江戸
Edo江戸時代(1603 – 1868)の日本の文化財を一覧で閲覧できます。都道府県・種類・キーワードで絞り込み、詳しい解説や地図、旅行のヒントもご紹介します。
南宋の禅僧・虚堂智愚の筆になる重要文化財の墨蹟。蠟を引いた料紙に書かれた点が指定名称に掲げられた特色である。大徳寺の法系の祖師として、虚堂の書は茶席の掛物の第一に重んじられた。昭和十四年に旧国宝へ指定。東京都内の個人蔵で常設公開はない。
茎に「六十一歳」と自らの年齢を刻む、新刀鍛冶の祖・埋忠明寿による脇差。元和4年(1618年)、晩年の一作で、重要文化財。短刀の多い明寿には珍しい中寸の刀であり、自ら彫った彫物と相州伝を意識した刃文が見どころとなる。
東京国立博物館が収蔵する六曲一双の重要文化財。金地に南蛮船の入港と荷揚げ、橋を渡る一行、回廊をめぐらせた南蛮寺を細密に描く。もと備前池田家に伝わり、現存する南蛮屏風のなかでも古様な図様を示すとされる初期の作例である。
東京国立博物館に所蔵される登録美術品「瀬戸耳付水指」をご紹介します。江戸時代17世紀後半から18世紀にかけて瀬戸窯で焼かれた茶陶の水指で、筒形の胴の左右には竹をかたどった愛らしい耳が付いています。鉄釉の上に灰釉を流し掛けることで生まれる穏やかな景色と、漆塗りの塗蓋が伴う希少な江戸期瀬戸茶陶の魅力を、見どころ・基本情報・周辺案内とともに丁寧に解説します。
東京国立博物館に保管される登録美術品「手鑑(二百九十二葉)」は、江戸幕府御用絵師の住吉弘貫が文久元年(1861)に仕立てた古筆手鑑です。奈良時代から江戸時代に至る古筆切292葉を収め、大聖武・烏丸切・東大寺切・高野切・中院切など名物切を多数含む格の高い名品をご紹介します。
「寛永の三筆」松花堂昭乗が四季の花鳥を描き、十六首の和歌を散らし書きした六曲屏風一双。金銀の砂子が彩る幻想的な画面に、狩野派や中国花鳥画の影響を受けた細密な筆致と流麗な書が融合した、松花堂芸術の真髄を伝える登録美術品です。
宝暦元年、彭城百川が多武峰の旧慈門院の四室に描いた紙本淡彩の山水四十一面。墨の濃淡と強い陰影で奥行きを立てた、画家晩年の基準作である。初期南画の一方向を示す作として、現在は奈良国立博物館に寄託。もとの座敷は非公開。
尾形乾山作の重要文化財。半筒形の茶碗の一方に滝の景と樹木・楼閣を、他方に滝を詠んだ賛を、いずれも乾山自身の太い筆で銹絵で描く。画と詩がひとつに溶けあった代表作で、京都の福井家に伝来し、現在は個人が所蔵する。
奈良県の個人宅に伝わる重要文化財「紙本著色天台岳中石橋図〈襖貼付六〉」は、江戸中期の南画家・彭城百川(1697–1752)が宝暦元年(1751)に制作した最晩年の傑作です。中国・天台山の天然石橋と五百羅漢伝説を描き、襖六面に展開する大画面の彩色画は、廃絶した塔頭・慈門院に伝来した全41面の障壁画群「旧慈門院障壁画」の一画をなします。日本南画黎明期の最重要作例として、日本人画家が中国南宗画と建築空間をいかに融合させたかを示します。
福岡県八女市に伝わる重要文化財「五条家文書」は、全17巻369通に及ぶ古文書群。後醍醐天皇の最後の綸旨や後村上天皇宸翰など、南朝の貴重な一次史料を含み、南北朝時代の九州における動乱の歴史を生き生きと伝えます。
福島県いわき市の飯野八幡宮の宮司家に代々伝わる千六百八十三通の古文書群。最古は元久元年(一二〇四)にさかのぼり、中世の二百十通には好島庄の荘園経営や地頭との相論、軍忠状などを含む。平成六年に重要文化財に指定された。
愛知県岡崎市の伊賀八幡宮は、徳川家の祖・松平氏が創建した社。家康が本殿を建て、三代家光が幣殿と拝殿を連結し権現造の社殿を完成させた。極彩色の彩色と石造の神橋、北辰信仰に基づく南北の参道が見どころで、夏は蓮の名所。
愛知県犬山市の尾張国二宮。寛文元年(1661年)に尾張藩主徳川光友が再興した社殿で、比翼入母屋造の本殿と祭文殿及び東西回廊が尾張地方独特の配置を伝える。昭和56年(1981年)重要文化財。参拝は無料。
愛知県稲沢市の尾張大国霊神社(国府宮)の拝殿。江戸時代前期の切妻造、妻入、檜皮葺で、円柱が並ぶ全面開放の建物。派手な意匠が好まれた時代に、簡素な伝統的な和様の手法をよく守る。昭和30年(1955年)重要文化財。
愛知県稲沢市の尾張大国霊神社(国府宮)の正面に建つ三間一戸の楼門。1階が室町時代後期、2階が正保3年(1646年)と、二つの時代が重なる入母屋造檜皮葺の門で、棟札3枚が附。昭和30年(1955年)重要文化財。
愛知県豊田市足助の古い街道筋に残る大商家、紙屋鈴木家の屋敷。安永5年(1776年)の主屋ほか16棟と土地が一体で残り、江戸後期から明治にかけての商家の発展過程を示す。平成25年に重要文化財へ指定された。
愛知県北設楽郡豊根村の山中に建つ江戸時代中期の民家。柱間は7尺5寸と当時の常寸より広く、古六間取りに広縁を回す構えは武家住宅の形式にあたる。主屋と穀倉・新倉の3棟が昭和49年に重要文化財に指定された。
愛知県瀬戸市の定光寺に隣接する尾張藩祖徳川義直(源敬公)の廟。慶安4年から承応元年(1651〜52年)に陳元贇の設計で造られた、日本でも数少ない儒教式の配置。墓・唐門・焼香殿など7棟が国の重要文化財。
名古屋市昭和区の八事山興正寺に文化5年(1808年)に建てられた五重塔。装飾の少ない和様でまとめ、心柱を心礎に立て初重を土間とする古風な造りを残す、江戸末期の塔として重要な遺構。昭和57年重要文化財。
愛知県あま市の甚目寺は、名古屋城を鎮護する尾張四観音のひとつ。古材を活かして寛永4年に再建され室町の様式を伝える三重塔と、寛永11年建立の東門が昭和28年に重要文化財に指定され、境内は無料で参拝できる。