東京都の重 要 文 化 財
Important Cultural Property of 東京都東京都に所在する重要文化財。
1914年(大正3年)、鉄道院新橋工場で製造された木造電車ナデ6141号は、現存する日本最古のボギー電車であり、片側3扉と総括制御方式を採用した今日の通勤電車の原型ともいえる存在です。2017年に国の重要文化財に指定され、さいたま市の鉄道博物館で大切に保存・展示されています。
東京国立博物館の法隆寺枡は、室町時代に同寺で使われた六口の計量器である。同じ一升でありながら容積はおよそ一・四七リットルから一・八七リットルまで異なり、全国基準が定まる前の中世の度量衡を実物で示す重要文化財として貴重だ。
国立公文書館が所蔵する重要文化財。漂流してロシアに渡った大黒屋光太夫の見聞を蘭学者桂川甫周が編んだ書で、衣服や器物を描いた図、銅版図を手写した地図を含む。全体がデジタルアーカイブで無料公開されている。
前田育徳会が所蔵する重要文化財。嘉暦元年の奥書をもつ法華経巻第八の残巻で、後醍醐天皇の側近「後の三房」の一人で能書の公卿、万里小路宣房が写した。書としても、歴史を動かした人物の遺品としても重んじられる一巻である。
五島美術館が伝える久能寺経の二巻。法華経を三十人が一巻ずつ書写した結縁一品経で、永治元年頃、鳥羽法皇と待賢門院周辺の制作と伝わる。金銀を全面に散らし蓮池を描く、現存最古級の装飾法華経。昭和27年指定の重要文化財。
東京国立博物館が蔵する久能寺経の三巻。平安時代に待賢門院を中心とする貴族が結縁した装飾経で、無量義経・法師品・安楽行品を金銀の切箔や砂子で飾る。鉄舟寺の十九巻は国宝だが、この三巻は重要文化財として一二世紀の写経の華を今に残す。
東京国立博物館が所蔵する重要文化財『法華経』八巻。黄蘗で染めた黄麻紙に一行十七字で書写され、八巻すべてが一筆で揃う点が珍しい。用明天皇の宸筆と伝わるが、書風からは奈良末から平安初期の作と推定される写経である。
奈良時代、八世紀に肉筆で書写された法華経の巻第五。官営写経所の経師による均質で抑制のきいた筆致を示し、断簡ではなく一巻として完存する点でも貴重とされる。五島美術館の古写経コレクションを代表する重要文化財。
承平十五年(四五七)、高昌に拠った北涼の王・沮渠安周が供養した「仏説菩薩経」巻第一の残巻。隷書から楷書へ移る六朝写経の書風を年記とともに伝え、洋画家・中村不折が蒐集した書道博物館所蔵の重要文化財。
班竹の簾を背に幼子を抱き上げる若い母親を描いた、上村松園の重要文化財。母・仲子を亡くした昭和9年に第15回帝展へ出品した一面で、お歯黒に剃り眉の婦人には、明治京都の風俗と亡き母への追慕が重ねられている。
享保15年に仏門へ入り東雨と号した土屋安親が、晩年に銘した鐔。素銅地の左に干網、右に群千鳥を透彫で抜き、自ら創始したと伝わる金の摺付象嵌で景を引き締める。昭和28年指定の重要文化財で、現在は東京の個人蔵。
永青文庫が伝える細川家文書。平成25年指定の二百六十六通は信長文書約58通や本能寺の変後の明智・秀吉文書を含む。令和7年に九千三百四十六通が追加され、計九千六百十二通の重要文化財となった。肥後熊本藩主細川家伝来の一級史料群。
横65センチの蓋面いっぱいに牡丹唐草文をめぐらせた朝鮮・李朝の螺鈿箱。黒漆地に厚貝を用い、花葉は割貝、茎は截貝で表す李朝螺鈿の典型で、大内氏の対鮮交易にかかわり日本へ伝わった。東京国立博物館が所蔵する重要文化財。
総長59.8センチの合口拵。牡丹と獅子を彫った七所そろいの金物は伝後藤祐乗作で、慶安二年(1649)に加賀藩主前田利常が本阿弥光甫へ命じて一具に仕立てた。揃いの完備した遺例が少なく、出来も優れた重要文化財。
東京国立博物館が蔵する南宋の禅僧・北磵居簡の墨蹟一幅。紹定2年(1229)、蘇州承天寺の万仏閣に登った折の偈頌で、痩硬の筆致が際立つ。記録上もっとも早く茶掛けに用いられた墨蹟とされる。昭和31年指定の重要文化財。
中国・五胡十六国時代の写経の断簡。巻末に「甘露元年三月十七日」の奥書を残し、文化庁は西暦359年とする。法句経に因縁譚を添えた法句譬喩経の巻第三にあたり、紀年を備えた現存最古級の漢訳経典写本のひとつ。台東区立書道博物館蔵の重要文化財。
平安末期に摂関を務めた藤原忠通の漢詩文を集めた古写本。奥書は寿永2年(1183年)、平家都落ちの直前にあたる。没後十九年という早い書写で、忠通の漢詩文を知る中心的な資料とされ、昭和10年に重要文化財に指定された。前田育徳会蔵。
かつて二百巻を超えたという平安後期の法律書『法曹類林』。藤原通憲(信西)の編著と伝わり、現存は数巻のみ。本巻は官吏の人事を扱う巻第百九十七の残巻で、嘉元2年(1304)書写の金沢文庫本。前田育徳会が所蔵し、昭和10年に重要文化財に指定された。
東京・白金台の荏原畠山美術館に所蔵される重要文化財「割高台茶碗」。十文字に断ち割られた高台が放つ大胆な造形美と、近代数寄者・畠山即翁が見出した破格の魅力を、朝鮮王朝時代16世紀の高麗茶碗の歴史とともにご紹介します。
東京国立博物館所蔵の重要文化財「紙本著色北野天神縁起(断簡八図/弘安本)」は、弘安元年(1278年)に制作された天神縁起絵巻の貴重な断簡です。学問の神・菅原道真公の生涯と北野天満宮の創建を描いた、鎌倉時代を代表する物語絵画の魅力を紹介します。