わたらせ渓谷鐵道城下トンネルとは

わたらせ渓谷鐵道城下トンネルは、群馬県桐生市黒保根町宿廻にある、大正元年(1912年)に建設された煉瓦造及び石造の単線のトンネルで、平成21年(2009年)11月2日に国の登録有形文化財(建造物)となった。読みは「わたらせけいこくてつどうしろおりとんねる」(文化庁)。

文化庁の記録では、煉瓦造及び石造、延長82メートルで擁壁が付きで、登録番号は10-0294である。

足尾銅山と足尾鉄道

わたらせ渓谷鐵道によれば、明治10年(1877年)に古河市兵衛が買い取った足尾銅山は日本の銅の半分を産出するまでになり、馬や馬車鉄道では運びきれなくなったため、桐生から足尾まで鉄道を建設することになった。足尾鉄道は明治44年(1911年)に大間々町まで、大正元年(1912年)12月に足尾まで開業し、大正3年(1914年)に足尾本山まで全通した。大正7年(1918年)に国有化されて国鉄足尾線となり、平成元年(1989年)からわたらせ渓谷鐵道が引き継いでいる。

わたらせ渓谷鐵道城下トンネルは江戸川橋梁の約1800メートル南西に位置する(文化庁)。

登録有形文化財としての価値

わたらせ渓谷鐵道城下トンネルは「国土の歴史的景観に寄与しているもの」として登録された。文化庁の解説は、官鉄によるわが国初のトンネル規格である「鉄作乙第4375号型」とほぼ同じ断面をとるとしている。

見どころ

文化庁によれば、わたらせ渓谷鐵道城下トンネルは延長82メートルの直線状の単線の隧道で、坑口は煉瓦4枚厚の馬蹄形とし、南坑門をほぼフランス積風の布積で築く。

わたらせ渓谷鐵道のパンフレットによれば、わたらせ渓谷鐵道城下トンネルの入口付近の壁は石積み、内部の壁は煉瓦積みで、人力で掘られた壁面は開業当時の煉瓦で覆われている。本宿駅側には城下橋梁と古路瀬渓谷(こじせけいこく)の景観が広がる。

見学について

わたらせ渓谷鐵道城下トンネルは本宿駅から下り線で約1分、水沼駅から上り線で約3分半で見えはじめる(わたらせ渓谷鐵道)。わたらせ渓谷鐵道によれば、登録有形文化財の鉄道施設は列車からすべて見ることができる。

線路内には立ち入らず、列車の車窓や駅、周辺の道路から見学したい。所在地は桐生市黒保根町宿廻。わたらせ渓谷鐵道の登録有形文化財38件のうち、群馬県側の26件と栃木県側の11件は、グループページ「わたらせ渓谷鐵道(群馬県区間)」と「わたらせ渓谷鐵道(栃木県区間)」にまとめている。

Q&A

Qわたらせ渓谷鐵道城下トンネルはいつ建てられましたか?
A大正元年(1912年)です(文化庁)。
Qわたらせ渓谷鐵道城下トンネルの構造は?
A煉瓦造及び石造、延長82メートルで擁壁が付きです(文化庁)。
Qどうやって掘られましたか?
A人力で掘られ、壁面は開業当時の煉瓦で覆われています(わたらせ渓谷鐵道)。
Qどこから見られますか?
Aわたらせ渓谷鐵道城下トンネルは本宿駅から下り線で約1分、水沼駅から上り線で約3分半で見えはじめる(わたらせ渓谷鐵道)。
Qわたらせ渓谷鐵道城下トンネルが登録有形文化財になったのはいつですか?
A平成21年(2009年)11月2日です。

基本情報

名称わたらせ渓谷鐵道城下トンネル(わたらせけいこくてつどうしろおりとんねる)
所在地群馬県桐生市黒保根町宿廻
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成21年(2009年)11月2日登録
員数1基
寸法煉瓦造及び石造、延長82メートル、擁壁付
所有者文化庁DBに記載なし(路線はわたらせ渓谷鐵道株式会社が運営)
公開状況列車の車窓から見学可

参考文献

わたらせ渓谷鐵道城下トンネル(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00007867
登録有形文化財(わたらせ渓谷鐵道)
https://www.watetsu.com/sightseeing/culture.php
パンフレット「車窓の旅〜鉄道文化財めぐり」マップ説明(わたらせ渓谷鐵道)
https://www.watetsu.com/assets/pdf/sightseeing/culture_yukei_des02.pdf
沿革・歴史(わたらせ渓谷鐵道)
https://www.watetsu.com/company/history.php

最終更新日: 2026.10.12