国宝

National Treasures

都道府県、時代、種類別に日本の国宝を閲覧できます。寺院、神社、城、美術館での見どころを分かりやすく解説し、地図や旅行のヒントもご紹介します。

1,204 国宝 全国47都道府県
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宋版史記(黄善夫刊本)
千葉県 南宋 国宝
宋版史記(黄善夫刊本)

千葉・佐倉の国立歴史民俗博物館が所蔵する国宝。南宋の建安で黄善夫が刊行した『史記』で、集解・索隠・正義の三注を合わせた版としては現存最古の完本。全百三十巻が欠けることなく残る。五山僧の書き入れや直江兼続旧蔵の来歴も伝わる。

島根県荒神谷遺跡出土品
東京都 弥生 国宝
島根県荒神谷遺跡出土品

昭和五十九年、出雲市斐川町の斜面から三五八本の銅剣が、続いて銅矛十六本と銅鐸六個が出土した。全国の出土銅剣を一挙に倍増させ弥生青銅器研究を塗り替えた国宝の一群と、隣接する荒神谷博物館での見学案内を紹介する。

秋草文壺
東京都 平安 国宝
秋草文壺

東京国立博物館に寄託される国宝・秋草文壺。平安後期12世紀、渥美窯で焼かれた蔵骨器で、胴に芒三株、肩や頸部に柳・瓜・蜻蛉を箆で刻む。昭和17年に川崎市南加瀬で出土し、日本陶磁で最初の国宝に挙げられる名品。

秋萩帖
東京都 平安 国宝
秋萩帖

東京国立博物館が所蔵する国宝。藍や緑に染め分けた20枚の料紙を継いだ全長約8.4メートルの巻子で、漢字から平仮名へ移る草仮名で和歌48首、巻末には王羲之の書状の臨書を記す。紙背には唐代の漢文写本も残る。

医心方(半井家本)
東京都 平安 国宝
医心方(半井家本)

東京国立博物館が所蔵する国宝・医心方(半井家本)は、平安時代の鍼博士・丹波康頼が永観二年(九八四)に撰進した、現存するわが国最古の医学全書です。全三十巻には、隋・唐までの中国医書二百数十種から引かれた医療・養生・鍼灸などの知識が収められており、原本の多くが失われた今、東アジア医学を復元する鍵となる書物として世界的に重視されております。上野の東京国立博物館でのご鑑賞を心ゆくまでお楽しみくださいませ。

歌合(十巻本)
東京都 平安 国宝
歌合(十巻本)

東京・駒場の尊経閣文庫に伝わる国宝「歌合(十巻本)」は、平安時代中期に関白藤原頼通の企画のもとで編纂された、日本最初の歌合集成です。仁和年間(885〜889)から天喜4年(1056)に至る約170年間の46度の歌合を10巻にまとめた本書は、完成を見ることなく途絶した草稿本として現存し、10種以上の筆跡や編者の校訂の跡を今に伝えています。前田育徳会は巻第一・二・三・八および巻第十の9度分を所蔵し、京都の陽明文庫、東京国立博物館所蔵分とともに国宝に指定されています。

栄花物語
東京都 鎌倉 国宝
栄花物語

東京国立博物館が所蔵する国宝『栄花物語』は、藤原道長の栄華を中心に平安宮廷の約二百年を描いた歴史物語の現存最古の写本です。鎌倉時代に書写された大型本十帖と枡型本七帖からなり、三条西家伝来の由緒と『実隆公記』に記された購入記録により、五百年以上の所蔵履歴をたどることができます。

准南鴻烈兵略間詁(紙背)
東京都 国宝
准南鴻烈兵略間詁(紙背)

東京国立博物館が所蔵する秋萩帖の裏面に書写された唐の典籍。前漢の思想書『淮南子』の兵略篇を端正な楷書で写したもので、表の和歌より古く、平安の書き手が唐紙の裏を用いた。昭和32年に表裏が別々に国宝指定された珍しい一巻である。

延喜式(九條家本)
東京都 平安 国宝
延喜式(九條家本)

東京国立博物館が所蔵する国宝・延喜式の九條家本。まとまった写本として現存最古の二十七巻で、平安後期に摂関家のもとで書写された。全巻に及ぶ朱筆の仮名と、二十四巻の裏面に残る約百八十九通の紙背文書が、法制史と国語学の両面で貴重とされる。

圜悟克勤墨蹟〈印可状〉
東京都 北宋 国宝
圜悟克勤墨蹟〈印可状〉

東京国立博物館が所蔵する国宝、圜悟克勤の印可状。現存最古の墨蹟として書跡の国宝第一号に挙げられ、薩摩へ漂着したとの伝承から流れ圜悟と呼ばれる。原本は伊達政宗の所望で断たれ、その前半が松平家を経て今に伝わる。

円珍関係文書
東京都 唐~平安 国宝
円珍関係文書

東京国立博物館が所蔵する国宝「円珍関係文書」八巻を紹介する。天台僧円珍の戒牒や唐の役所が交付した通行証などからなり、九世紀の日中交流を示す古文書群として、二〇二三年にユネスコ「世界の記憶」に登録された。

円珍贈法印大和尚位並智証大師諡号勅書〈(縹紙)/(延長五年十二月廿七日)〉
東京都 平安 国宝
円珍贈法印大和尚位並智証大師諡号勅書〈(縹紙)/(延長五年十二月廿七日)〉

延長5年、醍醐天皇が円珍没後36年に法印大和尚位と智証大師の諡号を贈った勅書。改竄を防ぐため文字の上に天皇御璽を十三顆捺し、三跡の筆頭・小野道風が三十四歳で揮毫したと伝わる国宝。ユネスコ世界の記憶登録。

円文螺鈿鏡鞍
東京都 鎌倉 国宝
円文螺鈿鏡鞍

東京・御岳山頂の武蔵御嶽神社が受け継ぐ国宝。鎌倉時代の騎馬武者の馬具一式で、鞍・鐙・轡・鞦が揃う。前輪と後輪の外面を金銅で覆い、内面と座面には夜光貝の蛇の目文を敷き詰めた、軍陣馬具として国内唯一の完存例。

王勃集〈巻第二十九、第三十〉
東京都 国宝
王勃集〈巻第二十九、第三十〉

東京国立博物館が所蔵する唐時代の写本。初唐の詩人・王勃の文集を没後十年ほどで書写した現存最古の本で、則天文字を含まない点から685〜689年頃の筆とみられる。紙背には平安末期の戒律が残り、流布本に欠けた原文を補う。

海磯鏡〈(天平八年二月廿二日光明皇后施入)/(法隆寺献納〉
東京都 唐時代 国宝
海磯鏡〈(天平八年二月廿二日光明皇后施入)/(法隆寺献納〉

東京国立博物館が所蔵する白銅製の大鏡二面。法隆寺資財帳によれば、光明皇后が天平八年(七三六年)、聖徳太子の忌日に法隆寺へ納めたものとされる。鏡背には神仙の住む山海の景が鋳出され、唐時代の作か日本の倣製鏡かをめぐり議論が続く。

柏木兎螺鈿鞍
東京都 平安 国宝
柏木兎螺鈿鞍

東京・文京区の永青文庫が所蔵する国宝、柏木兎螺鈿鞍。黒漆の鞍に貝を切り嵌め、柏の枝にとまる木菟を描いた平安時代の優品です。前輪高は約29.9センチ。意匠・技法ともに卓越し、現存する螺鈿鞍の代表作として昭和29年に国宝へ指定されました。

刀〈金象嵌銘城和泉守所持/正宗磨上本阿(花押)〉
東京都 鎌倉 国宝
刀〈金象嵌銘城和泉守所持/正宗磨上本阿(花押)〉

茎に作者銘を持たない正宗の刀。慶長十四年に磨上げられ、本阿弥光徳が金象嵌で正宗と極めた一刀である。所有者の城和泉守景茂を経て弘前藩津軽家へ伝来した。板目肌に地沸厚く、金筋のかかる刃文に相州伝の妙が宿る、現存する正宗の代表作。

刀〈金象嵌銘光忠 光徳花押/生駒讃岐守所持〉(生駒光忠)
東京都 鎌倉 国宝
刀〈金象嵌銘光忠 光徳花押/生駒讃岐守所持〉(生駒光忠)

鎌倉時代の備前長船光忠による豪壮な国宝刀。磨上げで無銘となった刀身に本阿弥光徳が金象嵌で極めを記す。讃岐の大名生駒親正の所持名から生駒光忠と号し、細川護立が入手して東京・目白台の永青文庫に伝わる華やかな大丁子の一口。

刀〈無銘貞宗(名物亀甲貞宗)〉
東京都 鎌倉 国宝
刀〈無銘貞宗(名物亀甲貞宗)〉

東京国立博物館が所蔵する国宝の日本刀。正宗の子とも養子とも伝わる相州貞宗の作で、大磨上の後に茎へ刻まれた亀甲花文が号の由来となった。刃長70.9センチ、徳川将軍家に伝来し享保名物帳にも記される名刀の歴史と見どころを紹介する。

刀〈無銘正宗(名物観世正宗)〉
東京都 鎌倉 国宝
刀〈無銘正宗(名物観世正宗)〉

日本史上もっとも著名な刀工とされる鎌倉時代末期の相州正宗が鍛えた無銘の刀。大磨上げで刃長64.4センチ。能楽の名門観世家から徳川将軍家、有栖川宮を経て東京国立博物館へ伝来した国宝で、ゆるやかな刃文と沸の美しさ、茎に残る梵字の彫物が見どころ。