平安
Heian平安時代(794 – 1185)の日本の文化財を一覧で閲覧できます。都道府県・種類・キーワードで絞り込み、詳しい解説や地図、旅行のヒントもご紹介します。
福岡市西区今津の誓願寺に伝来する国宝「誓願寺盂蘭盆縁起〈栄西筆/治承二年七月十五日〉」は、臨済宗の開祖・明菴栄西が治承2年(1178年)7月15日、同寺の盂蘭盆会のために法華経書写を勧進した由来を自ら認めた縁起巻です。赤・白・藍の雲母摺装飾料紙に、宋・黄庭堅の影響を受けた力強い筆致で書かれ、昭和28年に国宝に指定されました。現在は九州国立博物館に寄託され、特別展での拝観機会に限られる貴重な一巻です。
総高約22.5センチの金銅の箱は、康治元年(1142年)に求菩提山の僧・頼厳らが銅板法華経33枚を納めて造った。四面に阿弥陀三尊や不動明王を線刻し、末法の世に経を未来へ守り伝えるため山中の洞窟に封じられた国宝である。
福岡県鞍手町の長谷寺に伝わる木造十一面観音立像。大和の長谷寺の僧が背負ってきたと伝わる、平安時代の一木造で、像高約187センチ。面長で厳しい顔立ちと、樟の一枚板に彩色した挙身光背をもつ、九州最古級の仏像です。
福島県いわき市に佇む白水阿弥陀堂は、平安時代末期の永暦元年(1160年)、藤原清衡の娘・徳姫が夫の菩提を弔うために建立した阿弥陀堂です。福島県内で唯一の国宝建造物であり、東北地方に現存する平安時代の建築三棟のうちの一つ。方三間の宝形造、とち葺屋根の優美な姿と、三方を池に囲まれた浄土式庭園が一体となった、平安仏教文化の精華を今に伝える貴重な遺産です。
福島県玉川村の岩法寺に伝わる石造五輪塔は治承五年(1181)の銘を持ち、現存する在銘石造五輪塔としては国内屈指の古例。陸奥石川氏二代目の領主源基光の墓塔として建立され、昭和13年に国の重要文化財に指定された。
経文の一字ずつを彩色した蓮台に乗せて写し、一字を一仏と見立てた平安時代後期の装飾経。法華三部経をおさめ、もと十巻のうち九巻が会津美里町の龍興寺に伝わる、福島県内三件の国宝の一つである。拝観は事前予約制。
承安元年(1171年)建立の国宝・一乗寺三重塔は、日本屈指の古塔として知られる平安時代後期の和様建築です。兵庫県加西市の法華山に佇む西国三十三所第二十六番札所の見どころを紹介します。
兵庫県加古川市の鶴林寺太子堂は、天永3年(1112)に建てられた兵庫県下最古の建築で、国宝に指定されています。檜皮葺きの優美な宝形造の屋根、洗練された内部構成、そして赤外線で発見された平安の壁画など、千年の時を超えて伝わる日本建築の美を今に伝えています。
出羽三山・羽黒山の霊池に奉納された平安期の和鏡140面。兵庫県西宮の黒川古文化研究所に伝わる重要文化財から、古代の水霊信仰と王朝美の世界を巡ります。
和歌山県紀の川市の鞆淵八幡神社が伝える国宝。安貞2年に石清水八幡宮から奉送された平安後期の神輿で、沃懸地に螺鈿、宝相華文の金銅透彫金具で飾る。来歴の確かな現存最古級の作で、誉田八幡宮の神輿と双璧をなす。
和歌山県の高野山金剛峯寺に伝わる国宝。奥州藤原氏初代・藤原清衡が発願し、紺紙に金字と銀字を一行おきに書写した一切経4296巻が現存する。見返絵や宝相華唐草文の表紙が彩る、平泉文化の豪華さを今に残す写経群である。
和歌山県・高野山霊宝館に伝わる国宝《絹本著色阿弥陀聖衆来迎図》。平安時代後期に制作された三幅一対の大画面に、阿弥陀如来と三十余尊の聖衆が極楽浄土から来迎する瞬間を描いた、来迎図の最高傑作。
高野山に伝わる五大力菩薩像は、鎮護国家を祈る仁王会の本尊として描かれた現存最古の遺例。平安中期の作とされ、もとは五幅だが明治21年の火災で二幅を失い、忿怒形の金剛吼・竜王吼・無畏十力吼の三幅が国宝として残る。
和歌山県高野山普門院に伝わる国宝「絹本著色勤操僧正像」は、平安時代12世紀に絹本に描かれた写実的な肖像画です。弘法大師空海を剃髪したと伝わる勤操僧正の温かな人柄を生き生きと伝え、画面上部には空海が師に寄せた讃文も墨書されています。原本は高野山霊宝館で保存され、特別展で公開される稀有の名宝です。
高野山金剛峯寺が所蔵する国宝の仏画。久安元年(1145)に絵仏師定智が描いた善女竜王像で、裏書に作者と開眼の年代を記す稀少な作。請雨経法ゆかりの雨乞いの竜王を、中国官服をまとう端正な男神に表す。高野山霊宝館で随時公開される。
高野山竜光院が伝える国宝の仏画。空海が入唐の途次、海上に湧き現れて嵐を鎮めたと伝わる観音を描く。平安後期を代表する名品で、全身を金色とし、衣には截金による精緻な文様を施して、雲上に浮かび立つ姿に美しく表している。
和歌山県の高野山金剛峯寺が所蔵する国宝「絹本著色仏涅槃図」は、応徳三年(1086年)の墨書銘を持ち、制作年代が確実に特定できる現存最古の涅槃図です。釈尊が沙羅双樹の下で大いなる涅槃に入る情景を、平安貴族文化の粋を尽くした優雅な人物表現と気品ある彩色で描いた、日本仏画の最高傑作のひとつ。高野山霊宝館に保管され、特別展などの折に公開されます。
高野山で最も古い明王院に伝わる本尊、通称「赤不動」。京都青蓮院・三井寺とともに日本三不動に数えられる。円珍が感得したとの伝承を負い、後醍醐天皇が吉野へ携えたとも伝わる。年に一度の赤不動大祭に開帳される重要文化財である。
高野山の麓、女人高野とも呼ばれる慈尊院に伝わる平安時代後期の弥勒菩薩独尊画像。光背に兜率天四十九院を表す四十九の化仏を配し、截金で繊細に荘厳される。平安にさかのぼる唯一の弥勒独尊画として知られる重要文化財である。
和歌山・金剛峯寺が守る国宝「続宝簡集」。77巻6冊・約831通の古文書には、後白河天皇ら歴代の綸旨から農民が片仮名で書いた訴状まで、中世日本の生の声が並ぶ。江戸期に編まれ高野山霊宝館で公開される第一級史料。