屋敷の中央に南面する主屋

平尾家住宅主屋は、兵庫県豊岡市森尾にある平尾家住宅の中心となる住まいの棟で、明治29年(1896年)に建てられ、平成20年(2008年)3月7日に国の登録有形文化財に登録された(登録番号28-0304)。

平尾家住宅主屋は、森尾川の北側、屋敷地のほぼ中央に南を正面として建つ。長屋門から石橋を渡ると正面に玄関が見える配置で、東には蔵前を介して宝蔵が、背面には新蔵と隠居屋が接する。屋敷に並ぶ43件の登録物件は、すべてこの主屋を中心に配置されている。

豊岡の宮大工が手がけたと伝えられ、屋根には石州の赤瓦が使われている。登録43件のうち、平尾家住宅主屋だけが「造形の規範となっているもの」という基準で登録された。

トラスの小屋組をもつ2階建て

平尾家住宅主屋は切妻造桟瓦葺の2階建てで、四周に下屋をまわし、正面中央に入母屋造妻入の玄関を突き出す。建築面積は348平方メートルあり、屋敷の建物のなかで群を抜いて大きい。

屋根を支える小屋組には洋風のトラスが使われている。在来の農家の形を保ちながら、骨組みに近代の技術を取り入れた点がこの建物の要で、但馬の百科事典も和風建築に洋風の技術をいち早く取り入れた例として紹介している。

土間と座敷の間取り

平尾家住宅主屋の内部は、西寄りに広い土間をとり、東側に床上部を設ける。床上部の奥には、床の間などの座敷飾りを備えた奥座敷がある。文化庁は「秀逸な意匠でまとめられた大規模な近代農家住宅」と評価している。

土間の西には供待や畜舎、陶器蔵へ続く作業の場が広がり、東の奥座敷は宝蔵や離れ、庭へ向かう。家の仕事と接客が、一つの建物の中で西と東に振り分けられている。

見学について

平尾家住宅主屋は個人の住まいで、内部は公開されていない。主屋は森尾川の北、長屋門の奥に建つため、通りからは門越しに屋根の一部が見える程度である。

平尾家住宅の成り立ちや外から見られる範囲、行き方は平尾家住宅のページにまとめてある。

Q&A

Q平尾家住宅主屋はどこにありますか?
A兵庫県豊岡市森尾の平尾家の屋敷のほぼ中央、森尾川の北側に南面して建っています。
Q平尾家住宅主屋はいつ登録有形文化財に登録されましたか?
A平成20年(2008年)3月7日に登録されました。登録番号は28-0304です。年代は明治29年(1896年)とされます。
Q平尾家住宅主屋の特徴は何ですか?
A在来の農家の形を保ちながら、小屋組に洋風のトラスを使っている点です。登録43件のうち唯一「造形の規範となっているもの」として登録されました。
Q平尾家住宅主屋の大きさは?
A木造2階建てで、建築面積は348平方メートルです。
Q平尾家住宅主屋は見学できますか?
A内部は非公開です。通りからは長屋門越しに屋根の一部が見える程度です。

基本情報

名称平尾家住宅主屋
所在地兵庫県豊岡市森尾字安藤958
指定区分登録有形文化財(建造物)、登録番号28-0304
指定年平成20年(2008年)3月7日登録
員数1棟
寸法木造2階建、瓦葺、建築面積348平方メートル
所有者個人
公開状況非公開(個人の住居)

参考文献

国指定文化財等データベース(文化庁)— 平尾家住宅主屋
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00006881
文化遺産オンライン — 平尾家住宅主屋
https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/186783
但馬の百科事典(たんしん地域振興基金)— 平尾家住宅
https://tanshin-kikin.jp/tajima/568

最終更新日: 2026.10.02