長野県の登録有形文化財
長野県 · 登録有形文化財
松本市入山辺の急斜面に東面して建つ明治四十二年頃の民家。成の高い二階は間仕切りのない蚕室で、柱と貫を見せた白漆喰の外壁が地域の特徴をよく示す。平成十一年に国の登録有形文化財となった。山辺石の石積みが屋敷地を支える。個人住宅のため非公開。
原山家住宅表門は長野市松代町馬場町にある江戸後期の薬医門。間口3.6m、切妻造桟瓦葺で、北0.9m南0.6mの袖壁と潜り戸をもつ。主屋を含まず、通りに面する仲間部屋・表門・塀の三件が平成22年に登録された。
原山家住宅仲間部屋は長野市松代町馬場町にある江戸後期の木造2階建。建築面積69平方m、通り側に平格子・出格子・肘掛手摺の三窓を開く。武家に雇われた奉公人の居所で、平成22年に表門・塀とともに登録有形文化財となった。
原山家住宅塀は長野市松代町馬場町にある江戸後期の土塀。高さ約1.8m、延長12m、柱間1.2m。通り側は大壁、敷地内側は真壁で貫をあらわす。歴史的景観への寄与を理由に平成22年に登録有形文化財となった。
明治元年に旧北国街道沿いで完成した藍染屋の町家を、平成十四年に中棚温泉の敷地へ移築して食事処とした一棟。約三十センチ角の欅の大黒柱や赤欅の彫刻欄間が残る。平成十八年に国の登録有形文化財となった。昼は予約なしで内部に入れる。
長野市篠ノ井小松原の東飯田酒造店酒蔵は、明治6年築、桁行35メートルの土蔵造。平成24年に登録有形文化財となった現役の仕込み蔵で、犀川の伏流水と和釜を使う酒造りを、要予約の蔵見学で間近に見ることができる。
長野市の善光寺表参道に建つ藤屋旅館は、江戸時代に御本陣として創業し、大正14年に洋風建築に改築された国登録有形文化財です。アール・デコ調の外観と数寄屋造りの内部が融合した「和魂洋才」の建築は、善光寺門前のランドマークとして広く親しまれています。
長野県諏訪市の旧甲州街道沿いに佇む「ブライダル染花みむら店舗」は、1929年竣工の国登録有形文化財です。洋風ファサードに幾何学意匠を施した看板建築の好例で、隣接する三村貴金属店とともに上諏訪の歴史的商店街景観を形成しています。
長野県塩尻市北小野にある古田晁記念館展示室は、筑摩書房創業者・古田晁の生家の土蔵を改修した文学館です。2009年に国の登録有形文化財に登録された展示室には、太宰治の掛軸や川端康成の書簡など約90点の文学資料が展示されています。海鼠壁の重厚な外観と開放的な2階座敷、数寄屋風の渡廊下など、昭和前期の建築美も見どころです。
松本市街の北西、奈良井川沿いの地下に埋まる集水井と会所三基。大正11年8月15日に工事が終わったと工事日誌が記す。内径一五尺の円筒には十八角形の鉄蓋が載り、底には玉砂利が円状に敷き詰められている。登録基準は「再現することが容易でないもの」。
登録された松本の水道施設六件のうち唯一の木造。大正11年築、桁行四間梁間三間の簡素な小屋ながら、小屋組はキングポストトラス。今も水道関係の書類を保管し、六件で唯一、用途が変わっていない。国の台帳は昭和40年頃の移築を記す。
城山の芝生の下に眠るコンクリート造の巨大構造物。覆土とヴォールト状の屋根の下に二つの池を抱え、島内から揚げた水を自然流下で市街へ送った。中央通路の両端にはアール・デコ調の煉瓦の入口棟が建つ。現在は使用されていない。
城山の高台に建つ円筒形の小さな施設。コンクリート造の水槽を、幾何学模様をあしらった煉瓦造の覆屋が包む。扉の上には松本市水道のエンブレム。ポンプはここで終わり、重力はここから始まった。大正12年の建設である。
長野県諏訪市高島の丸高蔵鰍沢蔵は、桁行26メートル、建築面積272平方メートルの土蔵造二階建。富士川舟運の河岸だった山梨県鰍沢から大正4年に移されたと伝わり、平成23年に登録有形文化財となった。切妻造で竪板を高く張る。
長野県諏訪市高島の丸高蔵吉沢蔵は、桁行31メートル、建築面積710平方メートルの土蔵造二階建。山梨県の紡績工場を大正4年に移したと伝わる大規模な蔵で、平成23年に登録有形文化財となった。今も天然醸造に使われる。
長野県諏訪市高島の丸高蔵店舗は、大正7年に木曽藪原の民家を移築したと伝わる本棟造の木造二階建。一階の深い庇と二階中央の出窓が陰影をつくり、平成23年に登録有形文化財となった。上諏訪駅から徒歩約10分。
長野県塩尻市の奈良井宿北端に位置する丸山漆器店大谷石蔵は、昭和36年に栃木県産の大谷石で建てられた三階建ての塗蔵です。木曽漆器の行商人が宇都宮で大谷石建築に着想を得て建造しましたが、粉塵や結露の問題から同種の建物は二度と建てられず、唯一の現存例として国の登録有形文化財に指定されています。
軽井沢の万平ホテルアルプス館は、久米権九郎が設計し昭和11年に開業した木造3階建の本館。平成30年に登録有形文化財となり、ハーフティンバー風の外観に本棟造の細部を重ねる。現役のホテルとして今も客を迎える。
中川村の南向発電所本館は、福澤桃介が関わった最後の水力発電所として昭和4年に完成した鉄筋コンクリート造。半円アーチの縦長窓と放物線アーチ窓を備え、令和7年に登録有形文化財となった。現在も発電を続ける。
長野県塩尻市片丘に建つ南内田公民館は、戦後新築された県内最古の公民館建築として国登録有形文化財に登録。昭和22年、地域住民の労働奉仕によりわずか3カ月で完成した入母屋造の風格ある木造建築の歴史と魅力をご紹介します。