大阪府・江戸
Edo大阪府 の江戸時代(1603 – 1868)の文化財を一覧で閲覧できます。種類・キーワードで絞り込み、詳しい解説や地図、旅行のヒントもご紹介します。
大阪市立東洋陶磁美術館が所蔵する中国・南宋時代の建盞。漆黒の釉面に銀色の粒状の斑文が内外全面に散り、その部分だけ金属的な光沢を放つ。関白秀次の所持と伝わり、昭和26年(1951年)に国宝に指定された。
大阪市の藤田美術館が所蔵する中国・南宋の天目茶碗。漆黒の釉面に粒状の斑文が浮かび、そのまわりが暈状に玉虫色の光沢を放つ。文化庁は内外両面に曜変があるのは本茶碗だけと記す。昭和28年に国宝に指定された。
重要文化財「大森彦七図鐔〈金象嵌銘利寿(花押)〉」は、奈良三作の一人・奈良利寿(1667–1737)の代表作として知られる装剣金工の傑作です。『太平記』に語られる大森彦七と楠木正成の怨霊・鬼女の挿話を、表裏で連続する高肉彫りと豪奢な象嵌で表現。装剣金工の最高水準を伝える名品の魅力と背景を、訪日旅行者向けにわかりやすく解説します。
井上真改は津田助広と並ぶ大坂新刀の名工で、沸の冴えから「大坂正宗」と称された。本刀は延宝四年(一六七六年)八月、最も円熟した時期の作で、青く澄んだ地鉄に長く金筋がかかり、差裏に菊紋を切る重要文化財である。
大阪府の個人が所蔵する重要文化財「刀〈銘奥州仙台住山城大掾藤原国包/寛永五年八月吉日〉」をご紹介します。仙台藩のお抱え刀工・初代仙台国包が「山城大掾」を受領した翌年、寛永5年(1628年)に鍛えた野心作で、大和保昌伝の柾目鍛えを蘇らせた新刀最上作の傑作。伊達政宗の文化的遺産を物語る貴重な一振りです。
慶長19年(1614年)、徳川将軍家の御用鍛冶・初代越前康継が輸入南蛮鉄を用いて江戸で鍛えた重要美術品指定の刀。日本刀史における南蛮鉄使用の先駆けとして、また大坂の陣の年に鍛造された歴史的資料として極めて高い価値を持つ。
大阪府堺市の大安寺に伝わる重要文化財の障壁画76面。17世紀前半の狩野派による金碧の花鳥図や水墨の西湖図が本堂四室を飾り、堺の繁栄を今に伝える唯一の障壁画遺例です。戦前の国定教科書「画師の苦心」で知られる「枝添えの松」の逸話でも有名。
大阪市中央区北浜の旧緒方洪庵住宅は、緒方洪庵が弘化2年に購入した町家。天保9年に開いた蘭学塾をここへ移し、福澤諭吉ら千名を超える門人が学んだ。現存唯一の蘭学塾遺構として昭和39年に重要文化財に指定されている。
泉佐野市南中樫井の奥家住宅は、紀州街道に面して構える庄屋の屋敷。享保12年の主屋、長屋門形式の表門、土蔵と土塀が敷地ごと昭和44年に重要文化財へ指定された。常時公開はなく、外観のみ街道沿いから望むことができる。
大阪・河内長野の観心寺に残る書院。正保4年(1647年)の建立で、旧子院槇本院の一郭に持仏堂や庫裏とともに伝わる重要文化財である。通常は非公開だが、隣接する庫裏の精進料理店から、同じ土塀の一郭に入ることができる。
大阪府貝塚市の願泉寺は「ぼっかんさん」と親しまれる貝塚御坊である。卜半家が地頭として明治初年まで寺内町を治め、一時は本願寺の本山ともなった。本堂・表門・太鼓堂の江戸期三棟が国の重要文化財に指定されている。
大阪市平野区の杭全神社に並ぶ三棟の本殿のうち、左端が第一殿。元禄3年(1690年)に春日大社本社の第三殿として建てられ、正徳元年(1711年)に移された。後世の改修が少なく旧規をよく保つ一間社春日造の重要文化財です。
大阪府富田林市の重要伝統的建造物群保存地区・寺内町に佇む旧杉山家住宅は、17世紀中頃に建てられた国指定重要文化財の商家建築です。寺内町創設の八人衆の一家として町の経営に携わり、酒造業で繁栄した杉山家の壮大な屋敷は、南河内地方の農家風建築と洗練された商家座敷が共存する貴重な遺構。明星派歌人・石上露子の生家としても知られています。
住吉大社の摂社・大海神社本殿は、宝永5年(1708年)造営の重要文化財。国宝の四本宮より古く、正規の住吉造社殿としては現存最古とされる。海宮の神・豊玉彦命と豊玉姫命を祀り、社前には潮満玉を沈めたと伝わる玉の井が残る。
大阪府堺市に佇む大安寺本堂は、桃山時代の豪商・納屋助左衛門(呂宋助左衛門)の邸宅を移築したと伝わる総檜造りの重要文化財建築です。天和3年(1683年)に再建された書院造の本堂内部には、17世紀前半の狩野派による金碧障壁画76面が収められ、堺の黄金時代の繁栄を今に伝えています。
大阪府泉南郡熊取町の中家住宅は、江戸時代前期の豪農住宅で、昭和39年(1964年)に国の重要文化財に指定された。近畿でも最大級の土間と喰違三間取りの平面が残り、入館無料・予約不要で一般公開されている。
大阪府河内長野市の天野山金剛寺にある子院、摩尼院。書院は昭和40年に重要文化財に指定され、令和元年には表門と築地塀二所が追加され4棟となった。正平9年から南朝の後村上天皇が約5年を過ごした行宮でもある。
水無瀬神宮茶室は大阪府島本町にある江戸前期の茶室で、燈心亭とも呼ばれる。格天井の一格ごとに灯心の材料とされた草木十種を張り、御所からの移築と伝わる。三畳台目の席をもち、大正15年に重要文化財へ指定された。予約制で拝観できる。
大阪市阿倍野区の阿倍王子神社境内に佇む葛之葉稲荷神社本殿は、元禄元年に船場・安土町に勧請された男山八幡神社の旧本殿です。明治40年の合祀により移築され、戦災で失われた船場の江戸時代の神社建築を唯一伝える国登録有形文化財。赤色塗りに極彩色を施した華麗な意匠と、安倍晴明ゆかりの葛之葉伝説が息づく歴史的な社殿を紹介します。
小林一三の雅俗山荘の入口に建つ長屋門。江戸後期に庄屋の屋敷に建てられ、昭和11年に移築したと伝わる。中央に門口を開き、守衛室と宿直室を備え、当初の飾り金物を残す。平成21年登録の登録有形文化財。