長崎県の登録有形文化財
長崎県 · 登録有形文化財
長崎県雲仙市にある雲仙観光ホテルは、昭和10年(1935)10月10日に開業した、外国人観光客誘致を目的とする「国策ホテル」のひとつです。竹中工務店設計・施工による、スイス・シャレー様式と日本在来意匠を融合させた木造一部鉄筋コンクリート造の名建築で、平成15年(2003)に国の登録有形文化財に登録されました。1階は地元産の溶岩石、2階は校倉風の半丸太、3階はハーフティンバーという三層三様の外観構成を特徴とし、日本クラシックホテルの会加盟9ホテルの一つとして、創業当時の面影を今に伝えています。
長崎県佐世保市の早岐瀬戸に架かる観潮橋は、1954年建設のポニーワーレントラス形式の鋼製橋梁です。平戸八景「潮之目」の地で激しい潮流を間近に体感でき、三菱造船長崎造船所製作の歴史と海上輸送による架設工法が評価され、2021年に国の登録有形文化財に登録されました。
第一次世界大戦の地中海作戦で活躍した佐世保鎮守府所属艦艇の武勲を讃え、大正12年に建設された凱旋記念館。煉瓦と鉄筋コンクリートの古典主義建築は国の登録有形文化財・日本遺産に認定。入館無料で見学可能な佐世保の近代化遺産をご紹介します。
長崎県島原市新町の旧三村家住宅東面、鯉の泳ぐ湧水溝に沿って建つ石造の門と塀。長さ約2メートルの横長材を江戸切仕上げで四段積み、総延長は12メートル。門の間口は1.5メートル。平成26年登録の有形文化財である。
長崎県島原市新町、地面を50センチ掘れば水が出る土地に昭和10年頃建った木造平屋建、建築面積158平方メートルの住宅。中廊下の南に庭へ向く座敷を配し、栂材の造作が残る。平成26年登録の有形文化財で、入館無料。
長崎県島原市新町の旧三村家住宅を囲む煉瓦造の塀。前を流れる湧水溝の側石積みから半枚厚で高さ約2メートルまで立ち上がり、総延長は30メートル。2.4メートル間隔の控柱が支える。平成26年登録の有形文化財。
長崎市の東の玄関口、鳴滝川に架かる中川橋は、大正7年(1918年)に架橋された石造単アーチ橋です。鉄筋コンクリート技術が普及していた当時、あえて石造で築かれた本橋は、寛永年間の眼鏡橋以来、約三百年にわたって受け継がれた長崎の石橋文化を締めくくる「最後の名橋」として、平成21年に国登録有形文化財に登録されました。花崗岩と安山岩の白黒のコントラストが美しい近代意匠を特徴とし、すぐ上流には承応3年(1654年)創架の古橋(市指定有形文化財)も現存しています。
長崎市旧市長公舎は、大正11年(1922)に建築家・末広平作の設計で建てられた木造2階建ての洋風住宅です。マンサード屋根、テラコッタ貼の外壁、玄関ホールに残るセセッション風意匠など、大正モダニズムの特徴をよく伝える貴重な建物として、平成21年に国の登録有形文化財に登録されました。諏訪神社や長崎歴史文化博物館にも近く、長崎の近代建築散策に欠かせない一棟です。
長崎大学経済学部・片淵キャンパスに残る拱橋(こまねきばし)。明治36年(1903年)に架設された石造単アーチ橋で、旧長崎高等商業学校創立当初から現存する貴重な近代橋梁。国登録有形文化財。
大正15年(1926年)に完成した全長642メートルの道路トンネル。日本が自動車時代を迎えた初期の本格的隧道であり、大正期の様式美を伝える坑門デザインが高く評価され、国の登録有形文化財に登録されています。長崎街道最大の難所「西の箱根」日見峠の歴史とともに、近代土木遺産の魅力をご紹介します。
長崎市伊王島の高台にそびえる馬込教会(大天使聖ミカエル天主堂)は、潜伏キリシタンの子孫が建てた国登録有形文化財のゴシック様式教会。リブ・ヴォールト天井やステンドグラスの美しさ、海と白壁のコントラストをご紹介します。
長崎県島原市弁天町に堂々とそびえる三階建ての土蔵造建築、マルイチ葬祭斎場(旧小林家住宅酒蔵)。明治末期に深江町で酒蔵として建てられ、昭和初期に現在地へ移築された後は、製糸工場、線香工場、そして葬祭斎場へと用途を変えながら一世紀以上にわたり島原の街並みを見守ってきました。棟高14メートル・建築面積580平方メートルという九州屈指の大規模木造建築は、平成26年(2014年)に国の登録有形文化財に登録され、その規模・由緒・建設当初の様相において高い価値が認められています。
三菱重工業長崎造船所ハンマーヘッド型起重機(通称ジャイアント・カンチレバークレーン)は、明治42年(1909年)に英国スコットランドから輸入された吊上能力150トン・高さ約62メートルの巨大電動クレーンです。同型としては日本初の設置であり、稼働している世界最古のハンマーヘッド型起重機として国際的に高く評価されています。2003年に国の登録有形文化財、2015年には世界文化遺産「明治日本の産業革命遺産」の構成資産に指定されました。長崎水辺の森公園や長崎港遊覧船などから、その雄大な姿を望むことができます。
長崎県佐世保市の弓張岳山頂に建つ弓張岳展望所は、1965年に西海国立公園指定10周年を記念して建設された展望施設です。国立代々木競技場の構造設計でも知られる坪井善勝によるHPシェル構造の屋根と、彫刻家・本郷新のレリーフが融合した建築美が評価され、2025年に国登録有形文化財に登録されました。九十九島・佐世保港・市街地を一望する絶景と日本夜景100選にも選ばれた夜景が楽しめます。
明治40年に個人邸宅として建てられ、2015年に登録有形文化財となった長崎市鍛冶屋町の料亭春海。書院造を基調とした風雅な建築で、長崎独自の和華蘭文化が育んだ伝統の卓袱料理を味わう特別な時間をご紹介します。