幅の名品で、奈良市の大和文華館が所蔵する。両幅に潜む隠し落款や、東山御物と伝わる伝来の歴史も見どころ。
奈良国立博物館が所蔵する国宝「絹本著色十一面観音像」は、平安時代12世紀に描かれた絹本仏画の最高傑作です。現存する絹本著色の十一面観音像のなかで最古級に位置づけられ、密教図像にしては珍しい斜め向きの構図、繊細な截金文様、宋から伝わった新意匠など、平安貴族文化の精華を今に伝えています。1992年に国宝に指定された本図の見どころ、歴史、拝観情報をご案内します。
奈良国立博物館に伝わる国宝《牛皮華鬘》は、京都・東寺旧蔵の平安時代11世紀の仏具。牛皮を透彫し、表裏に彩色と截金を施した団扇形の荘厳具で、迦陵頻伽や宝相華唐草をあらわします。ほぼ原形を留める13枚が一括で伝わり、団扇形の革製華鬘としては日本最古の遺例です。
奈良国立博物館が所蔵する国宝「蓮唐草蒔絵経箱」をご紹介します。平安時代後期に制作され、獣皮に漆を塗り固めた希少な「漆皮製」の経箱で、金粉と青金粉を蒔き分けた研出蒔絵による蓮唐草文と飛蝶文が、王朝文化の粋を今に伝えます。福井・神宮寺に伝来した逸品です。
奈良県葛城市・二上山の麓に建つ當麻寺本堂(曼荼羅堂)は、平安時代後期の永暦二年(1161年)に現在の姿となった和様建築の国宝。奈良時代後期の内陣を核に平安末期の外陣を架けた重層的な構造で、堂内には国宝の厨子に納められた当麻曼荼羅が安置されます。中将姫伝説ゆかりの名刹で、花の寺としても知られます。
東大寺勧進所経庫は、八幡殿の傍らに建つ校倉造の経蔵。三角材を井桁に組む正倉院と同じ工法で、平安時代前期の建立と考えられる。奈良時代の本坊経庫とは別の、寺に残る複数の校倉のひとつである重要文化財。
奈良県生駒郡斑鳩町の法隆寺境内に建つ旧富貴寺羅漢堂は、川西町の富貴寺にあった三重塔初層とみられる平安時代後期の部材を組み直した一間四方の小堂。昭和46年12月に国の重要文化財に指定された。現在は非公開である。
宇陀市榛原区赤埴の佛隆寺本堂の背後に建つ石造の小堂で、内部の五輪塔は開基堅恵の墓と伝わる。大正3年に重要文化財に指定されたが、造立年代は平安前期説と後期説が並び立つ。197段の石段と千年桜で知られる山寺にある。
法隆寺西院の東に建つ妻室は、保安2年(1121年)頃に建てられた平安後期の僧坊である。桁行二十七間、梁間二間の細長い建物で、東室の高僧に仕える僧の住居だった。組物のない簡素な造りで、化粧屋根裏をそのまま見せる。昭和17年に重要文化財に指定。
春日大社が所蔵する国宝「金地螺鈿毛抜形太刀」は、平安時代12世紀に制作された豪華絢爛な装飾太刀です。金具の多くに純金が用いられ「黄金の太刀」と称され、金沃懸地の鞘には竹林で雀を追う猫の姿が螺鈿で生き生きと表現されています。現存する毛抜形太刀の最古の作として、1951年に国宝に指定されました。
奈良・法華寺に伝わる国宝「絹本著色阿弥陀三尊及童子像」は、平安時代末〜鎌倉時代初期に制作された三幅一対の大型仏画。静的な阿弥陀如来と、金泥・截金で彩られ雲上を舞い降りる観音・勢至菩薩、幡を掲げる童子との鮮やかな対比が見どころで、日本絵画史上屈指の名作とされます。毎年秋、正倉院展の時期に慈光殿で特別公開されます。
奈良・法隆寺に伝わる重要文化財「絹本著色星曼荼羅図」は、平安時代に絹本に描かれた円形四重院の星曼荼羅です。中央に釈迦金輪を配し、周囲を北斗七星・九曜・十二宮・二十八宿が同心円状に取り巻く宇宙地図のような仏画。インド・中国・ギリシャ起源の天体観が一幅に結晶した、密教北斗法の本尊画像をご紹介します。
中国・唐代に織られながらササン朝ペルシア風の意匠をもつ法隆寺の国宝錦。径45センチほどの連珠円文のなかで、翼をもつ馬にまたがる四騎が振り返って獅子を射る。馬の尻に潜む「山」「吉」の二字が、製作地が中国であることを明かす。