「新」の名をもつ最古の建物

平尾家住宅新蔵は、兵庫県豊岡市森尾にある平尾家住宅の主屋の背面に建つ土蔵で、寛政2年(1790年)に建てられ、平成20年(2008年)3月7日に国の登録有形文化財に登録された(登録番号28-0308)。

平尾家住宅新蔵は、主屋の北の背面に隠居屋と接して建つ土蔵で、主屋の土間側に両開きの戸を開く。「新蔵」と呼ばれているが、建築年代のわかる平尾家住宅の建物のなかでは、寛政2年(1790年)のこの蔵がもっとも古い。

主屋が明治29年(1896年)に建て替えられるより前から屋敷にあり、新しい主屋がこの蔵に合わせて配置されたことになる。

束で高く持ち上げた置屋根

平尾家住宅新蔵は桁行3間、梁間2間の土蔵造2階建てで、東西棟の切妻造桟瓦葺とし、西面に庇を付ける。建築面積は24平方メートル。外壁は白漆喰で仕上げ、東面に両開きの窓などを設ける。

屋根は土蔵の本体から離して架けた置屋根で、それを束で高く持ち上げている。本体と屋根のあいだに大きな隙間ができ、ほかの蔵とは違う独特の外観になっている。

18世紀の土蔵を伝える

置屋根は土蔵を雨と火から守るための工夫で、平尾家住宅新蔵ではそれが外観の特徴にまでなっている。江戸時代の蔵が主屋の背後で使われ続けてきたことが、屋敷の歴史の古さを示している。

見学について

平尾家住宅新蔵は主屋の背後にあり、内部は公開されていない。通りからは見えない。

平尾家住宅の成り立ちや外から見られる範囲、行き方は平尾家住宅のページにまとめてある。

Q&A

Q平尾家住宅新蔵はどこにありますか?
A平尾家の屋敷の森尾川北側、主屋の北背面に隠居屋と接して建っています。
Q平尾家住宅新蔵はいつ登録有形文化財に登録されましたか?
A平成20年(2008年)3月7日に登録されました。登録番号は28-0308です。年代は寛政2年(1790年)とされます。
Q平尾家住宅新蔵はなぜ「新蔵」なのに古いのですか?
A名称の由来は記録がありませんが、建築年のわかる平尾家住宅の建物のなかでは寛政2年(1790年)のこの蔵がもっとも古いものです。
Q平尾家住宅新蔵の大きさは?
A桁行3間、梁間2間の土蔵造2階建てで、建築面積は24平方メートルです。
Q平尾家住宅新蔵は見学できますか?
A非公開で、通りからは見えません。

基本情報

名称平尾家住宅新蔵
所在地兵庫県豊岡市森尾字安藤958
指定区分登録有形文化財(建造物)、登録番号28-0308
指定年平成20年(2008年)3月7日登録
員数1棟
寸法土蔵造2階建、瓦葺、建築面積24平方メートル
所有者個人
公開状況非公開(個人の住居)

参考文献

国指定文化財等データベース(文化庁)— 平尾家住宅新蔵
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00006885
文化遺産オンライン — 平尾家住宅新蔵
https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/119957
但馬の百科事典(たんしん地域振興基金)— 平尾家住宅
https://tanshin-kikin.jp/tajima/568

最終更新日: 2026.10.02