愛知県の登録有形文化財
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愛知県知立市の牛田八幡社覆殿は、安政三年頃の建立で内に江戸期の本殿を納める覆屋。桁行三間梁間二間の入母屋造に正面一間向拝を付し、手挟や頭貫を彫刻で飾る。本殿形式で構成された珍しい覆殿で、二〇二四年に登録された。
愛知県知立市の牛田八幡社中殿及び袖廊は、明治四十二年の建立。拝殿と覆殿の間に置く珍しい中殿で、両脇に袖廊を直交させたT字平面をとる。正面の虹梁や妻飾を龍・虎・鶴の彫刻で密度高く飾る、二〇二四年登録の建造物である。
愛知県知立市の牛田八幡社拝殿は、明治十五年の建立で中心社殿の南端に建つ。拳鼻付の出組や支輪を彫刻で飾り、内部に小組格天井を張る。近年クラウドファンディングで屋根瓦を葺き替えた、生きた登録有形文化財である。
愛知県知立市の牛田八幡社本殿は、覆殿の内に南面して建つ江戸中期の一間社流造こけら葺の小社。擬宝珠高欄と脇障子を備え、軸部や組物に当初の彩色をとどめる。四棟が南北一列に並ぶ稀有な社殿群の中核をなし、二〇二四年に登録された。
国宝犬山城へと続く本町通りに北面して建つ江戸末期の町家。間口六間半という城下町でも大ぶりな構えで、黒漆喰の壁と一階・二階を覆う木格子が見どころ。同家の倉庫・高塀とともに、二〇〇四年に登録有形文化財となった。
犬山城下町の梅田家屋敷の南端、西側の道路沿いに建つ昭和初期の倉庫。桁行十間に及ぶ細長い木造二階建で、外壁は下見板張、内部は五つの室に区切られる。主屋・高塀とともに、二〇〇四年に登録有形文化財となった。
犬山城下町の梅田家屋敷の西側道路に面し、主屋と倉庫をつなぐ延長九・一メートルの瓦葺の塀。腰は墨塗の下見板、上部は白漆喰で仕上げ、腕木で片流れの屋根を受ける。建物ではなく工作物として、二〇〇四年に登録有形文化財となった。
本堂の北に続く永住寺開山堂及び位牌堂は、寺を開いた僧を祀る開山堂と、檀家の位牌を安置する位牌堂を一棟に収める。明治26年の建立で、花頭口の奥に仏龕を張り出す。曹洞宗伽藍を一体で残す貴重な登録有形文化財の一棟である。
永住寺経蔵は、境内北東に南面して建つ方十尺ほどの小さな土蔵造である。厚い漆喰壁と宝形造の屋根が経典を火から守った。江戸末期の建立で、伽藍を構成する慎ましい一棟。曹洞宗の修行寺の姿を今に残す登録有形文化財である。
永住寺庫裡及び書院は、本堂の東に接続する伽藍最大の建物である。南の庫裡には竈を据えた土間が広がり、北の書院には床棚を備えた十五畳二室が並ぶ。炊事から接客までを一棟に収めた、文化七年建立の登録有形文化財である。
永住寺山門は、寛政六年に信州立川流が手がけた総欅造の四脚門である。妻面の挿肘木の斗組や虹梁廻りの立体彫刻が際立つ。「再現することが容易でないもの」として令和五年に登録された、伽藍南の入口を画する華やかな門である。
永住寺衆寮は、前庭の西に東面して建つ南北棟である。東に土間を通し、八畳から四畳半まで大きさの異なる六室を二列に並べる。修行僧が学び休んだ共同生活の場で、曹洞宗の伽藍を構成する享保七年建立の登録有形文化財である。
永住寺禅堂は、本堂南西に東面して建つ享保七年建立の坐禅堂である。正面に切妻向拝を付し、中央に畳、両脇に板敷を回す。元は土間だった中央に床を上げた跡も残る。只管打坐を旨とする曹洞宗の修行の核となる登録有形文化財である。
愛知県新城市の永住寺鎮守殿は、吒枳尼天を祀る大正時代の登録有形文化財建造物です。豊川稲荷に近い土地柄を反映し、曹洞宗中核寺院の伝統的伽藍を構成する貴重な建造物の魅力をご紹介します。
愛知県犬山市の真宗大谷派の古刹・圓明寺の庫裏は、江戸時代後期に犬山城下に町屋として建てられた建物を、明治時代中期に境内へ移築・改修した珍しい来歴を持つ建造物です。切妻造・桟瓦葺、建築面積約314平方メートルの大型建築で、2012年に国の登録有形文化財に登録されました。城下町の町屋建築の意匠を寺院に伝える稀有な事例で、犬山城や城下町散策と合わせて訪れたい歴史スポットです。
愛知県犬山市の城下町、寺内町の一角に建つ圓明寺山門は、昭和12年(1937年)に十一代目伊藤平左衛門の手で建てられた四脚門。切妻造銅板葺、正面に軒唐破風を付け、虹梁と蟇股を二段に重ねた華やかな意匠が特徴で、平成24年に国の登録有形文化財に登録された材工ともに良質な逸品です。樹齢300年のシダレザクラとともに、犬山随一の風景を生み出しています。
愛知県犬山市の城下町・寺内町に建つ圓明寺鐘楼は、江戸時代(1661〜1751年)に建立された三メートル四方の小さな吹放し鐘楼。禅宗様を基調とした軸部、二手先詰組の組物、虹梁大瓶束の妻飾、深い軒反りなど、本格的な技法が凝縮された名建築で、2012年に国の登録有形文化財に登録されました。樹齢300年のシダレザクラとともに、国宝犬山城下町散策に欠かせない隠れた名所をご紹介します。
愛知県犬山市の城下町、本堂と庫裏のあいだに佇む圓明寺僧寮は、明治時代中期に建てられた登録有形文化財です。切妻造・桟瓦葺の素朴な意匠と、本堂側に設けられた切妻造の式台玄関が大きな特徴で、平成24年(2012年)8月13日に本堂・庫裏・山門・鐘楼とともに登録されました。樹齢約300年の枝垂桜で知られる真宗大谷派の古刹の境内で、江戸から昭和へと続く寺院建築の変遷を静かに物語る一棟です。
愛知県犬山市の城下町に佇む圓明寺本堂は、江戸時代前期に建立され元禄2年(1689年)に改修された浄土真宗本堂です。すべて角柱とする古式な構造を残し、国の登録有形文化財に登録されています。樹齢300年を超えるシダレザクラとともに四季の趣を伝えます。
愛知県豊川市足山田町に建つ大谷家住宅米蔵は、昭和3年(1928年)に建てられた鉄筋コンクリート造2階建ての米蔵です。建築面積わずか23㎡の小規模ながら、ヴォールト天井を備える階段室や閉鎖的な意匠など防火性に優れた設計が評価され、平成29年(2017年)に国の登録有形文化財に登録されました。昭和初期の農村における近代建築の先駆例です。