国宝
National Treasures都道府県、時代、種類別に日本の国宝を閲覧できます。寺院、神社、城、美術館での見どころを分かりやすく解説し、地図や旅行のヒントもご紹介します。
奈良・長谷寺に伝わる国宝「長谷寺経」全三十四巻のうち、法華経の開経として尊ばれる無量義経三巻をご紹介します。鎌倉時代の装飾経を代表する優品で、金銀の切箔を散らした料紙、金泥の界線、水晶の経軸、そして見返しの極彩色仏画が祈りの心を今に伝えます。「花の御寺」長谷寺の歴史や見どころ、参拝情報とあわせてご案内いたします。
奈良・法隆寺の大宝蔵院に安置される国宝「木造観世音菩薩立像(百済観音)」。飛鳥時代に制作された八頭身のすらりとした姿と神秘的な微笑みで知られ、近代の文人にも愛された日本彫刻史の名品を、その来歴と見どころ、拝観情報とともにご紹介します。
奈良・法隆寺の夢殿に安置される飛鳥時代の名像「救世観音(木造観音菩薩立像)」は、聖徳太子の等身像と伝えられる国宝。楠の一木造りに漆箔が施され、長く秘仏として厳重に守られてきました。春と秋の特別開扉のみ拝観できます。歴史・見どころ・拝観情報を詳しくご紹介します。
奈良・興福寺東金堂の須弥壇四方を守る平安時代の国宝四天王立像。一本の桧材から邪鬼や台座まで彫り出した量感あふれる重厚な姿と、よく残る当初彩色の見どころをご紹介します。
奈良・興福寺中金堂に安置される国宝「木造四天王立像」をご紹介します。鎌倉時代に慶派仏師が桂材で彫出した約2メートルの堂々たる四天王像は、躍動感あふれる姿で中金堂須弥壇を護り続けています。
興福寺南円堂に安置される国宝・木造四天王立像。文治五年(1189)の南円堂落慶供養に合わせて運慶の父・康慶の工房が制作した鎌倉時代の傑作で、陀羅尼集経に基づく稀少な持物を持ちます。毎年10月17日の大般若経転読会の日にのみ拝観できます。
法隆寺の西院伽藍の最奥、大講堂の裏手に建つ「上御堂(かみのみどう)」に祀られる国宝・木造釈迦如来及両脇侍坐像をご紹介します。平安時代10世紀前半に造立された釈迦三尊像で、サクラ材の一木造りという稀有な技法による堂々たる坐像です。毎年11月1日から3日までのわずか3日間のみ特別開扉される秘仏で、千年以上にわたり大切に守られてきた仏教彫刻の名品です。
奈良県宇陀市の女人高野・室生寺に伝わる国宝・木造釈迦如来坐像は、平安時代前期9世紀の作。像高106.3cmのカヤ材一木造で、全身を覆う翻波式衣文と穏やかな微笑が特徴です。長く弥勒堂に客仏として祀られた後、2020年からは寳物殿で間近に拝観できます。本記事では作品の魅力、国宝指定の理由、アクセス、周辺の見どころまで詳しくご紹介します。
奈良・法隆寺の聖霊院に安置される国宝「木造聖徳太子〈山背王、殖栗王/卒末呂王恵慈法師〉坐像」。平安時代後期、太子の五百回忌を前に造られた五躯の像は、聖徳太子を中心にその長子・兄弟皇子、そして師である高句麗僧・恵慈法師を配した他に類を見ない構成を誇ります。年に一度、お逮夜とお会式の期間のみ厨子が開かれ、千年の祈りの時空に参拝者を誘います。
奈良・法隆寺の大宝蔵院に伝わる国宝「木造厨子」は、橘三千代の念持仏と伝える銅造阿弥陀三尊像を納める白鳳期の縦長厨子。総高約二六三センチに及ぶ堂々たる造形と、扉に描かれた繊細な仏画、内部の蓮池台座に立つ三尊像が、千数百年前の貴婦人の祈りを今に伝えます。
奈良県吉野町の吉野水分神社に御神体として祀られる国宝・木造玉依姫命坐像。建長三年(1251年)に宣陽門院の発願で造立された鎌倉時代彫刻の傑作で、像内の墨書銘により造立年が確定する稀有な神像です。檜の寄木造・玉眼の技法を駆使し、宮廷女性の姿を写実的に表現した「日本第一の美女神像」の歴史的価値と、世界遺産・吉野水分神社の魅力を詳しく解説します。
奈良・興福寺国宝館に安置される国宝「木造〈天燈鬼/竜燈鬼〉立像」。建保3年(1215)、運慶三男・康弁の作と伝わる、仏前を照らす燈籠を捧げ持つ阿吽一対の鬼像の魅力と見どころを詳しく解説します。
奈良・東大寺に伝わる国宝・木造弥勒仏坐像は、9世紀前半の平安時代初期に造られた檀像彫刻の傑作です。像高39センチメートルの小像ながら堂々とした造形から「試みの大仏」と呼ばれ、鎌倉時代には東大寺初代別当・良弁僧正自作の弥勒霊像として尊崇されてきました。東大寺ミュージアムにて公開時に拝観できる、平安前期南都造像を代表する一品をご紹介します。
奈良・薬師寺に伝わる国宝の吉祥天像は、縦53センチほどの麻布に描かれた8世紀の彩色画。盛唐の影響を受けた天平美人の面影で知られ、宝珠を捧げる姿を繊細に表す。吉祥悔過会の本尊と推定され、正月の数日間などに限って公開される。
2022年に国宝指定された富山県高岡市の勝興寺。23年に及ぶ平成の大修理で蘇った壮大な本堂・大広間をはじめ、重要文化財10棟の建造物群と七不思議の魅力をご紹介。アクセス・拝観情報も。
福井県小浜市の山間にそびえる明通寺三重塔は、文永7年(1270年)建立の檜皮葺木造塔で、福井県内に二棟しかない国宝建造物のひとつ。和様を基調としつつ大仏様の「拳鼻」を採り入れた塔建築最古の例として、鎌倉建築史を代表する遺構です。本堂とともに、坂上田村麻呂創建と伝わる古刹の聖域を今に伝えています。
福井県小浜市の深い山間に建つ明通寺本堂は、鎌倉時代中期・正嘉2年(1258)再建の檜皮葺の堂宇で、福井県の建造物として唯一国宝に指定されている貴重な仏教建築です。和様の伝統美と新時代の建築技法を融合させた密教本堂の傑作で、内陣には平安後期作の薬師如来坐像など重要文化財の仏像四体が安置されています。同じく国宝の三重塔と共に、若狭の自然と一体となった荘厳な祈りの空間を今日に伝えています。
鎌倉時代の天福元年(1233年)、曹洞宗の開祖・道元が自ら清書した坐禅の指南書。永平寺が所蔵する国宝で、現存する唯一の真筆とされる。坐る意義と作法を四六駢儷体で記した全756文字の一巻と、その見どころや拝観の方法を紹介する。
織田信長が膳棚の下に隠れた茶坊主を棚ごと圧し切ったと伝わる南北朝の名刀。長谷部国重の作と本阿弥光徳が極め、黒田家に伝来した。福岡市博物館が所蔵し、皆焼の華やかな刃文と金象嵌銘が見どころ。公開は期間限定で要確認。
福岡市西区今津の誓願寺に伝来する国宝「誓願寺盂蘭盆縁起〈栄西筆/治承二年七月十五日〉」は、臨済宗の開祖・明菴栄西が治承2年(1178年)7月15日、同寺の盂蘭盆会のために法華経書写を勧進した由来を自ら認めた縁起巻です。赤・白・藍の雲母摺装飾料紙に、宋・黄庭堅の影響を受けた力強い筆致で書かれ、昭和28年に国宝に指定されました。現在は九州国立博物館に寄託され、特別展での拝観機会に限られる貴重な一巻です。