国宝
National Treasures都道府県、時代、種類別に日本の国宝を閲覧できます。寺院、神社、城、美術館での見どころを分かりやすく解説し、地図や旅行のヒントもご紹介します。
文永10年(1273年)、佐渡流罪中の日蓮が著した主著『観心本尊抄』の自筆原本。富木常忍宛の添状と春日山蒔絵筥とともに国宝に指定され、千葉県市川市の中山法華経寺で700年余り守られてきた鎌倉時代の遺文である。
千葉県市川市の法華経寺が所蔵する国宝。文応元年に北条時頼へ建白した『立正安国論』を、日蓮自身が文永6年(1269年)に書き写した全長15.98メートルの真筆巻子で、蒙古襲来を予見した書として知られる。
大阪府貝塚市に佇む孝恩寺観音堂(釘無堂)は、鎌倉時代後期に釘を一本も使わず建てられた国宝建築です。奈良時代の高僧・行基が開いた古刹の面影を伝え、和様に禅宗様・大仏様を融合させた建築や希少な行基葺の屋根、19体の重要文化財仏像群など見どころ満載です。
大阪府泉佐野市に佇む慈眼院多宝塔は、文永八年(1271年)建立の鎌倉時代を代表する国宝建築です。石山寺・金剛三昧院と並ぶ日本三名塔の一つで、屋外の木造多宝塔として国宝・重要文化財指定中で日本最小と伝えられる名塔。檜皮葺の優美な屋根、四手先の組物、当初の須弥壇と内陣の保存状態の良さが評価されています。関西国際空港から至近、隣接する日根神社や日本遺産日根荘の井川とともに、中世の祈りの空間を体感できる珠玉のスポットです。
大阪・天野山金剛寺所有の国宝「剣〈無銘〉」は、反りのない両鎬造の平安古剣。寺伝では中興開山・阿観上人の持物とされ、三鈷柄の黒漆宝剣拵が附指定。現在は京都国立博物館に寄託され、展覧会で不定期に公開される。
天野山金剛寺に伝わる国宝・延喜式神名帳は、大治2年(1127年)書写の古写本。全国2861社の式内社を記した平安時代の神社台帳で、原本を失った『延喜式』の本文を伝える最古級の史料として高く評価される。
国宝・小野道風筆三体白氏詩巻は、白居易の詩六首を楷・行・草の三体で書き分けた平安時代の巻子本。道風唯一の楷書を残す書道史上の至宝で、大阪府忠岡町の正木美術館が所蔵。公開時期や見どころ、アクセスを紹介する。
大阪・四天王寺に伝わる国宝「懸守」七懸。平安時代の女性が首から懸けたお守りで、木芯に錦を貼り銀の金具で飾る。桜花形の一懸からはCT調査で高さ約3.3cmの仏像が見つかった。染織史上きわめて貴重な平安期の遺品である。
紫と藍の飛雲を漉き込んだ料紙九枚に、三十人の歌人の和歌百三十首を十五番に番えた平安時代の国宝。歌人の選定は藤原公任にちなみ、筆は三跡の藤原行成と伝承される、かな書の最高峰。大阪府和泉市の久保惣記念美術館が所蔵する。
大阪・藤田美術館が所蔵する国宝・花蝶蒔絵挾軾は、黒漆塗の天板側面と脚に、金と珍しい錫で宝相華や蝶、連珠文を表した平安時代前期9世紀の調度。現存最初期の蒔絵作例として貴重で、奈良・薬師寺の八幡宮の神宝と伝わる。
大阪府藤井寺市・葛井寺の本尊、国宝乾漆千手観音坐像。合掌手と大手38本、小手1001本の計1041本の手を持つ日本唯一の真数千手の坐像で、掌には眼が描かれる。脱活乾漆造の天平彫刻を毎月18日のみ拝観できる。
大阪府河内長野市の観心寺に伝わる国宝・観心寺縁起資財帳は、元慶7年(883)に勘録された縁起と財産目録の巻物。実恵による創建の経緯や講堂の如意輪観音像の記載など、平安初期の寺院像を年紀つきで示す。国宝指定は昭和28年。
大阪府藤井寺市の道明寺天満宮に伝わる国宝。銀めっきの銅製金具十五個を着けた平安時代の革帯で、騎馬の狩人や鴛鴦の文様を浮き彫りにし、中央に半球状の水晶を据える。菅原道真の遺品と伝えられる六点のうちの一つで、唐風の意匠を残す。
大阪府藤井寺市の道明寺天満宮が守る国宝の牙笏。長さ三六・四センチの象牙製で、菅原道真の遺品と伝わる六種のうちの一つ。現存する古代の牙笏はごく少なく、正倉院の御物以外に類例がないとされる稀少な儀礼具である。
大阪・藤田美術館所蔵の国宝「絹本著色両部大経感得図」は、保延2年(1136年)に藤原宗弘が描いた平安時代の傑作。密教の根本経典である大日経と金剛頂経の感得説話を、やまと絵の手法で表現した貴重な絵画です。
承久の乱で隠岐に流された後鳥羽上皇が崩御13日前に記した自筆遺言。両手の朱印を捺した宸翰は国宝に指定され、水無瀬神宮の起源となった。文書の内容、手印の意味、特別展での公開情報と境内の見どころを案内する。
嘉永元年(1848)、応神天皇陵の陪塚・誉田丸山古墳から出土した古墳時代の鞍金具2具分。龍文を唐草風に透彫した大陸渡来の優品で、昭和27年に国宝に指定された。誉田八幡宮の宝物館で毎週土曜の午後に拝観できる。
大阪・四天王寺に伝わる国宝「四天王寺縁起」。聖徳太子の手印と伝わる平安期の根本本と、建武2年に後醍醐天皇が自ら書写された宸翰本、二巻一件の見どころ・歴史・拝観情報を詳しくご紹介します。
大阪・天野山金剛寺の国宝「紙本著色日月四季山水図」は、金の太陽と銀の月の下に四季を描く六曲一双の室町屏風。うねる山と波、胡粉と鉛白による雪の使い分けなどの見どころと、春と秋の特別公開・アクセス情報を紹介します。
深窓秘抄は藤原公任撰の秀歌百一首を、青や紫の繊維を漉き込んだ大飛雲の料紙に書写した平安時代11世紀の国宝巻子。断簡にされず全長8.3メートルの完本として残る稀少な仮名の名筆で、大阪の藤田美術館が所蔵する。