大阪府の国 宝
National Treasures of 大阪府大阪府に所在する国宝。
薙刀〈銘一備州吉岡住左近将監紀助光〉は、個人が所蔵する鎌倉時代の吉岡一文字助光の薙刀で、昭和28年に国宝に指定された。元応2年(1320年)の年紀をもち、鎌倉時代の薙刀の典型的な姿を生ぶのまま伝える。
孝恩寺観音堂は大阪府貝塚市木積の孝恩寺にある鎌倉時代後期の仏堂で、国宝。行基開創と伝わる観音寺の唯一残る堂で、「釘無堂」とも呼ばれる。和様に新しい様式を交え、蟇股は時代の優品とされ、屋根は行基葺である。
慈眼院多宝塔は大阪府泉佐野市日根野の慈眼院にある文永8年(1271年)の三間多宝塔で、国宝。規模の小さい檜皮葺の塔で、上重に四手先、下重に二手先の組物を置き、内部は四天柱のない一室とする。鎌倉時代の多宝塔の代表例の一つ。
大阪・天野山金剛寺所有の国宝「剣〈無銘〉」は、反りのない両鎬造の平安古剣。寺伝では中興開山・阿観上人の持物とされ、三鈷柄の黒漆宝剣拵が附指定。現在は京都国立博物館に寄託され、展覧会で不定期に公開される。
天野山金剛寺に伝わる国宝・延喜式神名帳は、大治2年(1127年)書写の古写本。全国2861社の式内社を記した平安時代の神社台帳で、原本を失った『延喜式』の本文を伝える最古級の史料として高く評価される。
国宝・小野道風筆三体白氏詩巻は、白居易の詩六首を楷・行・草の三体で書き分けた平安時代の巻子本。道風唯一の楷書を残す書道史上の至宝で、大阪府忠岡町の正木美術館が所蔵。公開時期や見どころ、アクセスを紹介する。
大阪・四天王寺に伝わる国宝「懸守」七懸。平安時代の女性が首から懸けたお守りで、木芯に錦を貼り銀の金具で飾る。桜花形の一懸からはCT調査で高さ約3.3cmの仏像が見つかった。染織史上きわめて貴重な平安期の遺品である。
紫と藍の飛雲を漉き込んだ料紙九枚に、三十人の歌人の和歌百三十首を十五番に番えた平安時代の国宝。歌人の選定は藤原公任にちなみ、筆は三跡の藤原行成と伝承される、かな書の最高峰。大阪府和泉市の久保惣記念美術館が所蔵する。
大阪・藤田美術館が所蔵する国宝・花蝶蒔絵挾軾は、黒漆塗の天板側面と脚に、金と珍しい錫で宝相華や蝶、連珠文を表した平安時代前期9世紀の調度。現存最初期の蒔絵作例として貴重で、奈良・薬師寺の八幡宮の神宝と伝わる。
大阪府藤井寺市・葛井寺の本尊、国宝乾漆千手観音坐像。合掌手と大手38本、小手1001本の計1041本の手を持つ日本唯一の真数千手の坐像で、掌には眼が描かれる。脱活乾漆造の天平彫刻を毎月18日のみ拝観できる。
大阪府河内長野市の観心寺に伝わる国宝・観心寺縁起資財帳は、元慶7年(883)に勘録された縁起と財産目録の巻物。実恵による創建の経緯や講堂の如意輪観音像の記載など、平安初期の寺院像を年紀つきで示す。国宝指定は昭和28年。
大阪府藤井寺市の道明寺天満宮に伝わる国宝。銀めっきの銅製金具十五個を着けた平安時代の革帯で、騎馬の狩人や鴛鴦の文様を浮き彫りにし、中央に半球状の水晶を据える。菅原道真の遺品と伝えられる六点のうちの一つで、唐風の意匠を残す。
大阪府藤井寺市の道明寺天満宮が守る国宝の牙笏。長さ三六・四センチの象牙製で、菅原道真の遺品と伝わる六種のうちの一つ。現存する古代の牙笏はごく少なく、正倉院の御物以外に類例がないとされる稀少な儀礼具である。
絹本著色両部大経感得図は、大阪市の藤田美術館が所蔵する平安時代の絵画2幀で、昭和48年(1973年)に国宝となった。龍猛と善無畏が密教の経典を感得する説話を描き、平安時代の障壁画の古い例として評価されている。
承久の乱で隠岐に流された後鳥羽上皇が崩御13日前に記した自筆遺言。両手の朱印を捺した宸翰は国宝に指定され、水無瀬神宮の起源となった。文書の内容、手印の意味、特別展での公開情報と境内の見どころを案内する。
嘉永元年(1848)、応神天皇陵の陪塚・誉田丸山古墳から出土した古墳時代の鞍金具2具分。龍文を唐草風に透彫した大陸渡来の優品で、昭和27年に国宝に指定された。誉田八幡宮の宝物館で毎週土曜の午後に拝観できる。
大阪・四天王寺に伝わる国宝「四天王寺縁起」。聖徳太子の手印と伝わる平安期の根本本と、建武2年に後醍醐天皇が自ら書写された宸翰本、二巻一件の見どころ・歴史・拝観情報を詳しくご紹介します。
大阪・天野山金剛寺の国宝「紙本著色日月四季山水図」は、金の太陽と銀の月の下に四季を描く六曲一双の室町屏風。うねる山と波、胡粉と鉛白による雪の使い分けなどの見どころと、春と秋の特別公開・アクセス情報を紹介します。
深窓秘抄は藤原公任撰の秀歌百一首を、青や紫の繊維を漉き込んだ大飛雲の料紙に書写した平安時代11世紀の国宝巻子。断簡にされず全長8.3メートルの完本として残る稀少な仮名の名筆で、大阪の藤田美術館が所蔵する。
国宝「青磁鳳凰耳花生〈銘万声〉」は南宋時代の龍泉窯で焼かれた砧青磁の最高峰。後西院が詩句「擣月千声又万声」から銘を授け、東福門院から毘沙門堂へと伝来した。高さ33.6cm、大阪府の和泉市久保惣記念美術館蔵。