東京都の国 宝
National Treasures of 東京都東京都に所在する国宝。
東京国立博物館が所蔵する国宝の短刀。銘を残さなかった相州貞宗の代表作で、肥前唐津城主・寺沢広高から豊臣秀吉、織田有楽斎、徳川将軍家へと渡り歩いた一振りである。地刃ともに健全で、磨上げられていない生ぶの茎を保つ点も貴重。
東京・皇居三の丸尚蔵館が所蔵する国宝「屏風土代〈小野道風筆〉」。延長六年(九二八年)、醍醐天皇の勅命により和様の書の祖・小野道風が大江朝綱の漢詩を屏風用に清書した下書きの巻物です。千年を超える真筆の魅力、指定の理由、見どころ、訪問情報を詳しく解説します。
平安時代に藤原定信が華麗な彩牋に書写した『万葉集』の古写本で、加賀前田家に三百年以上伝えられた後、明治天皇に献上され、令和五年に国宝に指定されました。五大万葉集の一つとして、書道史・国文学史の両面で最高級の価値を持つ稀有な遺品です。
暦応2年(1339年)正月17日、入寂当日に書かれたとされる元朝渡来の禅僧・清拙正澄の辞世の遺偈。常盤山文庫所蔵の国宝で、東京国立博物館に寄託。「棺割の墨蹟」「毘嵐巻」の異名をもつ禅林墨跡の最高峰です。
東京国立博物館に寄託される国宝「馮子振墨蹟〈画跋〉」は、北宋の画家易元吉の草虫図巻に元の文人馮子振が記した跋文。絵は失われ書のみが残る。切断を戒めた千利休添状が附指定され、横幅約120センチの原形をとどめる。
国宝・久能寺経は、永治元年(1141)頃に鳥羽法皇や待賢門院ら三十人の宮廷人が一巻ずつ書写した現存最古の結縁一品経。金銀の切箔が輝く19巻の装飾経について、平家納経に先立つ価値と来歴、東京国立博物館での鑑賞方法を案内します。
島根県出雲市の日御碕神社が所有する国宝・白絲威鎧は鎌倉時代末期の大鎧。胴正面の不動明王染韋と純白の威糸が目を引き、文化2年に松平不昧が命じた先進的な修理でも名高い。実物は東京国立博物館に寄託されている。
明治42年建設の日本唯一のネオ・バロック様式宮殿。明治以降初の国宝に指定された迎賓館赤坂離宮の歴史、七宝焼や西陣織が彩る豪華絢爛な内装、庭園の見どころ、見学方法を詳しくご紹介します。
寛永16年(1639)、二歳六か月で尾張徳川家二代光友に嫁いだ千代姫の婚礼調度70件。『源氏物語』初音帖の歌を蒔絵に散らした幸阿弥長重の最高傑作で、現存最古の一括婚礼調度として平成8年に国宝に指定された。
鎌倉時代中期の刀工・備前三郎国宗が鍛えた国宝の太刀。華やかな丁子乱れの刃文と腰反りの高い姿が見どころで、元文4年(1739)に尾張8代藩主徳川宗勝が持参して同家に伝来した。名古屋の徳川美術館が所蔵する。
本能寺の変後、明智光秀が安土城から持ち出し家老の津田遠江守重久に与えた織田信長の愛刀。鎌倉時代の刀工長光による華やかな丁子刃文の国宝で、前田家と将軍家を経て尾張徳川家に伝来し、名古屋の徳川美術館が収蔵する。
国宝「太刀 銘正恒」は平安時代の古備前派名工・正恒の作。延享2年(1745年)、8代将軍吉宗の隠居に際し尾張徳川家へ贈られた。腰反りの優美な姿と小乱の刃文、最も古雅と評される二字銘の見どころを徳川美術館の鑑賞情報とともに案内する。
備前長船派の祖・光忠の希少な在銘太刀。元禄11年(1698年)、五代将軍綱吉の御成の際に尾張家三代綱誠が拝領したと伝わる国宝で、名古屋の徳川美術館が所蔵する。刃長72.4cm、蛙子丁子の刃文と乱映りが見どころ。
正応5年(1292年)の年紀と花押を刻む国宝太刀。来孫太郎銘は来国俊の俗称と伝わるが作例は本作のみ。徳川家康から尾張徳川家に伝来し、名古屋の徳川美術館が収蔵する。身長77.3cm、鎌倉時代の優美な太刀姿を残す。
徳川家康の遺品として尾張徳川家に伝来した国宝短刀「庖丁正宗」。幅広で重ねの薄い異形の姿と、刀身を貫く素剣の透かし彫りで知られる鎌倉時代の名工正宗の傑作を、徳川美術館での鑑賞ポイントや周辺情報とともに紹介します。
徳川美術館所蔵の国宝・源氏物語絵巻は、物語成立から約150年後の12世紀に描かれた現存最古の源氏絵である。作り絵の濃密な画面と五種の書風による詞書が王朝の美意識を示す。公開は例年11月中旬から下旬のみ。
京都国立博物館所蔵の国宝「芦手絵和漢朗詠抄」は、永暦元年(1160年)に能書藤原伊行が書写した上下二巻の完本。葦や水鳥に文字を潜ませた芦手絵の料紙、伊行唯一の確実な真筆という希少性、奥書の年記が見どころ。
京都国立博物館所蔵の国宝・一品経懐紙は、西行や寂蓮ら平安末期の歌人十四人が法華経二十八品を歌題に詠んだ現存最古の和歌懐紙。西行真筆と目される稀少な一枚を含む。成立の背景、興福寺一乗院旧蔵の伝来、見どころを紹介する。
京都国立博物館が保管する国宝「漢書楊雄伝第五十七」は、現存唯一とされる唐時代の顔師古注本写本。欧陽詢風の書、皇帝の諱を避けた欠筆、天暦2年(948)の訓点が、日中をまたぐ千年余りの学問の歴史を映し出す。
京都国立博物館が所蔵する国宝「絹本著色釈迦金棺出現図」は、入滅した釈迦が母・摩耶夫人のため金棺から身を起こし説法する場面を描く平安後期の大幅。この再生説法を独立した大画面に構成した唯一の遺例として知られる。