重要文化財
Important Cultural Property日本の重要文化財を一覧で検索できます。都道府県、時代、カテゴリーで絞り込み、詳しい解説を読み、地図や旅行のヒントで訪問計画を立てましょう。
長谷川等伯が慶長10年(1605)以降に描いた重要文化財《烏鷺図屏風》。六曲一双の紙本墨画に、飛ぶ黒い烏と水辺に集う白い鷺を墨一色で対照的に描いた晩年の名品です。牧谿に学んだ画境と、いま実物に会える場所をあわせて案内します。
断崖から落ちる瀑布を唐の詩人李白が侍童とともに見上げる場面を描いた室町時代の水墨画。五山の禅僧惟肖得巌の賛を伴い、応永末年ごろの制作と推定される。現存する観瀑図のうち最も古い作例として昭和51年に重要文化財に指定された。
東京・京橋のアーティゾン美術館が所蔵する重要文化財。平治の乱を描いた平治物語絵巻の一巻で、常盤御前の都落ちから経宗・惟方の断罪、源頼朝の配流までを五段に描く。著名な国宝諸巻とは別系統・別種の作とされ、彫塗による丁寧な彩色に特色がある。
浄土宗の祖・法然の生涯を描いた九巻本『拾遺古徳伝』の巻第八。詞書は親鸞の曽孫・覚如が正安三年に起草し、従来の伝記が省いた法然と親鸞の師弟の絆を細やかに記す。鎌倉時代のやまと絵による重要文化財で、東京の個人蔵。
東京国立博物館に寄託される紙本著色紫式部日記絵詞は、鎌倉時代に描かれた絵巻の一巻で、現存する四巻のうちの一つ。源氏物語の作者・紫式部の日記の後半を絵画化し、敦良親王の五十日の祝儀などを描く個人蔵の重要文化財である。
雪舟の直弟子・秋月等観が描いた重要文化財「紙本淡彩芦雁図」の魅力を紹介。室町時代の禅宗文化が育んだ水墨画の美と、秋の水辺に群れる雁の詩情を解説します。
淡路国大田文は、承久の乱直後の貞応2年(1223年)に作成された淡路国の土地台帳の原本です。執権北条泰時の命により守護長沼宗政が指揮し、淡路国二郡の荘園・公領の田畠面積と地頭配置を詳細に記録しています。現存する大田文21種のうち、鎌倉時代作成当時の原本として極めて珍しく、重要文化財に指定されています。
近江御息所歌合は、醍醐天皇の更衣とされる近江御息所が催した和歌の歌合を記す巻子一巻である。左右に分かれて歌を競い、判者が勝負を定めた次第を留め、平安の宮廷文化と仮名の書を今に残す重要文化財として、昭和四十年に指定された。
奈良市の般若寺に立つ笠塔婆は、弘長元年(1261)に石工の伊行吉が父母のために建てた花崗岩の石塔二基。東大寺再建に渡来した父・伊行末の一族の作で、紀年銘をもつ基準作例として明治42年に重要文化財に指定された。
奈良県の個人が所蔵する花鳥文磬は、平安時代に鋳造された青銅製の磬である。磬は法要で導師の脇に懸け、撞木で打って合図とする打楽器で、本品は中央の撞座の左右に花と鳥の意匠をほどこす。昭和28年に重要文化財に指定された一面である。
昭和2年、元興寺東塔の心礎周辺から出土した金延板・勾玉・玉類・銅銭の一群。和同開珎から神功開宝までを含み、塔の建立時に納められた奈良時代後半の鎮壇具と考えられる。塔は安政6年に焼失し、品々は奈良国立博物館に収蔵されている。
奈良県の個人が所蔵する重要文化財「紀氏系図」は、古代豪族・紀氏の系譜を墨で記した南北朝時代の一巻。紙の裏面には観応2年(1351年)の仮名暦と1350年代の文書が残り、一枚の紙が二重の史料となっている。
宝暦元年、彭城百川が多武峰の旧慈門院の四室に描いた紙本淡彩の山水四十一面。墨の濃淡と強い陰影で奥行きを立てた、画家晩年の基準作である。初期南画の一方向を示す作として、現在は奈良国立博物館に寄託。もとの座敷は非公開。
奈良県の個人が所蔵する重要文化財、孔雀文磬。承元二年(一二〇八年)の鋳出銘をもつ鎌倉時代の銅磬で、八葉複弁の撞座の左右に向かい合う孔雀を配す。翌年につくられた国宝・孔雀文磬と同工と見られる、在銘の貴重な基準作である。
奈良県に所在する絹本著色一字金輪曼荼羅図は、息災と敬愛を願う密教の秘法・一字金輪法の本尊として描かれた鎌倉時代の重要文化財。個人蔵で一般公開はないが、同じ画題の平安期の優品は奈良国立博物館で拝観でき、e国宝でも見られる。
奈良国立博物館が保管する黒漆平文冠笥は、平安時代十二世紀の漆箱である。銀と金の薄板を漆地と同じ高さに収める平文で飾り、春日大社の神宝として大東家に伝わった。蓋は安政の地震で失われたが、平安漆工を知る貴重な遺品として残る。
尾形乾山作の重要文化財。半筒形の茶碗の一方に滝の景と樹木・楼閣を、他方に滝を詠んだ賛を、いずれも乾山自身の太い筆で銹絵で描く。画と詩がひとつに溶けあった代表作で、京都の福井家に伝来し、現在は個人が所蔵する。
粘土を型で抜いて焼いた板仏、三尊甎佛。中央の如来と左右の脇侍を浅い浮き彫りであらわす。明治三十四年という早い指定の意味と、唐の様式を映す価値、塼仏の見どころ、そして同種の作例を実際に見られる場所をあわせて解説する。
奈良県に伝わる個人蔵の太刀。鎌倉時代後期、京都の来派を代表する刀工・来国俊が元応元年(1319年)八月に鍛えた一口で、細身の姿に冴えた細直刃を焼く晩年の作風を示す。昭和30年に重要文化財へ指定された。
奈良県天理市の石上神宮に伝わる二枚の鉄盾は、墓に副葬されず神庫で地上に受け継がれた古墳時代の伝世品です。鍵手文を施した鉄板製の大型の盾で、初期日本の防具の構造を今に実見できる希少な重要文化財として知られます。