東京都の重 要 文 化 財
Important Cultural Property of 東京都東京都に所在する重要文化財。
昭和9年竣工の明治生命保険相互会社本社本館は、平成9年に昭和期の建造物として初めて重要文化財に指定された。設計は岡田信一郎と弟の捷五郎。5層を貫くコリント式列柱と1階の吹き抜け大空間が見どころで、1階と2階は無料で公開されている。
明治7年に英国グラスゴーで建造された明治丸は、日本に現存する唯一の鉄船として昭和53年に重要文化財へ指定された。船舶では初の指定である。明治天皇の乗船が「海の日」の由来となった船で、東京海洋大学構内において無料で公開されている。
有章院霊廟二天門は、7代将軍徳川家継のために吉宗が造営させた将軍家最後の霊廟の惣門で、享保2年の建立。昭和20年の東京大空襲で霊廟のほとんどが焼失するなか焼け残った。総朱漆塗の八脚門に、広目天と多聞天の二天像が立つ。
東京都渋谷区の代々木競技場は、昭和39年の東京五輪のために建てられた丹下健三の代表作。高さ約40メートルの主柱2本に張ったケーブルから屋根を吊り、柱のないアリーナを実現した。令和3年に重要文化財に指定。
名古屋・徳川美術館所蔵の重要文化財「藤原公経筆懐紙(詠花有歓色和歌)」は、鎌倉時代の最高権力者であり百人一首の歌人としても知られる西園寺公経が、花の歓びを詠んだ和歌を自筆で記した貴重な書跡です。懐紙の歴史、公経の人物像、鑑賞のポイント、アクセス情報を詳しくご紹介します。
鉄道博物館(埼玉県さいたま市)に収蔵される国指定重要文化財「鉄道古文書」は、明治3年(1870)の鉄道掛設置から明治26年(1893)の鉄道庁廃止までの公文書を綴じた全91冊。日本の鉄道創業期における予算・建設・規則制定・私鉄勃興の実態を伝える根本史料です。関東大震災と戦災を乗り越えて今日に伝わる、鉄道近代化の生きた記憶を訪ねる旅へ。
1921年の「活動写真展覧会」で日本映画最初のスター尾上松之助が摂政宮(後の昭和天皇)の御前で演じた「桜井の別れ」を記録した重要文化財映画フィルム。映画フィルムとしては日本で2件目の重要文化財指定。デジタル復元版はオンラインで視聴可能で、東京・京橋の国立映画アーカイブ本館で関連展示も鑑賞できます。
明治三十二年、東京・歌舞伎座の裏庭で撮影された『紅葉狩』は、日本人が撮影した現存最古の映画です。九代目市川團十郎と五代目尾上菊五郎という明治を代表する歌舞伎の名優二人の至芸を伝える唯一の動画記録であり、平成二十一年に映画フィルムとして史上初めて重要文化財に指定されました。本記事では、撮影に至る経緯、重文指定の意義、原版を保管する国立映画アーカイブ相模原分館と、京橋の本館で楽しめる展示・上映までを、海外からの旅行者にもわかりやすく紹介します。
千葉県佐倉市の国立歴史民俗博物館が所蔵する重要文化財「大久保利通関係資料」。西郷隆盛・木戸孝允・岩倉具視らとの書簡を含む3,000点超の貴重な一次資料の魅力と見どころをご紹介します。
東京国立博物館が所蔵する重要文化財「雨下猛虎図鐔〈銘利寿(花押)〉」をご紹介します。江戸時代中期、奈良三作の筆頭と称された装剣金工・奈良利寿の手による、わずか7.4cmの鉄鐔に展開される、嵐の中にうずくまる猛虎の劇的な情景。高彫・象嵌・小透・鋤出彫・毛彫といった多彩な技法を駆使し、江戸装剣金工の頂点を示す名品の魅力と、上野公園の周辺観光情報を併せてお届けします。
東京・文京区の永青文庫が所蔵する重要文化財「春日野図鐔〈銘城州伏見住金家〉」は、絵風鐔の創始者・金家による桃山期金工の最高傑作のひとつです。薄手の鉄地に奈良春日野の風景を鋤出高彫で表し、金銀の象嵌を最小限に効かせた一面。本記事では、本作の魅力と作者・金家、そして細川家ゆかりの永青文庫の見どころとアクセスを、海外旅行者にも分かりやすくご紹介します。
東京国立博物館が所蔵する重要文化財「肩褄取威胴丸〈兜、大袖付〉」は、室町時代15世紀の作。胴・兜・大袖が当初の一具として完存し、肩褄取威に沢瀉文を交えた稀少な意匠と、本小札・精緻な金具による典型的な胴丸の美を今に伝えます。1980年に重要文化財指定。中世武士の精神世界に触れる貴重な遺例です。
足利義政、村田珠光、千利休ゆかりの重要文化財・松屋肩衝。大名物唐物茶入の代表として500年以上の歴史を紡ぐ名器の魅力と来歴を紹介。東京・根津美術館所蔵。
東京国立近代美術館が所蔵する横山大観の重要文化財《生々流転》。水の一生を全長約40メートルの絹本に墨一色で描いた壮大な絵巻物の魅力、見どころ、アクセス情報をご紹介します。
東京国立博物館・法隆寺宝物館に伝わる重要文化財「小幡残闕〈蜀江錦〉」。飛鳥時代に法隆寺の堂内を荘厳した小さな幡の残片で、世界に現存する最古級の絹織物の一つです。鮮やかな赤地に連珠円文と獅子・鳳凰・天馬・雄鹿を織り出した経錦は、唐代の蜀(現在の四川省)から日本へ伝わったとされ、シルクロードを介した東西文化交流の生きた証となっています。
国立公文書館が所蔵する重要文化財「尋憲記」は、興福寺大乗院門跡・尋憲が永禄5年から天正5年までの15年間を綴った自筆日記全12冊。松永久秀との交渉や郷民との紛争など、織豊期大和国の生々しい実態を伝える第一級史料の魅力と見どころをご紹介します。
東京・目白台の永青文庫が所蔵する重要文化財「清拙正澄墨蹟〈与鉗大治蔵主法語〉」。鎌倉末期に中国元から渡来し日本臨済禅の確立に貢献した大鑑禅師・清拙正澄が、弟子の鉗大冶蔵主に与えた法語(説法)の自筆墨蹟です。来歴・見どころ・基本情報を詳しくご紹介します。
東京国立博物館に伝わる重要文化財「石室善玖墨蹟〈大梅山清凉塔院/掛御書額仏事語〉」は、貞治2年(1363)、当時七十歳の禅僧・石室善玖が、京都・長福寺の塔頭・清凉塔院に後光厳天皇から下賜された勅額を掲げる法要の場で読み上げた法語そのものを書き留めた一幅です。亡き法兄・月林道皎の十三回忌に重なるこの儀礼の場で生まれた本作は、書風の威厳と歴史的背景の深さから、石室の代表的な大墨蹟として高く評価されています。
双羊尊(そうようそん)は、紀元前13〜11世紀の中国・殷時代に鋳造された青銅製の盛酒器で、日本の重要文化財に指定されています。背中合わせに合体した二匹の羊が円筒形の器を背に載せた独特の姿を持ち、同じ形のものはロンドンの大英博物館にもう一点あるのみ。世界に二つしかない至宝が、東京・南青山の根津美術館で公開されています。
東京都あきる野市の前田耕地遺跡から出土した縄文時代草創期の石器2,616点は国の重要文化財に指定されています。約15,500年前の石槍製作拠点であり、日本最古の河川漁撈活動を示すサケの骨も発見された貴重な遺跡です。出土品は東京都埋蔵文化財センター(多摩市)と国立歴史民俗博物館(佐倉市)で見学できます。