東京都の重 要 文 化 財
Important Cultural Property of 東京都東京都に所在する重要文化財。
東京都文京区にある護国寺本堂(観音堂)は、五代将軍徳川綱吉が生母・桂昌院の発願により建立した祈願寺の中心建築。元禄10年(1697年)に造営された桁行七間・梁間七間の大伽藍で、関東大震災や戦災を免れ、東京都心で唯一江戸期に当地で建立された大本山級寺院本堂として今に残る。和様と唐様を折衷した格調高い建築様式と、元禄文化の粋を集めた繊細な彫刻が見どころ。国指定重要文化財。
明治43年に竣工した近衛師団の司令部庁舎。煉瓦造二階建、中央に八角塔屋をのせたゴシック風の外観で、東京に残る数少ない明治の官庁建築のひとつ。昭和20年の宮城事件の現場でもあり、今は北の丸公園で外観のみ見学できる。
東京都檜原村、標高約750メートルの尾根に建つ茅葺の山岳民家。18世紀前半の入母屋造で、昭和53年に重要文化財に指定された。2008年まで人が住み、保存修理で創建時の姿に復原された。専用モノレールで訪ねる。
東京都日野市にある金剛寺仁王門は、関東三大不動「高幡不動尊」の表門。室町後期に建立された三間一戸の楼門で、昭和の解体修理によって本来の重層入母屋造の姿に復原された国指定重要文化財です。脇間には室町期作の金剛力士像が安置され、約五世紀にわたり参拝者を見守り続けています。新宿駅から京王線で約35分、駅から徒歩5分の好立地で、初夏のあじさい、秋の紅葉とあわせて中世建築の魅力を体感できます。
東京都日野市高幡にある金剛寺不動堂は、康永元年(1342)建立の室町時代前期の仏堂で、現存する東京都内最古の文化財建造物とされる国指定重要文化財です。関東三大不動のひとつ高幡不動尊の中心伽藍であり、桁行五間・梁間五間の入母屋造、一間向拝、茅葺形銅板葺の端正な姿と、新選組・土方歳三ゆかりの寺としての歴史を今に伝えています。
東京国立博物館の敷地内にひっそりと佇む旧十輪院宝蔵は、奈良から移築された鎌倉時代の校倉造の重要文化財です。十六善神の線刻や内部壁画など、その見どころと歴史をご紹介します。
新宿御苑の園内に佇む旧洋館御休所は、明治29年(1896年)に皇族の温室訪問時の休憩所として建てられた重要文化財建造物です。アメリカで流行したスティック・スタイルを基調とする瀟洒な木造平屋建てで、宮内省内匠寮の設計による皇室庭園施設として唯一現存する貴重な遺構。2024年12月に改修を終え一般公開が再開されています。
東京都台東区の浅草寺境内に佇む二天門は、慶安2年(1649年)頃の建立で、東京都心部に残る数少ない江戸時代初期の木造建築です。国指定重要文化財であるこの朱塗りの門は、かつて境内に存在した東照宮の随身門を起源とし、神仏分離を経て仏教守護神の持国天・増長天を祀る二天門へと変遷しました。2010年の大規模修復で創建当初の鮮やかな姿がよみがえった門の歴史と見どころをご紹介します。
旧台徳院霊廟惣門は、二代将軍徳川秀忠の霊廟の表門として寛永9年に建てられた三間一戸八脚門。霊廟の大半は昭和20年の空襲で焼失し、四つの門のうちこの惣門だけが芝公園の現地に残る。仁王像を伴い、背後に東京タワーが立つ。
髙島屋東京店は昭和8年竣工の日本橋の百貨店建築で、平成21年に百貨店として初の重要文化財となった。高橋貞太郎の当初部分と村野藤吾の戦後増築が一街区に共存し、大理石の吹抜ホールは営業時間内に自由に見学できる。
旧弾正橋(八幡橋)は、明治11年に工部省赤羽製作所が製作した長さ15.2メートルの鉄橋。アーチは鋳鉄、他は錬鉄という現存例のない構成をもつ。昭和4年に京橋区の楓川から深川へ移され、今は人道橋として渡れる。
東京都台東区上野公園の旧東京音楽学校奏楽堂は明治23年建築の木造校舎で、昭和63年に重要文化財に指定された。壁に藁を詰めた遮音の工夫や日本最古のコンサート用パイプオルガンが残り、今も演奏会が開かれている。
東京都台東区上野公園の旧東京帝室博物館本館は昭和12年に竣工し、平成13年に重要文化財に指定された。渡辺仁案を原案とする帝冠様式の大建築で、現在も東京国立博物館本館(日本ギャラリー)として使われている。
東京・中央区に架かる重要文化財「日本橋」の歴史と魅力を紹介。慶長8年の創架から明治44年の石造アーチ橋、麒麟像・獅子像の秘密、そして2040年完成予定の首都高地下化による青空復活計画まで、海外からの訪問者に向けて詳しく解説します。
東京国立博物館の本館左手に佇む表慶館は、1908年に竣工したネオ・バロック様式の重要文化財。大正天皇のご成婚を記念し国民の奉献金で建てられた日本初の本格的美術館で、片山東熊が設計を指導しました。緑青ドーム、阿吽のライオン像、フランス産大理石の十六稜星モザイク床など、明治末期の洋風建築の粋が今も健在です。
東京・日本橋室町に堂々と建つ三井本館は、昭和4年(1929)に旧三井財閥の本拠として竣工した重厚なアメリカン・ボザール様式の建築です。設計はニューヨークのトローブリッジ・アンド・リヴィングストン事務所が手がけ、外壁に立ち並ぶコリント式の大列柱と1階の大理石の吹き抜け営業室は、團琢磨が掲げた「壮麗・品位・簡素」の理念を具現化しています。平成10年(1998)には複数企業が入居する大規模オフィスビルとして日本で初めて重要文化財に指定されました。7階の三井記念美術館では国宝6件を含む三井家伝来の名品を鑑賞でき、日本橋三越本店や日本銀行本店本館とともに歩く近代建築の散策は格別です。
1673年創業の越後屋を前身とする三越日本橋本店は、2016年に国の重要文化財に指定された日本を代表する百貨店建築です。横河工務所による西洋古典様式の重厚な外観、五層吹抜けの中央大ホール、アール・デコ意匠の特別食堂など、各時代の先駆的デザインが融合した空間は必見。天女像やパイプオルガン演奏など見どころも豊富で、東京メトロ三越前駅から徒歩1分のアクセス至便な文化観光スポットです。
東京都青梅市駒木町の郷土博物館構内に建つ旧宮崎家住宅は、江戸末期の農家建築。昭和53年に重要文化財となり、成木の山中から移築復元された。杉皮と茅を交互に葺く屋根と三間取広間型の間取りが残る。入館は無料。
明治十一年(一八七八)、工部省赤羽工作分局が鋳造した「妙法寺鉄門」は、牡丹・唐獅子・鳳凰と西洋のアカンサスが一堂に会する稀有な和洋折衷の重要文化財。文明開化の時代精神をいまに伝える、東京杉並の隠れた名品を訪ねます。
東京都港区白金台に佇む明治学院インブリー館は、1889年頃に建てられた都内最古の宣教師住宅。米国ゴシック・リバイバル様式を色濃く残す木造二階建の洋館で、1998年に国の重要文化財に指定されました。記念館・チャペルとともに明治期の建築群を成し、白金台駅から徒歩7分。外観のみ自由に見学できます。