室町
Muromachi室町時代(1336 – 1573)の日本の文化財を一覧で閲覧できます。都道府県・種類・キーワードで絞り込み、詳しい解説や地図、旅行のヒントもご紹介します。
和歌山県有田川町に建つ法音寺本堂は、屋根裏の棟札から康正3年(1457)の建立とわかる室町中期の仏堂。桁行三間・梁間三間、寄棟造の茅葺き屋根をもち、大正6年に国の保護を受けた重要文化財で、本尊の阿弥陀如来坐像なども伝わる。
和歌山県広川町の法蔵寺鐘楼は、室町中期の唐様建築。鐘楼には珍しい寄棟造の屋根をもち、もとは湯浅の勝楽寺から広八幡神社を経て現在地へ移された。安政の津波の際に村へ危機を告げた鐘の物語も伝わる重要文化財。
和歌山県橋本市の利生護国寺本堂は、南北朝時代の天授年間(1375~1381年ごろ)に再建された一重寄棟造の仏堂。朱塗りの柱と緑の連子窓が残り、桁行五間・梁間四間の中世本堂として昭和40年に重要文化財に指定された。
高野山の入口に建つ西南院が所蔵する重要文化財。四天王とその軍勢を統べる護国の忿怒尊・大元帥明王を描く掛幅。秘法ゆえ遺品が少なく貴重で、文化庁は中国・元時代の作と記録する。常時公開ではなく、高野山霊宝館で管理される。
金剛峯寺が所蔵する重要文化財。中国元時代に描かれ、海を越えて高野山に伝わった請来仏画である。寺伝は薬師如来と呼ぶが、明確な持物を欠くため、国の指定名称は単に如来像とする。和様とは異なる大陸の作風が見どころ。
和歌山県かつらぎ町に伝わる高野枡は、応永3年(1396)の年紀と高野山三沙汰人の刻銘をもつ年貢収納枡。官省符荘の検注に際して定められた金伏枡で、製作年が判明する現存最古の判枡として中世量制史に重要な位置を占める。
高野山奥之院の経蔵に納められた高麗版一切経。版本6027帖と写本258帖、計6285帖の朝鮮渡来の仏典群で、慶長4年(1599年)に石田三成が亡き母の菩提を弔って奉納した。回転式の輪蔵とともに戦国末の祈りの跡をとどめる。
和歌山県新宮市の熊野速玉大社に伝わる国宝・古神宝類。皇室や足利義満の奉納と伝わり、明徳元年(1390年)頃の蒔絵手箱や彩絵檜扇など内容品を含め約1200点が残る。中世の宮廷の装いと暮らしを今に残す貴重な一群。
室町時代に因幡国で活動した刀工景長による太刀で、細直刃を焼く。享保6年、八代将軍徳川吉宗が祖父頼宣の五十回忌に紀伊国内の神社へ納めた一口で、和歌山県有田市の須佐神社に社宝として伝わる。糸巻太刀拵を附す。
高野山真言宗総本山金剛峯寺に伝わる室町時代の銅鐘。釈迦の誕生日にあたる永正元年卯月八日の鋳造銘と、約六十八年後の元亀三年に加えられた追銘の二つの年号をもつ重要文化財で、金石資料としても貴重。現在は高野山霊宝館で入れ替え展示される。
根来寺の大伝法堂に並ぶ丈六の三尊像。金剛界大日如来を中尊に、金剛薩埵と尊勝仏頂を配する。覚鑁の創案による組み合わせの唯一の遺品で、室町時代の作。豊臣秀吉の根来攻めの戦禍を免れ、平成6年に重要文化財に指定された。
世界遺産丹生都比売神社に伝わる室町時代の神輿二基。屋根に鳳凰、軒先に燕を配し、黒漆塗の胴に紅地蓮華唐草紋の金襴の帷帳を垂らす。中世には紀の川を下り和歌浦へ渡御する浜降りの神事に用いられた重要文化財である。