鎌倉
Kamakura鎌倉時代(1185 – 1333)の日本の文化財を一覧で閲覧できます。都道府県・種類・キーワードで絞り込み、詳しい解説や地図、旅行のヒントもご紹介します。
京都に伝わる重要文化財『和漢朗詠註略抄』は、平安貴族の雅を伝える詞華集『和漢朗詠集』の中世注釈書。釈無名と名乗る学僧が編んだ漢文体の本書は、白楽天や菅原道真らの詩句に込められた典拠と意味を後世に伝え、日本古典学の核心を今に物語ります。
正治二年(一二〇〇)十月、周防国の在庁官人らの名とともに阿弥陀寺の田畠を書き上げた古文書。東大寺再建を支えた造営料国の経営を映し、筆頭近くには大内氏の祖となる多々良氏の名が見える。昭和十一年指定の重要文化財で、現在は個人蔵。
建久6年(1195)、周防国宮野庄の田畠の境界を定めた一巻の立券文。東大寺再建の大勧進・俊乗房重源の袖判と裏判が据えられ、造営料国となった周防国と大仏殿再建の深い結びつきを示す、山口県ゆかりの重要文化財です。
山口県防府市の東大寺別院阿弥陀寺に所蔵される鉄印〈東大寺槌印〉は、鎌倉時代に東大寺再建用の木材に品質証明として焼き押された鉄製の焼印です。重源上人が周防国で伐り出した材木の検査に使われたこの重要文化財は、800年以上の歴史を今に伝えています。
滋賀県東近江市市辺町に伝わる重要文化財「絹本著色一字金輪像」。鎌倉時代に制作された一幅は、密教における最高位の仏頂尊・一字金輪を描き、息災と長寿を祈る秘法の本尊として崇められてきました。神秘的な仏画の世界と、東近江の豊かな文化遺産をご紹介します。
千葉市美浜区に伝来する重要文化財「刀〈無銘吉岡一文字〉」をご紹介します。鎌倉時代中期、備前国吉岡で生まれた名刀で、刃長72.8センチメートル、反り2.6センチメートルの堂々たる姿を今に伝えます。上杉謙信から景勝へと受け継がれ、景勝自らが選び抜いた「御手選三十六腰」のひとつとされる稀有な来歴を持つ一振り。鍔元の刃こぼれが実戦使用の歴史を物語ります。吉岡一文字派の特徴、見どころ、関連博物館もあわせてご案内します。
全五十四帖のうち三十二帖が残る、鎌倉時代書写の源氏物語の古写本。紫式部の自筆本は現存せず、いま読まれる本文はこうした写本にさかのぼる。千葉県に個人蔵として伝わり、昭和34年に重要文化財へ指定された。一般公開はされていない。
千葉県に所蔵される重要文化財「狭衣(伝為家筆)」は、平安時代後期の宮廷恋愛物語『狭衣物語』の鎌倉時代の写本です。藤原定家の子で歌壇の重鎮であった藤原為家の筆と伝えられる全四帖の典籍で、複雑な伝本系統を持つ同物語の研究に不可欠な資料として高く評価されています。
刀〈金象嵌銘光忠/光徳花押〉は、個人が所有する鎌倉時代の備前長船光忠の刀で、昭和26年に国宝に指定された。光忠の最上作とされ、織田信長から徳川家康を経て水戸徳川家に伝わったという。
大阪府の個人が所蔵する重要文化財の刀。銘はないが、鎌倉時代中期に京で活躍した名工・来国行の作と古来鑑定されてきた。磨上げで銘を失った経緯と、来派の地鉄や刃文の見どころ、国行の作に出会える場所を紹介する。
刃長70.4センチ、反りの浅い幅広で重ねの薄い無銘刀。鎌倉時代の相州貞宗の作と古くから認められ、大阪府にある国の重要文化財。号「幅広」は太づくりの姿に由来し、青黒く澄んだ地肌と稲妻状に走る金筋が鑑賞の見どころとなる。
太刀〈銘備前国長船住近景/嘉暦二二年□月日〉は、個人が所蔵する鎌倉時代の長船近景の太刀で、昭和28年に国宝に指定された。嘉暦の年紀をもつ同作の中でも古く大作で、健全な代表作である。
太刀〈銘備前国吉岡住左近将監紀助光〉は、個人が所蔵する鎌倉時代の吉岡一文字助光の太刀で、昭和28年に国宝に指定された。元亨2年(1322年)の年紀をもち、吉岡一文字の中では華やかな一口とされる。
鎌倉時代の備中国・古青江派を代表する刀工・守利が鍛えた国宝の太刀。縮緬肌の美しい地鉄や優美な姿など、その魅力と見どころ、鑑賞のポイントを詳しく解説します。
短刀〈無銘正宗(名物包丁正宗)〉は、個人が所蔵する鎌倉時代の正宗の短刀で、昭和27年に国宝に指定された。享保名物帳の包丁正宗3口のうち旧日向内藤家の1口で、地景・金筋・稲妻の最も激しい正宗の典型作である。
短刀〈銘国光〉は、個人が所蔵する鎌倉時代の新藤五国光の短刀で、昭和29年に国宝に指定された。小振りながら内反りの上品な姿で、刃中の働きが見事な国光の典型作である。
短刀〈名物桑山保昌〉は、個人が所蔵する鎌倉時代の大和保昌派の貞吉の短刀で、昭和30年に国宝に指定された。元亨4年(1324年)の年紀をもち、保昌派の典型の柾目肌が整然と現れる。享保名物帳に載り、前田家に伝来した。
薙刀〈銘一備州吉岡住左近将監紀助光〉は、個人が所蔵する鎌倉時代の吉岡一文字助光の薙刀で、昭和28年に国宝に指定された。元応2年(1320年)の年紀をもち、鎌倉時代の薙刀の典型的な姿を生ぶのまま伝える。
大阪府に伝わる重要文化財「紙本墨画護摩壇様并三十七尊三昧耶形(伝智証大師本)」は、平安初期に唐から帰国した智証大師円珍の系譜に連なる密教図像です。墨の線のみで護摩壇の見取図と金剛界三十七尊の三昧耶形を描いた白描の一巻で、千年の時を越えて伝わる祈りの記録を、その筆致と象徴体系から読み解きます。
宇佐宮神領大鏡は、全国4万余社の八幡宮の総本宮・宇佐神宮の神領を記録した鎌倉時代前期の根本史料です。現存する唯一の鎌倉時代古写本として重要文化財に指定されています。