京都府・奈良
Nara京都府 の奈良時代(710 – 794)の文化財を一覧で閲覧できます。種類・キーワードで絞り込み、詳しい解説や地図、旅行のヒントもご紹介します。
京都・東福寺に伝わる国宝「無準師範墨蹟〈円爾印可状(絹本)〉」は、中国・南宋時代の高僧・無準師範が弟子の円爾弁円に悟りの証として授けた印可状です。1237年に絹本に墨書されたこの書跡は、禅宗の法脈伝承を証する第一級の歴史資料であり、力強く格調高い筆致で知られる名品です。東福寺の創建と日本禅宗の発展を物語る、かけがえのない文化遺産をご紹介します。
妙心寺の法堂に置かれた梵鐘は、戊戌年(六九八年)の銘をもち、銘で年代が定まる鐘として日本最古とされる。糟屋評で鋳られた製作地と鋳造者まで判明し、その音は黄鐘調に近く徒然草にも記された。今は録音で響きを聴ける。
密庵咸傑墨蹟〈法語(綾本)/淳熙己亥仲秋日〉は、京都の大徳寺塔頭龍光院が所有する南宋の禅僧密庵咸傑の法語で、昭和26年に国宝に指定された。龍光院書院の茶室「密庵席」の床に掛ける書で、茶室の名の由来である。
木心乾漆十一面観音立像は、京都府京田辺市の大御堂観音寺の本堂に安置される奈良時代の像で、昭和28年に国宝に指定された。天平仏を代表する木心乾漆造・漆箔の像で、像高172.7センチメートルである。
京都・嵯峨の清凉寺本尊、木造釈迦如来立像。北宋の985年に奝然が中国で造らせ請来した国宝で、縄状の頭髪や同心円の衣文に異国の様式を残す。像内から絹製の五臓六腑が見つかり、世界最古級の臓器模型として知られる。
京都・東寺の国宝、兜跋毘沙門天立像。中国・唐でつくられ、平安京の羅城門の楼上に立っていたと伝わる像高189.4センチの守護神である。邪鬼ではなく地天女の手の上に立つ独特の姿と、東寺での拝観方法を紹介する。
紙本著色絵因果経は、京都の上品蓮台寺が所有する奈良時代の絵巻1巻で、昭和27年に国宝に指定された。上半分に絵、下半分に経文を配して釈迦の伝記を説く経で、10歳の釈迦の技くらべの場面から始まる。
醍醐寺に伝わる国宝・紙本著色絵因果経は、奈良時代に作られた絵巻で、経文の上に釈迦の生涯を絵で描く。巻第三の上を完本で残し、苦行や降魔成道の場面が鮮やかな彩色で見られる。日本の絵巻物の祖型とされる一巻。
絹本著色秋野牧牛図は、泉屋博古館が所有する伝閻次平筆の南宋時代(13世紀)の画で、昭和32年に国宝に指定された。紅葉の木陰で水牛と牧童がくつろぐ様子を描き、宮廷画にふさわしい風格と叙情性をそなえる。
七条刺納袈裟は、滋賀県大津市の延暦寺が所有する唐代の七条袈裟で、昭和41年に国宝に指定された。伝教大師が唐から請来したと伝えられ、麻地に色糸を刺繍した刺し子の袈裟で、麻製の遺品として極めてまれである。
京都国立博物館が保管する国宝「漢書楊雄伝第五十七」は、現存唯一とされる唐時代の顔師古注本写本。欧陽詢風の書、皇帝の諱を避けた欠筆、天暦2年(948)の訓点が、日中をまたぐ千年余りの学問の歴史を映し出す。
京都国立博物館所蔵の世説新書巻第六残巻は、7世紀後半から8世紀前半に書写された世界最古の世説新書写本である。規箴・捷悟二篇172行を残し、紙背の密教儀軌や角筆・白点の訓点とともに1951年に国宝に指定された。
天平13年(741)7月15日、僧正玄昉が聖武天皇らの安寧を祈って書写させた一千巻のうち、唯一現存する国宝の経巻です。天平写経の優品で平安後期の訓点も残る、京都国立博物館守屋コレクションの白眉といえます。
京都国立博物館が所蔵する国宝の手鑑「藻塩草」。奈良から室町にいたる古筆切を二百四十一葉あまり収め、江戸時代の古筆鑑定の台帳として伝来した。高野切や室町切など貴重な断簡を一帖に見られる、書の歴史をたどる屈指の集成である。
長門国鋳銭遺物は、奈良時代に長門国の鋳銭所で銭貨の鋳造に使われた道具などの一括資料で、昭和39年(1964年)に重要文化財となった。和同開珎や銭笵、坩堝などを含み、辰馬考古資料館が所有し京都国立博物館に保管される。