奈良県・室町
Muromachi奈良県 の室町時代(1336 – 1573)の文化財を一覧で閲覧できます。種類・キーワードで絞り込み、詳しい解説や地図、旅行のヒントもご紹介します。
南宋の宮廷画家・李迪が描いた国宝「帰牧図(騎牛)」。雪道を行く牛と牧童を色紙ほどの絹に精緻に表した双幅の名品で、奈良市の大和文華館が所蔵する。両幅に潜む隠し落款や、東山御物と伝わる伝来の歴史も見どころ。
奈良・菅原の喜光寺本堂は、行基が東大寺大仏殿の雛型に建てたと伝わる「試みの大仏殿」。明応8年の焼失後、天文13年(1544年)に室町再建された重要文化財で、裳階を付した寄棟造の堂内に平安期の阿弥陀三尊を安置する。
奈良県斑鳩町の法隆寺山内、東院伽藍の北に建つ北室院本堂は、明応三年(1494年)建立の子院の本堂。桁行三間・梁間三間、入母屋造・檜皮葺の小さな堂で、堂内に重要文化財の阿弥陀三尊像を安置する。明治三十七年に重要文化財に指定された非公開の建築。
奈良県斑鳩町の吉田寺多宝塔は、心柱の墨書銘から寛正4年(1463年)の建立とわかる室町中期の塔。三間多宝塔・本瓦葺で高さ約12メートル、奈良県内最古とされる。塔内には源信ゆかりの秘仏・金剛界大日如来坐像を安置し、年に数日のみ開扉される。
奈良県吉野郡吉野町の金峯山寺二王門は、室町時代の康正2年(1456年)に再建された三間一戸の巨大な二重門です。棟高20.3メートルに達し、日本屈指の山門として国宝に指定され、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の中核資産にも数えられています。本堂(蔵王堂)と背を向け合う北向きの配置には、京都や大坂から吉野を目指した巡礼者を迎える意味があります。現在は約70年ぶりの解体大修理中で、令和10年(2028年)度の完成を目指しています。
奈良県大和郡山市に鎮座する小泉神社本殿は、室町時代末期に建てられた一間社春日造の重要文化財です。檜皮葺の屋根に極彩色の装飾が施され、舟肘木や連三斗など類例の少ない珍しい建築的特徴を備えています。中世の豪族・小泉氏の守護神として創建され、近隣の慈光院や小泉城跡とともに、大和郡山の歴史と文化を深く体感できるスポットです。
奈良県奈良市にある興福寺五重塔は、天平2年(730)に光明皇后の発願で創建された国宝。現在の塔は応永33年(1426)の再建で高さ50.937m、木造塔として日本で二番目の高さを誇ります。古都奈良を象徴するランドマークであり、令和4年から大修理が進められています。
奈良市の興福寺境内に建つ東金堂は、神亀3年(726)に聖武天皇が叔母・元正太上天皇の病気平癒を祈願して創建したお堂です。応永22年(1415)に再建された現在の建物は、唐招提寺金堂を手本に天平様式を復古した室町時代和様の代表作で、昭和27年に国宝に指定されました。堂内には維摩居士坐像・文殊菩薩坐像・十二神将立像・四天王立像など多くの国宝仏像と、薬師三尊像(重要文化財)が安置されており、世界遺産「古都奈良の文化財」を構成する貴重な建造物として奈良時代の面影を今に伝えています。
奈良県生駒市高山町の高山八幡宮本殿は、棟札から元亀3年(1572年)の建立と分かる三間社流造の社殿。蟇股の蓮や枇杷、虹梁木鼻の牡丹など室町末期の彫刻に特色があり、昭和53年に重要文化財に指定された。茶筌の里・高山に立つ。
奈良県山辺郡山添村大字北野に鎮座する天神社本殿は、室町中期(応永年間ごろ)の造営と伝わる一間社春日造の小社殿で、大正十二年に国の重要文化財に指定されました。大和高原の自然に抱かれた静かな村の鎮守として、中世神社建築の端正な姿を今に伝えています。神野山や神野寺、鍋倉渓など、山添村の豊かな自然と古刹を訪ねる旅のなかで、ぜひ立ち寄りたい一社です。
奈良県天理市備前町に鎮座する天皇神社の本殿は、応永三年(1396年)に建立された一間社春日造の国指定重要文化財です。周防国の僧侶・頼秀の発願により造営され、棟札が残る貴重な室町初期の社殿建築として高く評価されています。殿内には薬師如来や牛頭天王など四体の神像が安置され、神仏習合の信仰を今に伝えています。
二月堂裏参道に建つ東大寺大湯屋は、僧が身を清めた浴堂。現在の建物は応永15年(1408年)の大改修によるが、源流は重源上人の再建にさかのぼる。内部に残る鉄製の湯船と窯場が中世の入浴を映す。
奈良市丹生町の山あいに建つ丹生神社本殿は、嘉吉二年(一四四二)の棟木銘をもつ室町中期の一間社春日造。檜皮葺の屋根が美しく、現存最古級の春日造を残す円成寺など、柳生街道沿いの古社寺とあわせて訪ねたい一棟。
奈良県桜井市の安倍文殊院に建つ白山神社本殿は、室町時代後期の一間社流造、正面軒唐破風付・こけら葺の小さな社殿。大正9年に国の重要文化財へ指定された。縁結びの神・菊理媛神をまつる寺の鎮守で、外観は参拝自由で無料。
奈良市北部、平城宮跡にほど近い閑静な住宅街にたたずむ不退寺。在原業平ゆかりの古刹として「業平寺」の愛称でも親しまれ、鎌倉時代後期に建てられた本堂は国の重要文化財に指定されています。古代以来の三間四面の平面形式と中世仏堂の内陣・外陣構成、頭貫を虹梁形にする早期の意匠など、建築史上稀有な特徴を今に伝える本堂の見どころと歴史を、周辺の散策コースとあわせてご紹介します。
奈良県大和高田市本郷町に佇む不動院本堂は、文明15年(1483年)に高田城主・当麻為長によって建立された室町時代後期の仏堂です。五間四面・寄棟造・本瓦葺きという典型的な中世仏堂の様式を伝え、大正14年に大和高田市内で唯一の国指定重要文化財に指定されました。本尊の大日如来坐像は平安後期の秀作で、同じく国重要文化財。紫陽花の名所としても親しまれ、JR・近鉄高田駅から徒歩数分という抜群のアクセスも魅力です。
法隆寺の子院・中院に残る本堂。永享6年(1434年)建立の重要文化財で、桁行三間・梁間三間の小堂を妻入の入母屋造とする。世界最古の大伽藍とは性格の異なる、寺の暮らしに根ざした室町の小建築のすがたを紹介する。
奈良県斑鳩町の法隆寺南大門は、永享10年(1438年)に再建された国宝の八脚門です。室町時代の遺構の中でも特に秀逸な建築として評価され、華やかな出組の組物や花肘木、力強い軒反りなど中世的装飾美を備えています。1993年にユネスコ世界文化遺産「法隆寺地域の仏教建造物」の構成資産として登録され、世界最古の木造建築群への壮麗な玄関口として訪れる人々を迎えています。
世界遺産・法隆寺の境内、国宝・西円堂の背後に佇む薬師坊庫裡は、室町時代後期に建てられた重要文化財の僧坊建築です。桁行18メートルの木造建築は、東面切妻造・西面寄棟造という独特の屋根構造を持ち、僧侶の日常生活を支えた庫裡(台所兼居住空間)の姿を今に伝えています。
奈良県五條市西吉野町に位置する堀家住宅は、室町時代後期に建てられた日本最古級の民家建築であり、国指定重要文化財です。南北朝時代には後醍醐天皇をはじめ4代の南朝天皇の皇居として使用されました。茅葺き屋根の荘厳な佇まいと激動の歴史を今に伝え、2019年にはリノベーション施設「KANAU」として宿泊・レストランも楽しめるようになりました。