東京都・鎌倉
Kamakura東京都 の鎌倉時代(1185 – 1333)の文化財を一覧で閲覧できます。種類・キーワードで絞り込み、詳しい解説や地図、旅行のヒントもご紹介します。
明代初期の宮廷画家・石鋭が描いた絹本著色探花図は、十五世紀の中国絵画の至宝として日本に守り継がれてきた重要文化財です。文人が早春の花を求めて山野を巡る情景を、群青・緑青・金泥を駆使した華麗な青緑山水様式で描き出した一幅。石鋭の現存作品は中国本土でも極めて稀少で、日本における中国絵画コレクションの白眉といえる名品です。東京国立博物館の特別展などで折に触れて公開される機会があります。
東京に伝わる重要文化財「絹本著色八字文殊曼荼羅図」は、現存する八字文殊曼荼羅としては最古の遺品。鎌倉時代前期に制作された本図は、文殊菩薩と八大童子が獅子を伴わず蓮華座のみに坐す独自の図像と、十六個の謎めいた円相を備え、平安絵画の余韻を残す優美な作風で知られる。日月蝕や地震など天変地異の鎮静を祈る密教修法の本尊として用いられた、中世日本の祈りを今に伝える稀有の名宝です。
東京都港区南青山の根津美術館に伝わる重要文化財「絹本著色普賢十羅刹女像」は、平安時代末期12世紀後半に描かれた一幅の仏画です。六牙の白象に坐す普賢菩薩を中心に、唐装の十羅刹女と天童を配し、法華経信仰が宮廷の女性たちの間で盛んであった時代の精神性と美意識を今に伝えます。截金文様の繊細な技巧、平安仏画ならではの優美な描写は、日本独自の図像が成立した時期を知るうえで欠くことのできない佳品です。
北宋の皇帝・徽宗が描いたとされる国宝「桃鳩図」の魅力を紹介。没骨描法による繊細な鳩と桃の表現、痩金体の落款、足利義満旧蔵の来歴など、約900年の歴史を超えて輝き続ける花鳥画の傑作について詳しく解説します。
東京都内の個人が所蔵する重要文化財「太刀〈銘安芸国入西/永仁五年閏十月日〉」は、鎌倉時代後期、永仁五年(1297)閏十月に鍛えられた稀少な太刀です。作者の入西は、もと筑前の法師鍛冶で、後に大左(左文字)へと続く九州古典派の系譜の早い段階に位置する刀工。永仁年間に安芸国へ移住し、安芸国における最古の在銘刀工として記録されています。在銘・在年紀の現存作は本作と永仁三年銘の二振のみで、史料的価値の極めて高い一振です。
鎌倉時代に備中国青江の名工・貞次が鍛えた国宝の太刀。後鳥羽上皇の御番鍛冶にも選ばれた貞次は、古青江派を代表する刀工であり、本刀には澄肌や腰反りの強い優美な姿など、古青江の特色が見事に表れています。個人蔵(東京都)。
鎌倉時代の備前で鍛えられた在銘・生ぶ茎の太刀。作者助包は古備前とも初期福岡一文字とも伝わる。腰反の古調な姿、小板目肌に立つ乱映え、直刃調に小乱れの交じる穏やかな刃文が見どころ。重要文化財で、東京の個人が所有する。
東京国立博物館が所蔵する重要文化財。古備前の刀工・助包が鎌倉時代に鍛えた在銘の太刀で、身長73.3センチ、反り2.4センチ。腰反りの古い姿に小板目肌と淡い乱映りが立ち、磨上げを受けない生ぶ茎に銘を残す。
東京都の個人が所蔵する太刀〈銘為清〉は、備前一文字派の為清が鎌倉時代に鍛えた一口。刃長77.2センチで、丁子乱れの刃文と地中に淡く浮かぶ乱映を示し、昭和16年に重要文化財へ指定された為清現存作中の傑出作である。
東京都の個人が所蔵する重要文化財、太刀〈銘長光〉。鎌倉後期の備前長船を代表する名工による在銘・生ぶ茎の一振りで、丁子乱れの華やかな刃文と備前刀特有の映りが見どころ。附属する桃山時代の打刀拵もあわせて紹介する。
東京都内に個人蔵として伝わる、鎌倉時代後期の備前長船・長光による太刀。刃長72.9センチ。丁子主調の刃文に乱映りが立ち、磨り上げのない生ぶ茎に二字銘を残す重要文化財で、長光の作風と備前刀の見どころをたどる。
鎌倉時代後期、備前長船派の長光が鍛えた太刀。長光は一派の祖・光忠の子で、隆盛の基礎を築いた。丁子に互の目を交えた華やかな刃文と乱映りが見どころ。磨上げはわずかで当初の姿をよく残す重要文化財。個人蔵で非公開。
鎌倉時代の刀工・久国の二字銘をもつ重要文化財の太刀。後鳥羽院の御番鍛冶に数えられた山城粟田口派の作と考えられ、梨子地の地鉄に沸深い刃文を見せる。現在は所在不明で、文化庁の所在不明文化財の一覧に掲載されている。
東京国立博物館が所蔵する太刀〈銘備州長船景光〉は、鎌倉末期に備前長船派を率いた名工景光の作。儀礼に装われた糸巻太刀拵が附属し、昭和二十五年に重要文化財へ指定された。小板目肌に立つ乱映りと、片落ち互の目の静かな刃文が見どころである。
元弘四年(1334年)二月、備前長船の名工景光が打った刃長73.3センチの太刀で、晩年の典型作。重要文化財だが現在は所在不明で、文化庁の所在不明文化財一覧に載る。本記事では作風と来歴、関連作を見られる場所を紹介する。
備前長船の名工・長光が正安二年(一三〇〇年)に鍛えた在銘の太刀。刃長七七・三センチ、生ぶ茎を保ち、腰に三鈷剣と梵字を彫る鎌倉期の重要文化財。現在は所在の確認できない指定品とされ実物は観られず、同工の作を観る手立てもあわせて案内する。
東京都内に個人蔵される重要文化財の太刀。茎に「正恒」の二字銘を残す。正恒は古備前を代表する名と伝わるが、現存作には作風の差があり同銘工が複数いたと考えられている。本作は鎌倉時代に位置づけられ、昭和25年に指定された一口である。
備中国の青江派・守次が鎌倉時代に鍛えた太刀。小板目に澄肌の交じる地鉄と穏やかな中直刃を備えた古青江の典型作で、裏には箱根権現への奉納を示す「壬子」の金象嵌銘が残る。昭和25年に重要文化財へ指定された、東京都の個人蔵の一口である。
鎌倉時代中期、備前国の福岡一文字派・刀匠吉平が鍛えた国宝の太刀。紀州徳川家伝来で、華やかな丁子乱れの刃文と菊花御紋の毛彫りが特徴。刃長73.8cm、反り2.9cmの堂々たる姿は、日本刀美の極致を伝えます。
鎌倉時代中期、備前国の名工・吉房が鍛えた国宝の太刀。徳川将軍家から島津家へ伝来した名刀の歴史と、華麗な重花丁子の刃文の魅力、吉房作品を鑑賞できる施設をご紹介します。