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東京都の国 宝

National Treasures of 東京都

東京都に所在する国宝。

288 東京都
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紙本墨画淡彩天橋立図〈雪舟筆〉
東京都 室町 国宝
紙本墨画淡彩天橋立図〈雪舟筆〉

雪舟八十代の筆と推定される国宝・天橋立図。二十余枚の紙を継いだ下絵に、実在しない高所から見た丹後の景観が広がる。智恩寺多宝塔が示す制作年代、朱の転写が明かす制作の裏側、そして現地天橋立の歩き方までを紹介する。

紙本著色病草紙
東京都 鎌倉 国宝
紙本著色病草紙

京都国立博物館が所蔵する国宝「病草紙」は、十二世紀の病や身体の異変を率直に描いた絵巻の断簡。病者だけでなく、それを笑い、見つめ、目をそらす周囲の人々のまなざしまでとらえ、六道のうち人道を描いた作品として知られる。

紙本著色餓鬼草紙
東京都 鎌倉 国宝
紙本著色餓鬼草紙

京都国立博物館の国宝「餓鬼草紙」は、生者に見えぬ餓鬼の受苦と救済を詞書を伴う七段に描いた十二世紀後半の絵巻。後白河院ゆかりの蓮華王院宝蔵に納められた六道絵の一つとされ、淡彩と柔らかな線が群衆と亡者を活写する。

白描絵料紙墨書金光明経〈巻第三〉
東京都 鎌倉 国宝
白描絵料紙墨書金光明経〈巻第三〉

国宝「目無経」こと白描絵料紙墨書金光明経巻第三。中断した物語絵巻の白描下絵を転用し、後白河法皇の崩御直後の建久三年(1192)に金光明経を書写した京都国立博物館の一巻です。絵巻の制作工程をうかがわせる稀少な国宝を紹介します。

青磁下蕪花生
東京都 南宋 国宝
青磁下蕪花生

中国・南宋時代の青磁下蕪花生。丸くふくらむ胴に細い頸が立つ国宝で、貫入のない淡い青の釉がむらなく掛かる。官窯か龍泉窯か、焼かれた窯は今も未確定。東京国立博物館に寄託され、群馬の原美術館ARCでも折にふれ公開される。

額田寺伽籃並条里図(麻布)
東京都 奈良 国宝
額田寺伽籃並条里図(麻布)

千葉県佐倉市の国立歴史民俗博物館が所蔵する国宝「額田寺伽籃並条里図(麻布)」は、奈良時代後期(8世紀中頃〜後半)に麻布4枚を継いで描かれた希少な大型絵図です。大和国平群郡の条里区画と、中央下部に描き込まれた額田寺の堂塔伽藍が、朱墨と大和國印によって鮮やかに彩られ、古代日本の土地制度・寺院建築を今に伝える唯一無二の一次資料となっています。

後宇多院宸記〈(文保三年具注暦)/御自筆本〉
東京都 鎌倉 国宝
後宇多院宸記〈(文保三年具注暦)/御自筆本〉

千葉県佐倉市の国立歴史民俗博物館が所蔵する国宝「後宇多院宸記」。出家後もふたたび院政をしいた後宇多院が、文保三年(一三一九年)の具注暦の余白に自筆で書き残した一巻の日記で、鎌倉後期の宮廷を内側から知る貴重な古記録です。

宋版漢書(慶元刊本)
東京都 南宋 国宝
宋版漢書(慶元刊本)

千葉・国立歴史民俗博物館が所蔵する国宝。倭人記事で知られる『漢書』地理志を含む南宋慶元年間の刊本で、全61冊が完存する。直江兼続を経て米沢藩校興譲館に伝わった「上杉本」で、五山僧の書き入れも残る貴重な一具である。

宋版後漢書(慶元刊本)
東京都 南宋 国宝
宋版後漢書(慶元刊本)

千葉県佐倉市の国立歴史民俗博物館が所蔵する宋版後漢書(慶元刊本)。南宋慶元年間に建安で刷られた全六十冊の刊本で、史記・漢書とともに三史をなす。東夷伝には倭の使者や女王卑弥呼の記述が残り、直江兼続を経て米沢藩興譲館に伝来した上杉本である。

宋版史記(黄善夫刊本)
東京都 南宋 国宝
宋版史記(黄善夫刊本)

千葉・佐倉の国立歴史民俗博物館が所蔵する国宝。南宋の建安で黄善夫が刊行した『史記』で、集解・索隠・正義の三注を合わせた版としては現存最古の完本。全百三十巻が欠けることなく残る。五山僧の書き入れや直江兼続旧蔵の来歴も伝わる。

島根県荒神谷遺跡出土品
東京都 弥生 国宝
島根県荒神谷遺跡出土品

昭和五十九年、出雲市斐川町の斜面から三五八本の銅剣が、続いて銅矛十六本と銅鐸六個が出土した。全国の出土銅剣を一挙に倍増させ弥生青銅器研究を塗り替えた国宝の一群と、隣接する荒神谷博物館での見学案内を紹介する。

秋草文壺
東京都 平安 国宝
秋草文壺

東京国立博物館に寄託される国宝・秋草文壺。平安後期12世紀、渥美窯で焼かれた蔵骨器で、胴に芒三株、肩や頸部に柳・瓜・蜻蛉を箆で刻む。昭和17年に川崎市南加瀬で出土し、日本陶磁で最初の国宝に挙げられる名品。

秋萩帖
東京都 平安 国宝
秋萩帖

東京国立博物館が所蔵する国宝。藍や緑に染め分けた20枚の料紙を継いだ全長約8.4メートルの巻子で、漢字から平仮名へ移る草仮名で和歌48首、巻末には王羲之の書状の臨書を記す。紙背には唐代の漢文写本も残る。

医心方(半井家本)
東京都 平安 国宝
医心方(半井家本)

東京国立博物館が所蔵する国宝・医心方(半井家本)は、平安時代の鍼博士・丹波康頼が永観二年(九八四)に撰進した、現存するわが国最古の医学全書です。全三十巻には、隋・唐までの中国医書二百数十種から引かれた医療・養生・鍼灸などの知識が収められており、原本の多くが失われた今、東アジア医学を復元する鍵となる書物として世界的に重視されております。上野の東京国立博物館でのご鑑賞を心ゆくまでお楽しみくださいませ。

歌合(十巻本)
東京都 平安 国宝
歌合(十巻本)

東京・駒場の尊経閣文庫に伝わる国宝「歌合(十巻本)」は、平安時代中期に関白藤原頼通の企画のもとで編纂された、日本最初の歌合集成です。仁和年間(885〜889)から天喜4年(1056)に至る約170年間の46度の歌合を10巻にまとめた本書は、完成を見ることなく途絶した草稿本として現存し、10種以上の筆跡や編者の校訂の跡を今に伝えています。前田育徳会は巻第一・二・三・八および巻第十の9度分を所蔵し、京都の陽明文庫、東京国立博物館所蔵分とともに国宝に指定されています。

栄花物語
東京都 鎌倉 国宝
栄花物語

東京国立博物館が所蔵する国宝『栄花物語』は、藤原道長の栄華を中心に平安宮廷の約二百年を描いた歴史物語の現存最古の写本です。鎌倉時代に書写された大型本十帖と枡型本七帖からなり、三条西家伝来の由緒と『実隆公記』に記された購入記録により、五百年以上の所蔵履歴をたどることができます。

准南鴻烈兵略間詁(紙背)
東京都 国宝
准南鴻烈兵略間詁(紙背)

東京国立博物館が所蔵する秋萩帖の裏面に書写された唐の典籍。前漢の思想書『淮南子』の兵略篇を端正な楷書で写したもので、表の和歌より古く、平安の書き手が唐紙の裏を用いた。昭和32年に表裏が別々に国宝指定された珍しい一巻である。

延喜式(九條家本)
東京都 平安 国宝
延喜式(九條家本)

東京国立博物館が所蔵する国宝・延喜式の九條家本。まとまった写本として現存最古の二十七巻で、平安後期に摂関家のもとで書写された。全巻に及ぶ朱筆の仮名と、二十四巻の裏面に残る約百八十九通の紙背文書が、法制史と国語学の両面で貴重とされる。

圜悟克勤墨蹟〈印可状〉
東京都 北宋 国宝
圜悟克勤墨蹟〈印可状〉

東京国立博物館が所蔵する国宝、圜悟克勤の印可状。現存最古の墨蹟として書跡の国宝第一号に挙げられ、薩摩へ漂着したとの伝承から流れ圜悟と呼ばれる。原本は伊達政宗の所望で断たれ、その前半が松平家を経て今に伝わる。

円珍関係文書
東京都 唐~平安 国宝
円珍関係文書

東京国立博物館が所蔵する国宝「円珍関係文書」八巻を紹介する。天台僧円珍の戒牒や唐の役所が交付した通行証などからなり、九世紀の日中交流を示す古文書群として、二〇二三年にユネスコ「世界の記憶」に登録された。