鳥取県の登録有形文化財
鳥取県 · 登録有形文化財
鳥取県米子市の皆生温泉に建つ東光園本館「天台」は、建築家・菊竹清訓が1964年に設計したメタボリズム建築の集大成です。6本の主柱から客室を吊り下げる世界唯一の「ダブルピロティ」構造を持ち、2017年に国登録有形文化財に登録されました。彫刻家・流政之による七庭や弱アルカリ性の美肌の湯とともに、泊まって体感できる文化財として注目を集めています。
丸井家住宅待合及び塀・袖垣は倉吉市越中町の茶庭に建つ大正5年頃の建築。北から袖垣、腰掛待合、雪隠が並び、杉皮野地板と皮付丸垂木が山中の庵の風合いを出す。打吹山を借景とする庭園の一部で、内部は公開されていない。
三朝橋は三朝温泉街を貫く三徳川に架かる昭和9年竣工の鉄筋コンクリート七連桁橋。橋長69メートル。円柱と貫、肘木で組む橋脚、擬宝珠高欄、春日燈籠と、木橋の意匠を写す。平成17年に国の登録有形文化財となった。
向山神社拝殿及び覆殿は、鳥取県智頭町の板井原集落にある昭和前期の建築。組物も装飾もない切妻造妻入の拝殿と、吹放しで棟を直交させる覆殿が一棟をなす。国土の歴史的景観への寄与を理由に平成18年に登録された。
向山神社本殿は、鳥取県智頭町の板井原集落に建つ明治6年(1873年)の一間社流造。建築面積わずか3平方メートルの社殿に、三斗と蟇股、虹梁や手挟の絵様装飾、立体的な獅子鼻が刻まれる。平成18年、国の登録有形文化財に登録された。
矢城家住宅主屋は鳥取県倉吉市横田に東面して建つ大正2年の木造二階建。南東の庭に面した六間取の座敷と式台に対し、居室部中央の回り階段とトラス小屋組は近代の構法。平成27年に国の登録有形文化財となった。内部は非公開。
鳥取県伯耆町の矢田貝家住宅主屋は嘉永7年(1854年)建築の民家で、棟札が年代を裏づける。桁行18メートルのつし2階建、北半は土間、南半の床上に2列6室を配す。平成23年に敷地内8棟が国の登録有形文化財となった。
鳥取県伯耆町の矢田貝家住宅茶室は、観楓庵と称する昭和前期の建物。半間幅の水屋を挟んで2畳と4畳半の茶室を東西に並べ、トコ飾りに皮付材を用いる。露地には腰掛待合と中門が残り、平成23年に国の登録有形文化財となった。
鳥取県米子市道笑町に建つ国登録有形文化財「米子専門大店」。大正13年(1924年)ごろに村岡産業が建てた米子初の貸しビルで、設計は原八十吉。鉄筋コンクリート造3階建で、石造風の外壁にアーチ形の入口や米子銀行の記章が残る、商都・米子の歩みを伝える近代建築の見どころを解説します。
昭和7年(1932年)に宮大工の手で建てられた鳥取県三朝温泉の旅館大橋本館は、国登録有形文化財に指定された木造3階建の名旅館。足元自噴の天然温泉と数寄屋造りの客室が魅力です。
鳥取県八頭町にある若桜鉄道安部駅プラットホームは、昭和7年(1932年)に築かれた延長72mのコンクリート造構造物。花崗岩を3段に積んだ側壁とガラス張りの開放的な待合所が特徴で、平成20年に国の登録有形文化財に登録されました。映画『男はつらいよ 寅次郎の告白』のロケ地としても知られ、戦前の地方鉄道の情景をそのまま体感できる稀有な現役駅です。
鳥取県八頭郡八頭町にある若桜鉄道因幡船岡駅は、昭和4年築の木造駅舎と花崗岩積みプラットホームが国の登録有形文化財に登録された貴重な鉄道遺産です。昭和レトロな待合室や天満山公園の桜など、見どころとアクセス情報をご紹介します。
鳥取県八頭町にある若桜鉄道八東駅のプラットホームは、昭和5年(1930年)の若桜線開通時に築かれた石積みの駅施設。ホーム中央には昭和29年建設のガラス張り待合室がたたずみ、平成20年に国の登録有形文化財として登録されました。沿線の鉄道遺産23件の一括登録は日本初の事例で、昭和初期の地方鉄道の姿を今に伝える貴重な近代化遺産として、今も静かに旅人を迎えています。