国宝
National Treasures都道府県、時代、種類別に日本の国宝を閲覧できます。寺院、神社、城、美術館での見どころを分かりやすく解説し、地図や旅行のヒントもご紹介します。
神奈川県鎌倉市の建長寺に伝わる国宝の梵鐘。建長7年(1255年)、開基北条時頼の発願により関東随一の鋳師物部重光が鋳造し、開山蘭渓道隆が銘文を撰した。三門脇の鐘楼に下がり、創建当初の姿を今に残す鎌倉三名鐘の一つ。
北鎌倉・円覚寺の国宝「洪鐘(おおがね)」は、正安3年(1301年)に北条貞時が鋳物師物部国光に鋳させた鎌倉最大の梵鐘。急な石段を登った鐘楼に架かり、弁天堂や富士の眺め、二度の失敗を経た鋳造成功の伝説とともに親しまれている。
国宝・文選集注は、唐代に編まれた『文選』注釈の集成を平安時代に書写した19巻。中国では失われ、称名寺所有・金沢文庫保管の本書だけが陸善経注や音決など散逸した唐代の注を今に伝える。公開機会や周辺情報も紹介する。
国宝「紙本淡彩十宜図」は与謝蕪村が明和8年(1771)に描いた10図の画帖。四季や雨風など移ろう自然の宜しさを約18センチ四方の小画面に写し、池大雅の十便図と対をなす文人画の名品。川端康成旧蔵、川端康成記念会所蔵。
池大雅が明和8年(1771年)に描いた国宝「紙本淡彩十便図」を解説。李漁の詩に基づき山荘暮らしの十の便を表した全10図の画帖で、与謝蕪村筆「十宜図」と対をなす。川端康成旧蔵の来歴や鑑賞の機会も紹介する。
浦上玉堂が墨の濃淡のみで描いた国宝・凍雲篩雪図を解説。六十代末期の作と想定される雪景の名品で、川端康成が生涯愛蔵したことでも知られる。指定の理由、玉堂の生涯、鑑賞の機会、鎌倉・長谷の周辺情報まで紹介する。
暦応2年(1339年)正月17日、入寂当日に書かれたとされる元朝渡来の禅僧・清拙正澄の辞世の遺偈。常盤山文庫所蔵の国宝で、東京国立博物館に寄託。「棺割の墨蹟」「毘嵐巻」の異名をもつ禅林墨跡の最高峰です。
東京国立博物館に寄託される国宝「馮子振墨蹟〈画跋〉」は、北宋の画家易元吉の草虫図巻に元の文人馮子振が記した跋文。絵は失われ書のみが残る。切断を戒めた千利休添状が附指定され、横幅約120センチの原形をとどめる。
静岡市の久能山に鎮座する久能山東照宮の重要文化財建造物群を紹介。楼門・唐門・廟所宝塔など13棟の文化財が伝える江戸初期の華麗な建築美と徳川家康公の歴史をご案内します。
三嶋大社所蔵の国宝・梅蒔絵手箱は、金の沃懸地に白居易の詩句を銀の文字で潜ませた葦手意匠の鎌倉蒔絵です。螺鈿櫛や鏡など化粧道具一式を具えた現存最古の手箱で、宝物館では精巧な復元品が常設公開されています。
天平感宝元年(749年)、聖武天皇が十二大寺への寄進に際して発した勅書。冒頭の「勅」の一字は天皇の宸筆で、左大臣橘諸兄と右大臣藤原豊成が副署しています。なぜ静岡県牧之原市の平田寺に伝わったのか、経緯不明の謎を秘めた国宝です。
国宝・太刀 銘一は鎌倉中期の福岡一文字派の名刀。華やかな大丁子乱の刃文と流派には稀な沸出来で知られ、長篠籠城の功により織田信長から奥平信昌へ贈られたと伝わる。静岡県三島市の佐野美術館に寄託されている。
久能山東照宮に伝わる国宝・太刀〈銘真恒〉は平安後期の古備前刀工真恒の作。刃長89.4cmの豪壮な姿で「国宝太刀の横綱」とも称される。元和3年12月、二代将軍秀忠が遷宮に際し奉納した、同宮最初の刀剣である。
国宝・手鑑「翰墨城」は、奈良~室町時代の古筆切311葉を一帖に収めた古筆三大手鑑の一つ。古筆了仲の鑑定台帳として伝来し、藤原行成筆と認められる白氏文集切などを収める。熱海のMOA美術館で年に一度程度公開される。
静岡県伊豆の国市の願成就院に伝わる運慶作の国宝五仏。文治2年(1186年)、北条時政の発願で造られた阿弥陀如来・不動三尊・毘沙門天は鎌倉彫刻様式の確立を示す基準作。像内の木札や拝観情報も詳しく紹介します。
MOA美術館所蔵の国宝「紅白梅図屏風」は尾形光琳最晩年の代表作。金地に紅白の梅を対置し、硫化させた銀箔の黒い水流を中央に末広がりに配す大胆な構図で知られる。公開は毎年梅の開花期に開催される名品展の会期中のみ。
国宝・久能寺経は、永治元年(1141)頃に鳥羽法皇や待賢門院ら三十人の宮廷人が一巻ずつ書写した現存最古の結縁一品経。金銀の切箔が輝く19巻の装飾経について、平家納経に先立つ価値と来歴、東京国立博物館での鑑賞方法を案内します。
石川県立美術館が所蔵する国宝・色絵雉香炉は、京焼の名工・野々村仁清が手がけた長さ47.6センチの等身大の雄雉。金線で縁取った羽毛、水平に伸びる尾の焼成技術、重文の雌雉香炉との対の展示など見どころを紹介する。
石川県白山市の白山比咩神社が所蔵する国宝「剣 銘吉光」。刃長22.9センチ、粟田口藤四郎吉光作の名剣が徳川将軍家から前田家へ渡り白山の神前に奉納された経緯と、石川県立美術館での公開・鑑賞方法を案内する。
国宝・伊能忠敬関係資料は、足かけ17年・10次の全国測量で日本初の実測図を生んだ伊能忠敬の資料群2,345点。伊能図123点や下図、自筆写本、測量器具を含み、香取市佐原の伊能忠敬記念館で順次公開されている。