大阪府・江戸
Edo大阪府 の江戸時代(1603 – 1868)の文化財を一覧で閲覧できます。種類・キーワードで絞り込み、詳しい解説や地図、旅行のヒントもご紹介します。
大阪市立東洋陶磁美術館が所蔵する中国・南宋時代の建盞。漆黒の釉面に銀色の粒状の斑文が内外全面に散り、その部分だけ金属的な光沢を放つ。関白秀次の所持と伝わり、昭和26年(1951年)に国宝に指定された。
大阪市の藤田美術館が所蔵する中国・南宋の天目茶碗。漆黒の釉面に粒状の斑文が浮かび、そのまわりが暈状に玉虫色の光沢を放つ。文化庁は内外両面に曜変があるのは本茶碗だけと記す。昭和28年に国宝に指定された。
住吉大社の摂社・大海神社本殿は、宝永5年(1708年)造営の重要文化財。国宝の四本宮より古く、正規の住吉造社殿としては現存最古とされる。海宮の神・豊玉彦命と豊玉姫命を祀り、社前には潮満玉を沈めたと伝わる玉の井が残る。
住吉大社本殿は文化7年(1810年)造替の第一殿から第四殿の4棟で、昭和28年に国宝指定。切妻造妻入・前後2室の住吉造で、すべて西の海を向き、三殿が縦一列、第四殿が横に並ぶ独特の配置をとる古式の社殿。
住吉大社幸寿門は本宮域の正面中央に開く江戸前期の四脚門で、昭和45年に現在地へ移築。冠木と棟木の間に虹梁・蟇股・大瓶束を三段に重ねる独特の構成が本宮の表構えの格式を示し、脇に並ぶ幸福門の控えめな意匠と好対照をなす。
住吉大社御文庫は享保8年(1723年)頃、大坂・京都・江戸の本屋仲間の寄進で建てられた土蔵造の書庫で、大阪最古の図書館とも称される。唐破風の庇と八角縁の丸窓を持ち、令和7年に大阪府指定文化財となった。
住吉大社摂社志賀神社本殿は大海神社本殿の南に西面して建つ17世紀後期の社殿。ワタツミ三神を祀る境内唯一の三間社流造・見世棚造で、宝永5年の大海神社本殿より古い境内最古級の社殿。令和7年に大阪府指定となった。
住吉大社摂社大海神社北小門は大海神社正面の北脇の瑞垣に開く江戸後期の棟門で、明治前期に移築。南小門と同規模・同形式の一対だが、冠木と棟木の間に横桟を入れる点が異なる。間口2.6mで重文の社殿群の社頭を整える。
住吉大社摂社大海神社南小門は大海神社正面の南脇の瑞垣に開く江戸後期の棟門で、明治14年頃に移築。束で棟木を受け反りのある屋根に梅鉢懸魚を吊り、北小門と一対で重要文化財の社殿が並ぶ大海神社の社頭景観を整える。
住吉大社摂社若宮八幡宮本殿は本宮域の南東に西面して建つ一間社で、文化7年(1810年)頃の再建。直線の屋根や豕扠首など住吉造に準じた形式を持ち、内陣扉に松と白鳩の極彩色画を残す。令和7年に大阪府指定。
住吉大社西大鳥居は表参道の入口に立つ石造の明神鳥居で、間口6.1m・高さ6.4mは境内最大。内転びの丸柱と太い木割が古式を伝え、阪堺線の住吉鳥居前停留場の目の前に立つ。見どころと見学方法を詳しく紹介する。
住吉大社末社后土社本殿は神苑の奥の末社群に建つ江戸後期の一間社で、昭和中期に移築。境内を守る土御祖神を祀り、豕扠首の妻や反りのある桟瓦葺の屋根、見世棚風の外陣など住吉造に準じた末社共通の形式を持つ社殿。
住吉大社南手水舎は南脇参道の終点に建つ江戸末期の手水舎。入母屋造本瓦葺の吹放ちで、几帳面取の柱、出組の組物、二軒扇垂木、格天井と小規模ながら華麗なつくりを見せ、中央の手水鉢とともに国の登録を受けている。
重要文化財「大森彦七図鐔〈金象嵌銘利寿(花押)〉」は、奈良三作の一人・奈良利寿(1667–1737)の代表作として知られる装剣金工の傑作です。『太平記』に語られる大森彦七と楠木正成の怨霊・鬼女の挿話を、表裏で連続する高肉彫りと豪奢な象嵌で表現。装剣金工の最高水準を伝える名品の魅力と背景を、訪日旅行者向けにわかりやすく解説します。
井上真改は津田助広と並ぶ大坂新刀の名工で、沸の冴えから「大坂正宗」と称された。本刀は延宝四年(一六七六年)八月、最も円熟した時期の作で、青く澄んだ地鉄に長く金筋がかかり、差裏に菊紋を切る重要文化財である。
大阪府の個人が所蔵する重要文化財「刀〈銘奥州仙台住山城大掾藤原国包/寛永五年八月吉日〉」をご紹介します。仙台藩のお抱え刀工・初代仙台国包が「山城大掾」を受領した翌年、寛永5年(1628年)に鍛えた野心作で、大和保昌伝の柾目鍛えを蘇らせた新刀最上作の傑作。伊達政宗の文化的遺産を物語る貴重な一振りです。
慶長19年(1614年)、徳川将軍家の御用鍛冶・初代越前康継が輸入南蛮鉄を用いて江戸で鍛えた重要美術品指定の刀。日本刀史における南蛮鉄使用の先駆けとして、また大坂の陣の年に鍛造された歴史的資料として極めて高い価値を持つ。
大阪府堺市の大安寺に伝わる重要文化財の障壁画76面。17世紀前半の狩野派による金碧の花鳥図や水墨の西湖図が本堂四室を飾り、堺の繁栄を今に伝える唯一の障壁画遺例です。戦前の国定教科書「画師の苦心」で知られる「枝添えの松」の逸話でも有名。
大阪城に残る重要文化財13棟を解説。元和6年(1620年)の千貫櫓・乾櫓、大門を組み込んだ多聞櫓、花崗岩造の焔硝蔵、黄金伝説の金明水井戸屋形まで、年代の違いと見どころ、2026年の櫓特別公開の日程・料金を紹介。
大阪市中央区北浜の旧緒方洪庵住宅は、緒方洪庵が弘化2年に購入した町家。天保9年に開いた蘭学塾をここへ移し、福澤諭吉ら千名を超える門人が学んだ。現存唯一の蘭学塾遺構として昭和39年に重要文化財に指定されている。