大阪府の国 宝
National Treasures of 大阪府大阪府に所在する国宝。
大阪・道修町の杏雨書屋が所蔵する国宝「宋刊本史記集解」は、司馬遷『史記』最古の注釈書を宋代の木版印刷で伝える11冊。内藤湖南旧蔵の恭仁山荘善本として知られ、北宋刊本の希少性と確かな伝来で名高い逸品です。
大阪・道修町の杏雨書屋に伝わる国宝、宋版毛詩正義17冊。紹興9年(1139年)刊のきわめて希少な単疏本で、各冊の金沢文庫の蔵書印が鎌倉武家の学問との縁を示す。原本の公開機会、影印本、薬の町道修町の歩き方も紹介する。
大阪府忠岡町の正木美術館が所蔵する国宝、大燈国師墨蹟〈渓林 南獄偈〉。大徳寺開山・宗峰妙超が虚堂智愚の偈を連綿草書で書き上げた二幅対の掛軸で、昭和30年に国宝指定。鴻池家から正木孝之へ渡ったコレクションの白眉である。
大阪・藤田美術館が所蔵する国宝・大般若経〈薬師寺経〉は、宝亀元年頃に官立写経所で書写された奈良時代写経の代表作。全600巻の過半数387巻が褐色表紙と白密陀の撥型軸という原装に近い姿で伝わる。見どころと訪問情報を紹介する。
国宝・太刀〈銘熊野三所権現長光〉は、鎌倉時代の備前長船派二代長光が熊野三山の神号を茎に刻んだ稀有な一口。磨上げのない生ぶ茎を保ち、信長・秀吉・上杉・徳川将軍家を経た華麗な伝来とともに大阪府に現存する。
大阪府羽曳野市の誉田八幡宮に伝わる国宝の神輿。源頼朝の寄進と伝わり、漆工・螺鈿・金工・染織の粋を集めた鎌倉時代の傑作である。応神天皇陵への渡御に用いられた歴史と、土曜限定の宝物館公開情報を詳しく紹介する。
大阪市立東洋陶磁美術館が所蔵する国宝「飛青磁花生」は、中国元時代の龍泉窯で焼かれた青磁の最高傑作です。玉壺春形の優美な姿に二十一の鉄斑が舞い、江戸時代の鴻池家から安宅コレクションへと伝わった伝来の重みも合わせ、世界に冠絶する一口として名高い名品をご紹介します。
大阪・道明寺天満宮が伝える国宝、伯牙弾琴鏡。径14.5センチの八花形銅鏡の背に、琴の名手・伯牙と、その音を解した友の故事を鋳出す。菅原道真の遺愛と伝わる六種の遺物の一つで、唐式鏡を写した平安時代初期の和製とされる。
国宝・藤原行成筆白氏詩巻は、三蹟の一人が白居易の詩を書写した平安時代の名筆。後嵯峨院旧蔵の伝来を持ち、大阪府忠岡町の正木美術館に所蔵される。和様の書の完成形と、その鑑賞のポイント、アクセスを紹介する。
大阪の藤田美術館が所蔵する国宝・仏功徳蒔絵経箱は、平安時代の漆工の優品。極めて薄い木地に金銀の研出蒔絵で法華経の功徳図を描き、蓋には鳳凰と楽器を散らす。砂の塔を作る子どもの場面など見どころと観覧情報を解説する。
大阪・四天王寺に伝来する国宝・丙子椒林剣。刃長65.8cmの飛鳥時代の直刀で、腰元に金象嵌の四文字銘を刻む。聖徳太子佩刀の寺伝、556年か616年かをめぐる銘文解釈、伝世上古刀としての稀少性を解説する。
大阪・大念仏寺の国宝「毛詩鄭箋残巻」。中国最古の詩集『詩経』を平安時代に書写した一巻で、残るのは民謡を集めた「国風」の部分。天平写経に通じる古様の筆跡で知られ、菅原道真筆との寺伝も伝わる。現在は大阪市立美術館に寄託されている。
大阪府藤井寺市の道明寺本堂に安置される国宝「木造十一面観音立像」は、平安時代初期九世紀の作と伝わる檀像様の傑作です。カヤ材一木造・像高約九十八センチの端正な姿は、日本製檀像の最高峰と称えられ、菅原道真公手彫りの伝承でも知られます。毎月十八日・二十五日のみご開帳される秘仏の拝観方法、見どころ、世界遺産古市古墳群など周辺情報までを詳しくご案内します。
大阪府河内長野市の天野山金剛寺金堂に安置される、木造大日如来坐像と脇侍の不動明王・降三世明王坐像。平安末から鎌倉にかけて約50年を費やして整えられた三尊は、密教の尊勝曼荼羅を立体化した稀有な作例として2017年に国宝に指定されました。
大阪府河内長野市の観心寺金堂に安置される国宝・木造如意輪観音坐像は、像高109.4cm、六臂の平安前期密教彫刻の最高傑作。毎年4月17・18日のみ開扉される秘仏で、9世紀当初の彩色が今も鮮やかに残る。
大阪府交野市の獅子窟寺本尊、国宝・木造薬師如来坐像。カヤの一木から彫出された9世紀末の傑作で、像高約92cm。翻波式衣文や乾漆の螺髪、大坂夏の陣を逃れた歴史、事前予約制の拝観方法まで詳しく案内します。
大阪・四天王寺に伝わる国宝「扇面法華経冊子」は、扇形の料紙に貴族や庶民の姿をやまと絵で描き、その上に法華経を写した平安後期の装飾経。五帖九十八葉が現存し、平安の扇絵と世俗画を伝存する唯一の遺品である。
承久の乱に敗れた後鳥羽上皇が隠岐配流を前に、似絵の名手藤原信実へ描かせたと伝わる国宝の肖像画。大阪府島本町の水無瀬神宮が御神体として約780年守り継いできた、鎌倉時代の写実的肖像画を代表する傑作である。
藤田美術館蔵の国宝「紙本著色紫式部日記絵詞」は、紫式部の日記を鎌倉時代に絵画化した絵巻の断簡。十六夜の舟遊びなど寛弘5年の皇子誕生をめぐる5場面を引目鈎鼻の人物と金銀の料紙で描く。展示時期や見どころを解説。
国宝・玄奘三蔵絵は、三蔵法師玄奘の誕生から入滅までを全十二巻・総長190m超の画面に描いた鎌倉時代の絵巻。宮廷絵師・高階隆兼の工房作と推定され、奈良・興福寺大乗院に秘蔵された名品を、現在は大阪の藤田美術館が所蔵する。