鎌倉
Kamakura鎌倉時代(1185 – 1333)の日本の文化財を一覧で閲覧できます。都道府県・種類・キーワードで絞り込み、詳しい解説や地図、旅行のヒントもご紹介します。
京都の個人蔵として伝わる重要文化財「紙本著色三十六歌仙切〈(素性)/佐竹家伝来〉」。鎌倉時代初期に制作された佐竹本三十六歌仙絵巻の断簡で、平安前期の歌僧・素性法師を似絵様式で描いた一幅です。藤原信実筆・後京極良経書と伝えられ、大正八年の絵巻分割をめぐる有名な逸話とともに、日本美術史の重要な一頁を彩る名品です。
承久三年(1221年)、承久の乱のわずか数か月前に慈円が九条道家のために記した国宝の願文。法性寺流の雄渾な筆致と、激動の時代を生きた天台座主の祈りに迫ります。
鎌倉時代前期の摂政・関白であった近衛兼経が自らしたためた書状「紙本墨書近衛兼経消息(廿四日)」は、国の重要文化財に指定されています。約800年前の宮廷最高位の人物による自筆の手紙として、歴史的・書道史的に極めて貴重な文化遺産です。近衛家伝来の名宝を守る陽明文庫の所蔵品とあわせて、その魅力と見どころをご紹介します。
第89代後深草天皇が永仁6年(1298年)に記した直筆の書状。力強い筆致と花押が特徴で、院政期の宮廷人事に関する貴重な歴史資料として重要文化財に指定されています。京都国立博物館に寄託。
鎌倉時代の僧・慶政が南宋の泉州からもたらした日本最古のペルシア語文書「紙本墨書南番文字」。イランの著名な詩人の詩句が記された重要文化財の歴史的価値と、海のシルクロードが結んだ中世の国際交流の物語をご紹介します。
京都府に個人所蔵として伝わる「石造浮彫三尊仏龕」は、唐の開元十二年(七二四年)の紀年銘を持つ重要文化財です。則天武后ゆかりの光宅寺七宝台を荘厳していた宝慶寺石仏群の一点で、インド・グプタ朝様式を消化した盛唐期仏教彫刻の精華を今に伝えています。
弘安4年(1281年)、円覚寺開山・無学祖元が弟子の高峰顕日と交わした禅問答を、祖元自らが揮毫した墨蹟。鎌倉時代の禅宗黎明期を伝える1幅の重要文化財です。
京都府所在の国指定重要文化財「無爾可宣墨蹟〈与明知客偈/咸淳戊辰夏孟下澣〉」。南宋末の臨済禅高僧・無爾可宣(石橋可宣)が、咸淳四年(西暦1268年)の初夏下旬に、知客(来客の応対役の僧)であった「明」という弟子に与えた偈頌の一幅。茶の湯の世界でも最上格の掛物とされた禅林墨蹟の名品で、京都の禅文化の源流を伝える貴重な史料です。
中国最古の詩集『詩経』のうち宴饗や時世を詠む「小雅」を、鎌倉時代の日本で書写した重要文化財の巻物。漢籍が国内でいかに写され、訓点を添えて読まれたかを示す貴重な典籍資料で、現在は京都国立博物館が収蔵する。
京都府に伝わる指定文化財「木造獅子」の歴史的背景、芸術的価値、見どころを紹介。日本の木彫刻の伝統美と獅子の精神的な意味を探ります。
京都国立博物館に伝わる『文選 弁命論』は、中国南北朝時代の梁の昭明太子・蕭統が編纂した中国最古の詩文総集『文選』のうち、巻第五十四に収められた劉孝標の哲学的名篇です。奈良時代に日本へ伝来し、平安貴族の必読書として愛読された『文選』の写本群は、東アジアの知の交流と日本独自の受容を物語る貴重な文化遺産。書の美と思想の奥行きをじっくり味わえる京都の古典散策の旅へ、あなたをお誘いします。
六世紀の中国で編まれた詞華集『文選』の巻第一を、鎌倉時代の日本で書写した一巻。巻頭の賦、長安と洛陽を比べる班固「両都賦」を収める。奈良時代以来、貴族の必読書とされてきた漢籍の伝来を示す重要文化財です。
小倉百人一首の撰者・藤原定家が鎌倉時代に書写した一帖。賀茂・石清水の臨時祭に向けた歌舞の稽古「試楽・調楽」を記す。東遊や駿河舞・求子に関わる雅楽の音楽書で、昭和30年指定の重要文化財。京都府の個人蔵。
霊石如芝墨蹟〈正堂偈/天暦庚午孟春〉は、虚堂智愚の直弟子である元代の禅僧・霊石如芝が1330年に正堂という僧に与えた偈頌の墨蹟です。京都府の個人が所蔵する重要文化財であり、臨済宗の法脈と茶の湯文化を結ぶ貴重な禅林墨蹟として高く評価されています。
京都国立博物館に伝わる重要文化財「和謌色葉集残巻」は、平安末期から鎌倉初期に活躍した真言宗の僧・上覚(じょうかく)が建久年間(1190〜1199)に著した歌学書『和歌色葉』の貴重な断簡です。中世和歌の理論と実作を体系化したこの一冊が、いかにして後世の文化を支えたのか。明恵上人ゆかりの僧が遺した、知の結晶を東山の名園とともにたどります。
京都に伝わる重要文化財『和漢朗詠註略抄』は、平安貴族の雅を伝える詞華集『和漢朗詠集』の中世注釈書。釈無名と名乗る学僧が編んだ漢文体の本書は、白楽天や菅原道真らの詩句に込められた典拠と意味を後世に伝え、日本古典学の核心を今に物語ります。
正治二年(一二〇〇)十月、周防国の在庁官人らの名とともに阿弥陀寺の田畠を書き上げた古文書。東大寺再建を支えた造営料国の経営を映し、筆頭近くには大内氏の祖となる多々良氏の名が見える。昭和十一年指定の重要文化財で、現在は個人蔵。
建久6年(1195)、周防国宮野庄の田畠の境界を定めた一巻の立券文。東大寺再建の大勧進・俊乗房重源の袖判と裏判が据えられ、造営料国となった周防国と大仏殿再建の深い結びつきを示す、山口県ゆかりの重要文化財です。
山口県防府市の東大寺別院阿弥陀寺に所蔵される鉄印〈東大寺槌印〉は、鎌倉時代に東大寺再建用の木材に品質証明として焼き押された鉄製の焼印です。重源上人が周防国で伐り出した材木の検査に使われたこの重要文化財は、800年以上の歴史を今に伝えています。
滋賀県東近江市市辺町に伝わる重要文化財「絹本著色一字金輪像」。鎌倉時代に制作された一幅は、密教における最高位の仏頂尊・一字金輪を描き、息災と長寿を祈る秘法の本尊として崇められてきました。神秘的な仏画の世界と、東近江の豊かな文化遺産をご紹介します。